来週はもみ合い展開か
来週はもみ合い展開か |
今週は軟調展開となった。
東京株式市場が大型連休の間、ダウ平均が終値で初の3万5000ドル台に到達するなど米国株は強い動きを見せた。
日経平均は連休前が弱かった反動もあり、26日、27日は連日で3桁の上昇。ただ、高くなったところでは2万8000円が壁となった。
そのような中、東京では新型コロナウイルスの新規感染者数が急増。28日はこれを警戒して大幅安となった。米国株が7月FOMCを無難に消化したことを好感して29日は上昇したものの、30日は弱材料が多く500円近い下落。直近安値を下回り、2万7200円台まで下落した。
日経平均は週間では約264円の下落となり、週足では5週連続で陰線を形成した。
来週はもみ合い展開か。8月相場に突入するが、米国では週末に7月雇用統計の発表が控えている。
今週、FOMCでFRBの利上げを急がない姿勢を再確認したばかりではあるが、それでも雇用指標の改善度合いは市場の大きな注目点であるため、指標発表を前にしては身構える地合いとなるだろう。中国株の動向や国内のコロナ感染動向に神経質となる状況にも大きな変化はないと思われる。注目度の高い銘柄の決算も出てくることから、悲観一辺倒にもなりづらい。
今週は決算に対する株価反応が案外となったが、仮に下に振れたとしてもトレードチャンスにはなるため、商いの活況が全体を一定程度下支えする展開は期待できる。指数は上値を追いづらい一方で、ここからの下値も限定的と考える。
下値2万7000円辺りには52週移動平均線という最後の支持線があるため、8月相場はここで下げ止まるだろう。ただ、コロナの感染状況によっては一時的に割り込む可能性も考えられる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
28491.42 13週移動平均線
28376.67 均衡表転換線(週足)
28278.75 25日移動平均線
28231.20 ボリンジャー:-1σ(26週)
28223.33 均衡表基準線(日足)
28147.51 新値三本足陽転値
27851.65 ボリンジャー:-1σ(13週)
27823.93 200日移動平均線
27744.56 ボリンジャー:-1σ(25日)
27736.90 均衡表転換線(日足)
27666.53 6日移動平均線
27525.43 ボリンジャー:-2σ(26週)
27283.59 ★日経平均株価30日終値
27211.88 ボリンジャー:-2σ(13週)
27210.37 ボリンジャー:-2σ(25日)
26819.67 ボリンジャー:-3σ(26週)
26695.80 均衡表雲上限(週足)
26676.19 ボリンジャー:-3σ(25日)
26572.11 ボリンジャー:-3σ(13週)
22668.86 均衡表雲下限(週足)
7月20日ザラ場に付けた直近安値を下回ってほぼ安値引けし、ローソク足は胴体部分の長い大陰線を示現。11カ月連続の月末安で7月の取引を終えた。
一目均衡表では株価が雲下限を下放れるとともに遅行線は弱気シグナルを増大。基準線とその下を走る転換線がともに下向きで終了して弱気形状が顕著になった。
一方、25日線との下方乖離率は3.52%、RSIは39.45%と売られ過ぎの目安となる5%、30%にそれぞれ到達していないため、来週もダウントレンド継続リスクに留意が必要となろう。