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反落、外部環境不透明で利益確定売り優勢
東京株式(前引け)=反落、外部環境不透明で利益確定売り優勢

16日午前の日経平均株価は反落した。午前終値は前日比140円97銭安の2万0414円32銭だった。
東証株価指数(TOPIX)は8.06ポイント安の1534.66と、いずれも反落した。
 
寄り付きこそ売り買いを交錯させたが、その後は徐々に売り優勢に傾いた。
前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が反発したが、英国のEU離脱問題や中国景気減速への懸念がくすぶるなか、目先の利益確定を優先する動きが強まった。
 
今日は中国・上海株や香港株がマイナス圏で推移していることも全般買い意欲を低下させる背景となっている。全体売買代金も盛り上がりを欠いており、値下がり銘柄数は値上がり銘柄数のほぼ倍となっている。
 
市場からは「円ジリ高が重しとなり、きのう期待された中国の景気対策については今のところ具体的なものが見えず、とりあえず売っておこうといった感じだ。
市場心理が一度荒れただけに癒えるには時間が掛かる。ただ、足元のファンダメンタルズは悪くなく、中国の政策期待もあり、次第に底堅い動きになるのではないか」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は5億9074万株、売買代金は1兆367億円。騰落銘柄数は値上がり688銘柄、値下がり1367銘柄、変わらず73銘柄。
 
業種別株価指数(全33業種)では、石油・石炭製品、鉱業、ゴム製品の下落が目立った。上昇は電気・ガス業、水産・農林業、情報・通信業など。
 
個別では、ファーストリテイリングが下値模索の展開となり、武田薬品工業も軟調。東エレク、ソニー、TDK、オリンパスも利食われた。資生堂やコーセー、ファンケルといった化粧品株のほか、三越伊勢丹や高島屋をはじめとする百貨店株など訪日外国人(インバウンド)関連の下げも目立った。三菱UFJフィナンシャル・グループも冴えない。古野電気が急落、エスケイジャパンも大きく値を下げた。
 
半面、キーエンスが堅調、ユニー・ファミリーマートホールディングスも買いが優勢。コナミHD、ヤマトHD、塩野義が上昇したクボテックが急騰、TOKYO BASEはストップ高となった。北の達人コーポレーション、イオンファンタジー、メディアドゥホールディングスなども高い。


東証2部株価指数は前日比43.69ポイント安の6497.25ポイントと3日ぶり反落した。出来高2998万株。値上がり銘柄数は202、値下がり銘柄数は164となった。
 
個別では、アドテック プラズマ テクノロジーが昨年来安値を更新。日本パワーファスニング、アクロディア、岡野バルブ製造、アルプス物流、さいか屋が売られた。
 
一方、アイケイが一時ストップ高と値を飛ばした。ショクブン、ビットワングループ、サイバーステップ、アサヒ衛陶、岡山県貨物運送が買われた。
 
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