方向感に乏しい展開か。
方向感に乏しい展開か。 |
体感的には年末よりも閑散ムードが強く、ただ一日を空費したような相場であった。
東証1部の売買代金1.6兆円は今年2番目の少なさとなっている。相場の夏枯れ状態は一段と深まっているようだ。
個別物色はあまり盛り上がらない一方で、動意づいた銘柄には資金が殺到した。
明日(21日)の東京株式市場は、市場の売買エネルギー低迷が続くなか、米中貿易摩擦問題とトルコ情勢懸念が上値を抑えるかたちで、方向感に乏しい展開か。
極めて商いが薄くなっているということは、次の材料待ちとも言え、今週はきっかけ一つで指数の動きが荒くなる展開も想定しておくべきだろう。
下に振れた場合は、8月13日の安値2万1851円や、16日の安値2万1871円が控える2万1850円がサポートとなるかが注目ポイントとなる。上に振れた場合は2万2500円処をブレークできるかが注目点になる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
22497.94 25日移動平均線
22470.60 75日移動平均線
22432.90 13週移動平均線
22400.32 均衡表基準線(日足)
22400.17 200日移動平均線
22325.97 均衡表転換線(日足)
22275.69 ボリンジャー:-1σ(25日)
22256.67 均衡表雲上限(日足)
22206.14 均衡表転換線(週足)
22199.00 ★日経平均株価20日終値
22179.86 6日移動平均線
22177.54 26週移動平均線
22157.58 均衡表雲下限(日足)
22150.75 ボリンジャー:-1σ(13週)
22112.09 均衡表雲上限(週足)
22053.45 ボリンジャー:-2σ(25日)
21868.60 ボリンジャー:-2σ(13週)
21831.20 ボリンジャー:-3σ(25日)
21698.94 均衡表基準線(週足)
21613.74 ボリンジャー:-1σ(26週)
21586.45 ボリンジャー:-3σ(13週)
5日線は上向いたが、日経平均の終値は5日線を下回った。25日線が下向きに転じたほか、75日線も下降を続け、今後の売り圧力増大を示唆している。
ボリンジャーバンドでは、日々線が-1σを上回ると売りが出て上値の重さを印象付け、終値は-1σを下回った。+1σ以下のバンドは下降しており、売り買いいずれの材料もなければ地合いは売り優勢に傾きやすい。
RSIは小幅低下して41.09%と中立圏の下方にあり、株価の下落余地は大きい。大勢として、RSIは80%超に上昇した7月20日を頂点とする下降局面が続いており、底値圏とされる20%前後までの下落を見るまでは本格的な反発は難しいとみられる。
【東証1部に市場変更】
(20日大引け後 発表分)
●グレイス <6541> [東証M]
東証が27日付で東証1部に市場変更する。
【株式分割】
(20日大引け後 発表分)
●Jエレベータ <6544> [東証M]
9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
【信用規制・解除】
(20日大引け後 発表分)
○シンクレイヤ <1724> [JQ]
東証と日証金が21日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。