底堅い展開か
底堅い展開か |
日本の連休中に欧米株が大幅に下落したことを受けリスク回避の売りが序盤から広がった。
一方、9月末の配当取りや日銀のETF買い期待が相場を支え日経平均は後場に大きく持ち直して13円安。休場の間に海外ではキナ臭い材料がいくつか出てきたにもかかわらず、安値は2万3154円までで2万3000円も割り込まなかった。
新興市場は値上がりしており、連休前の流れがキープされている部分もある。
マザーズ指数に至っては連日の高値更新で、海外市場の軟調はどこ吹く風。日本株の底堅さは大型連休が明けても健在であった。
明日24日の日経平均株価は、底堅い展開か。
欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大懸念や、世界的な金融機関での巨額なマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑、米追加経済対策の成立遅れなど不透明要因は尾を引くものの、それらを背景に22日に大幅下落した欧米株式は翌23日にいったん落ち着きを取り戻した。引き続き欧米株式動向を注視する必要はあるが、とりあえず織り込んだ格好となれば、再度の揺れは回避されそうだ。
一方、国内では「配当再投資に伴う先物買いが来週月曜日を中心に入るとみられ、支えとなっている」との読みがある。9月末の配当・優待取りの動きも続くとみられる。前場軟調なら後場入り後の日銀のETF(上場投資信託)買い期待にもつながり、下値は限定される可能性がある。
明日は、マザーズにトヨクモ、ジャスダックにまぐまぐとグラフィコの計3銘柄が新規に上場する。足元では大型株に比べて新興市場の動きが良くなっており、IPO環境は良好。8月上場銘柄が跳ねたこともあり、9月の銘柄への期待も高まる。ここからしばらくはIPOが多いことから、ニューカマーが投資家のリスク許容度を高め、全体市場にも好影響を与える展開に期待したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
24839.98 ボリンジャー:+2σ(26週)
24325.71 ボリンジャー:+3σ(13週)
23819.61 ボリンジャー:+2σ(13週)
23774.84 ボリンジャー:+3σ(25日)
23588.26 ボリンジャー:+2σ(25日)
23419.31 6日移動平均線
23401.68 ボリンジャー:+1σ(25日)
23346.49 ★日経平均株価23日終値
23313.51 ボリンジャー:+1σ(13週)
23289.92 ボリンジャー:+1σ(26週)
23230.46 均衡表転換線(日足)
23215.11 25日移動平均線
23088.50 均衡表基準線(日足)
23028.53 ボリンジャー:-1σ(25日)
22882.65 新値三本足陰転値
22841.95 ボリンジャー:-2σ(25日)
22807.41 13週移動平均線
22779.59 75日移動平均線
22655.38 ボリンジャー:-3σ(25日)
22648.05 均衡表雲上限(日足)
22646.11 均衡表転換線(週足)
22434.31 均衡表雲下限(日足)
22301.30 ボリンジャー:-1σ(13週)
22019.62 200日移動平均線
下向きの5日線が上値を抑える一方、ローソク足は緩やかに上昇する25日線下までヒゲを伸ばしたが、終値は25日線上に戻して陽線を示現し、短期的な底値確認を示唆している。日足の一目均衡表では8月28日、9月9日に続いて本日も基準線付近がサポートラインとなった。
遅行線が応当日株価を上回って弱気シグナルの発生を回避した一方、基準線や転換線が横ばいを続けているため、目先はもみ合い継続が予想される。