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56円安と小反落、利益確定売り優勢
東京株式(前引け)=56円安と小反落、利益確定売り優勢
19日午前の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比56円12銭安の2万1528円38銭だった。
東証株価指数(TOPIX)は4.78ポイント安の1608.90と、ともに小反落した。

朝方は、きのう終値でフシ目となる2万1500円を超えていたこともあり、利益確定を目的とした売りが優勢だった。株価指数先物にまとまった売り物が出たのをきっかけに下げ幅を拡大し、一時2万1425円79銭(前日比158円71銭安)まで下落した。

一方、3月期末配当の権利取りを狙った買いや中国・上海株式相場が小幅高で始まったことが支えとなり、上げに転じる場面もあった。小売業やガスが下落し、保険や石油が上昇した。
その後は再びマイナス圏入りし、前引けにかけてさえない展開となった。
 
市場関係者は、様子見ムードの中、相場全体を動かす材料もなく、後場も動意に乏しい展開となりそうだ。ただ「出来高や売買代金が少ない分、先物の仕掛け的な売り買いに振られやすく、注意は必要だ」という。
 
東証1部の売買代金は概算で9204億円、売買高は5億5722万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1522、値上がりは531、変わらずは82だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、小売業、電気・ガス業、精密機器、サービス業などが下落。保険業、パルプ・紙などは上昇した。
 
個別では、ZOZOが売買代金トップで株価は急落、任天堂、東京エレクトロンなども売りに押された。ユニファミマやセブン&アイ、楽天も値を下げた。テルモなど精密機器株のほか、NTTデータやキッコマンが下落した。メガチップス、TATERU、ツルハホールディングスなどが大幅安となった。
半面、トヨタ自動車がしっかり、ファナックや安川電は上昇。日立製作所が買われ、三菱UFJや東京海上ホールディングスといった金融株も高い。ジャパンエレベーターサービスホールディングスが物色人気となり、東亜建設工業、ファンコミュニケーションズなども高い。
 
東証2部株価指数は前日比20.30ポイント安の6843.47ポイントと反落した。
出来高3361万株。値上がり銘柄数は203、値下がり銘柄数は192となった。
 
この日、東証2部に新規上場したKHCは公募・売り出し(公開)価格を2.1%下回る832円で初値をつけた。同社は子会社を通じて戸建て住宅を設計・施行する。
 
個別では、ウィル、ジー・スリーホールディングス、アシードホールディングスが昨年来安値を更新。価値開発、松尾電機、ストリーム、ピーエイ、富士ソフトサービスビューロが売られた。
 
一方、東洋刃物、理経が昨年来高値を更新。アマテイ、大同信号、FDK、ウインテスト、いい生活が買われた。

 
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