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300円高と続伸、米ハイテク株高を受け
東証プライム市場(前引け)=300円高と続伸、米ハイテク株高を受け
26日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比300円47銭(0.98%)高の3万1101円60銭だった。
 
前日の米国市場でNYダウは5日続落したが、エヌビディア<NVDA>の急騰で半導体株などが買われ、ナスダック指数は上昇した。この流れを受けた東京市場でも半導体関連株を中心に値を上げ、日経平均株価は22日につけた1990年7月以来の高値(3万1086円)を上回って前場の取引を終えた。
 
25日の米市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に上昇した。東京市場でも東エレクなど半導体関連株に買いが入り、日経平均を押し上げた。円相場が一時1ドル=140円台まで下落したのを背景に、輸出企業の採算改善への期待も高まった。
 
今後のインバウンド(訪日外国人)需要の回復を期待し、空運や陸運なども上昇した。「過熱感を気にせず今後の業績回復を見込めるセクターや銘柄に買いが入った」とみていた。
 
午後の日経平均は堅調な動きが想定されるものの、上値追いには慎重になるべきか。来週は中国で購買担当者景気指数(PMI)、米国ではISM製造業景気指数、雇用統計など重要指標が発表される。米債務上限問題も合意に近づいていると報じられているが、最後まで予断を許さない。海外動向を見極めたいとの思惑も働くなか、国内勢の追随買いは引き続き期待しづらく、海外勢の買いがどこまで続くかを見極める局面に入ったといえるだろう。
 
 


 

東証株価指数(TOPIX)は反発し、午前終値は前日比12.48ポイント(0.58%)高の2158.63だった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆7074億円、売買高は5億7402万株だった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は774、値下がりは955、変わらずは104だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では空運業、陸運業、精密機器の上昇が目立った。下落は鉱業、石油・石炭製品、電気・ガス業など。

個別銘柄では、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックといった半導体関連株が高く、ルネサスエレクトロニクスやSCREENホールディングス、信越化、ソシオネクストも買われた。オリエンタルランドや三菱重工業、任天堂もしっかり。TDK、HOYA、三菱商、ANAHD、JR東海、OLCも買われた。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループが安く、日本電信電話や日本製鉄が軟調だった。KDDIや第一三共、セブン&アイが下落した。

 
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