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NYダウ79ドル安と続落、米中貿易交渉懸念で一時780ドル安
【市況】NYダウ79ドル安と続落、米中貿易交渉懸念で一時780ドル安
 
6日のNYダウ工業株30種平均は続落し、休場前の4日に比べ79ドル40セント安い2万4947ドル67セントで終えた。
 
中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・副会長が米国の要請でカナダ当局に逮捕されたことを受け、6日のアジア株は全面安。米中関係が一段と悪化するとの懸念から、取引開始直後から売りが殺到。キャタピラーやボーイングなど中国市場への依存度の高い企業の株を中心に売られ、午前中にダウの下げ幅は一時780ドルを超えた。
原油先物相場が大きく下げ、シェブロンなど石油株が売られたことも相場の重荷となった。
 
ただ、相場は午後にかけて下げ幅を急速に縮めた。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)が「米連邦準備理事会(FRB)は18〜19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げをした後、(利上げを一時休止して)様子をみることを検討している」と報じた。FRBによる利上げ継続が先行きの米景気を冷やすとの懸念が薄れ、投資家心理を上向けたとの指摘があった。
 
セクター別では、不動産やメディアが上昇する一方で自動車・自動車部品や銀行が下落した。
 
ナスダック総合株価指数は反発し、同29.833ポイント高の7188.259で終えた。午後にアマゾン・ドット・コムやネットフリックスなど主力株の一角に買い直しが入り、指数を支えた。
 
個別では、米中関係の悪化が懸念され、中国での売上比率の大きい航空機メーカーのボーイング(BA)や建設機械のキャタピラー(CAT)が下落。半導体のブロードコム(AVGO)も同様の懸念から軟調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、一部アナリストによる目標株価引き下げを受け売られた。大手行のシティ・グループ(C)は、10-12月期の低調な債券トレーディング収入見通しが嫌気されたほか、通期の収益率目標達成が困難との見方を示し下落した。バンク・オブ・アメリカ(BAC)やJPモルガン(JPM)などにも売りが広がった。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
24,947.67−79.40
S&P500種
2,695.95−4.11
ナスダック
7,188.259+29.833
NY金(ドル/トロイオンス)
1,243.60+1.00   
NY原油(ドル/バレル)
51.71−1.18        
円・ドル
112.69 - 112.70−0.39

 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は下げた。
12月物は5日比320円安の2万1580円と、6日の大取終値を130円上回った。
中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の幹部逮捕による米中貿易交渉の難航を警戒する売りが出た。

NYダウ工業株30種平均の急落場面で日経平均先物も売り込まれ、12月物は一時2万1075円まで下げた。引けにかけては米株とともに下げ幅を縮めた。

この日の12月物高値は2万1900円
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
21580 ( +130 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
21580 ( +130 )
( )は大阪取引所終値比
 



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6704.05(-217.79)
FTSE100種総合株価指数は、米中貿易摩擦をめぐる懸念の強まりなどを背景にリスク回避の動きが広がり、全面安で3日続落した。
前日の終値に比べ217.79ポイント安の6704.05と、終値ベースで2016年11月上旬以来、2年1カ月ぶりの安値で引けた。3銘柄を除くすべての銘柄が下落した。日中を通して下げ幅が徐々に広がった。
 
カナダ当局が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の幹部を逮捕したとの報道を受けて、米中貿易摩擦に対する警戒感が再燃し、欧州各国の株式相場で売りが広がった。原油安を背景に石油株が売られ、株価指数の下げに大きく寄与した。
 
英国では広い範囲で売られ、個別では5%を超える下落が相次いだ。
 
個別銘柄では、鉱業のアントファガスタは7%、保険のプルーデンシャルは6%超、それぞれ値下がりした。上期決算を発表した包装のDSスミスも大幅安だった。アナリストが株価目標を引き下げた外食デリバリーサービスのジャスト・イートも売られた。
 
値上がりしたのは、金価格の上昇を背景とした関連のランドゴールド・リソーシズとフレスニージョに加え、水道のセバーン・トレントの3銘柄だけだった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 10810.98(-389.26)
ドイツ株式指数(DAX)は3日続落した。終値は前日と比べて389.26ポイント安の10810.98と、終値ベースで2016年12月上旬以来、2年ぶりの安値で引けた。1銘柄を除くすべての銘柄が下落した。
カナダ当局が中国通信大手の幹部を逮捕したとの報道を受けて、米中貿易摩擦に対する警戒が再燃し、欧州各国の株式市場で売りが広がった。輸出関連株の下げが目立った。
 
個別では、自動車のダイムラーが6%超下がった。医療機器のフレゼニウスと素材メーカーのコベストロも大幅安となった。
上昇したのは、不動産のノボビアだけだった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4780.46(-163.91)
フランスの株価指数CAC40の終値が前日に比べて3%以上下がった。
 
 
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