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「マイナス金利が経済を冷やしている」
「マイナス金利が経済を冷やしている」
 
「マイナス金利が経済を冷やしている」
 
 
週末のNY株式市場はハイテク株中心に上昇。
「中国の劉鶴副首相が、ムニューシン米財務長官およびライトハイザーUSTR代表と電話で会談。
通商交渉でさらなる大幅な進展
を遂げた」との新華社電を好感。
フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)2.9%高、S&P情報技術指数は1.2%高。
2月の鉱工業生産指数が2カ月連続で落ち込んだ。
ニューヨーク連銀製造業業況指数は予想を下回った。
これを受けて「投資家は中央銀行の金融引き締め姿勢が大きく後退しているとの見方」が拡大。
「737MAX」型機のソフトウエアのアップグレードを数週間以内に実施すると発表したボーイングが上昇。
逆にフェイスブックは下落。
先物決済日ということから3市場の売買高は108億株と増加。
過去2週間平均の75億株を大きく上回った。
NYダウは1.6%高、NASDAQは3.8%高、S&P500は2.9%高。
それぞれ2週ぶりの反発で取引を終えた。
経済指標が思わしくなかったことで、国債に対する買いは継続。
10年国債利回りは2.5%台に低下。
市場ではFRBが年末までに0.25%の利下げを実施する確率は38%。
ドル円は111円台前半。
ロンドン株式市場は5日続伸。
メイ英政権を閣外協力で支える北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)。
英国のEU離脱協定案において英政府と「良い」協議を設けたと述べたことで市場心理が好転した。
BAMLが公表した週間調査では先週は世界の株式ファンドに142億ドルが流入。
流入額は1年ぶりの高水準。
米国の株式ファンドの純流入額は255億ドルと国・地域別で最高水準。
VIX(恐怖)指数は12.88に低下。
 
 
週末の日経平均は寄り付き89円高、終値163円高と上昇。
3日ぶりの反発となった。
日銀が金融政策の現状維持を発表したが市場想定の範囲内として材料視されなかった。
結果公表の時刻は11時39分。
黒田総裁が就任した13年3月以降で最も早かった。
「北朝鮮は対米核協議の停止を検討。ミサイル発射実験再考も」との報道は悪材料視。
もっとも久々の金曜高だ。
週間では425円の上昇。
週足は2週間ぶりの陽線。
日経平均株価は2.0%高、TOPIXは1.9%%高ともに2週ぶりの反発。
東証マザーズ指数は2.6%高、日経ジャスダック平均は0.7%高、東証2部指数は0.9%高。
値上がり銘柄数は1434、値下がり銘柄数は634。
新高値20銘柄。新安値28銘柄。
騰落レシオは101.84。
NT倍率は13.38倍。
25日線(21323円)からは0.6%のプラスかい離。
200日線(21983円)からは2.4%のマイナスかい離。
75日線(21057円)、5日線(21334円)はサポート。
26週線(21556円)を明確に抜ければ次は52週線(21950円)だ。
欲しいのは月足陽線基準(21602円)。
これが重要なファクターだ。
24か月線は21555円。
週足の雲の上限22125円はまだ上だ。
週足の勝手雲の城辺は21698円、下限は20272円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.812%。
買い方▲11.812%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲3.681%。
買い方▲17.933%。
空売り比率は42.3%で9日連続40%超。
日経HVは14.6、日経VIは16.03。
日経平均のPERは12.50倍。EPSは1716円。PBRは1.13倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比90円高の21330円。高値21365円、安値21140円。
大証夜間取引終値は日中比120円高の21360円。
日足の勝手雲の上限は21647円、下限は21087円。
ボリンジャーのプラス1σは21630円、プラス2σは21937円。
気学では「人気に逆行して動く日」。
火曜は「気味の急変を見せる日。後場の足取りに注意」。
水曜は押し込んでも戻す日。悪目買い方針良し」。
金曜は「数日来高いと吹き値売り方針で駆け引きせよ」。
今年8勝1敗の月曜日
 
ようやくその論調が登場したか、というのが日経土曜日経朝刊。
見出しは「マイナス金利、経済冷やす?」。
ここ数年主張して事にようやく日の目が当たったという感じだ。
「マイナス金利ということは今日よりも明日の方がモノが安いということ。
だったら今日モノを買いますか。
今日より明日に消費が伸びるのなら、景気が良くなるはずはない。
今日より明日の方がモノが高いからこそ人はモノを買う。
だからマイナス金利で景気が回復する筈はない。
2016年11月9日にトランプ氏が米大統領選挙で当選。
その後株価は日米ともに急騰した。
だからトランプ相場などと言われる。
しかし見逃されていることは、同じ日に10年国債利回りがマイナスからプラスに転じたこと。
金利が生じて明日への期待が出たために株価は回復した」。
これが自分の論旨だった。
日経では賢そうに学説が持ち出されている。
米サマーズ氏らが唱えるのは「マイナス金利は銀行の貸し渋りを招き経済を冷やす」。
あるいはコロンビア大学のウリベ教授。
「継続すると表明した上で段階的に利上げをすると金利以上に物価が上がり物価を考慮した実質金利は低下。
経済にプラスになる」。
小枝早大教授は「16年9月に日銀が政策金利をマイナス0.1%からゼロに引き上げたと試算。
政策金利よりも物価が上がり実質金利が下がり景気を押し上げるという試算になる」。
マイナス金利が金融緩和を強化するという学説は1930年代の経済学者アービング・フィッシャー氏のもの。
もはや古色蒼然としていると言えるのではなかろうか。
日銀は金融緩和は継続するが、マイナス金利は排除するという金融政策を取ってみれば結論は出るのだろう。
しかし学説に固執する市場関係者の賛同を得られるとは思えない。
難しく考えるから、妙な論理がまかり通るのが経済学。
今日より明日の方がモノの値段が安い時に景気は良くなるのか。
市井のココロで考えれば結論は出ると思われる。
 
 
NYダウは138ドル高の25848ドルと3日続伸。
NASDAQは57ポイント高の7688ポイントと反発。
S&P500は14ポイント高の2822ポイントと反発。
ダウ輸送株指数は35ポイント安の10310ポイント。
SOX指数は2.90%上昇。
VIX指数は12.88と低下。
3市場の売買高はSQの影響もあり108億株。
225先物CME円建ては大証日中比90円高の21330円。
ドル建ては大証比115ポイント高の21355ポイント。
大証夜間取引終値は日中比120円高の21360円。
ドル円は111.45円。
10年国債利回りは2.590%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)
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