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265ドル高と4日ぶり反発、FRB議長発言後に買い
【市況】265ドル高と4日ぶり反発、FRB議長発言後に買い


7日のNYダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比265ドル67セント(0.8%)高の3万4156ドル69セントで終えた。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の7日のインタビューが警戒していたほどタカ派寄りではなかったと受け止められ、買い直しが優勢となった。

パウエル議長は首都ワシントンで開かれた対談に参加。「インフレ低下のプロセスが始まった」と改めて述べた一方で、強い経済指標が続けば、昨年12月の金融政策会合で示した想定よりも多くの利上げを実施しなければならないと指摘した。議長の発言が金融引き締めに積極的なタカ派と、消極的なハト派の両方の要素が入り交じっていたことから、ダウ平均は対談中、プラス圏とマイナス圏を行き来する不安定な値動きを示した。

ただ、パウエル議長は1月の雇用統計について「あれほど強いとは予想していなかった」と述べ、高い政策金利を維持する姿勢を示した。FRBはインフレ警戒姿勢を緩めたわけではないとの見方から株が売られ、発言の後はダウ平均は250ドル強下げる場面もあった。売り一巡後はじり高となる展開だった。

ハイテク株が買われ、ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルが高い。間接部門の人員削減を発表した航空機のボーイングが上げ、原油高を受け石油のシェブロンが高い。一方、ディフェンシブ株が売られた。

ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前日比226.336ポイント(1.9%)高の1万2113.786で終えた。エヌビディアが5%高で終えるなど半導体株が総じて買われた。


 

【シカゴ日本株先物概況】

7日のシカゴ日経平均先物は下落した。3月物は前日比25円安の2万7660円で引けた。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言後に買いが入り、4営業日ぶりに反発した。ただ、このところ上昇基調が続いたため、目先の利益を確定する売りが優勢となった。
 
 
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
27660 ( +60 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
27685 ( +85 )
 
( )は大阪取引所終値比
 




【欧州株式市場】


■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7864.71(+28.00)

7日のFTSE100種総合株価指数は小幅に続伸した。前日に比べ28.00ポイント(0.36%)高の7864.71で引けた。石油のBPが7日発表した2022年12月期決算で調整後純利益が前の期比で大幅増益となった。同時に発表した増配と自社株買いも好感されて大幅高となり、エネルギー株に買いが集まりやすかった。




■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15320.88(−25.03)

7日のドイツ株価指数(DAX)は3日続落し、前日比25.03ポイント(0.16%)安の1万5320.88で終えた。欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続観測が再燃し、金利動向に敏感な不動産株に売りが出た。7日発表の12月の独鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことも相場の重荷となった。

構成銘柄の3割強が上昇。
個別銘柄では、2022年通期決算で実質利益が過去最高となった石油大手BPが8.0%高と急伸したほか、通信大手のエアテル・アフリカとBTグループがそれぞれ3.2%高、2.6%高となった。一方、教育・メディア大手ピアソンは2.8%安、投資会社メルローズ・インダストリーズは2.6%安、給食サービス大手コンパス・グループは2.3%安だった。



■フランス・パリ株価指数
CAC40 7132.35(−4.75)

フランスCAC40種指数は0.07%安高だった。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の対談を控えた警戒感が相場の重しとなった。


 
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