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軟調、FOMC控え様子見ムード
東京株式(前引け)=軟調、FOMC控え様子見ムード

26日午前の日経平均株価は続落し、前日比107円26銭安の2万7024円08銭で前場を終えた。
 
きょう前場は売り優勢、強弱観対立のなか下値では押し目買いが観測されたもののマイナス圏で着地した。前日の米国株市場でハイテク株が売られ、ナスダック総合株価指数が大きく値を下げたことを受け、主力株中心に買い手控えムードが広がった。
日経平均は一時2万7000円台を下回って推移する場面もあった。一時は約1年1カ月ぶりの安値まで下げた。値がさの主力株の下げが全体を押し下げた。
ただ、半導体関連の一角など売られ過ぎた銘柄を買い戻す動きも顕在化し、日経平均も前場後半にかけて下げ渋る動きとなった。
 
投資家からは、米金融政策に対する警戒に加え「岸田首相の政策や発言は具体性に欠ける内容がいまだ多く、投資家の信頼を得られていないのも心理的な重荷になっている」という声が聞かれた。
 
主要ハイテク株で構成するナスダック100株価指数の先物「Eミニ・ナスダック100」が日本時間午前の取引で上昇し、日本株にも下値では買いが入った。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3916億円、売買高は5億1074万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は980と、全体の約45%だった。値上がりは1070、変わらずは131銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は石油・石炭製品、パルプ・紙、食料品などが下落。上昇はその他製品、海運業、精密機器など。
 
個別では、米ハイテク株安を受けて東エレク、アドバンテストの半導体関連株のほか、村田製、TDK、ロームなどが下落。本日大引け後に決算発表を控える日本電産とファナックは出尽くしへの警戒感から4%近く下落。塩野義製薬は大幅安。Genky DrugStoresが急落、HIOKIの下げも目立つ。また、22年度に6年ぶりとなる過去最高の世界生産台数の計画を発表したトヨタ自は足元の減産報道から計画への懐疑的な見方もあり下落、デンソーも安い。
一方、傘下の英アームの新規株式公開(IPO)の準備について伝わったソフトバンクG、任天堂が大幅高。郵船や川崎汽船などの海運株、三菱UFJ、日本製鉄、住友鉱などの景気敏感株の一角も高い。ベイカレント、HOYA、マネーフォワードなどグロース(成長)株の一角も買われている。スズキも買いを集めた。EduLabが大幅高、KeePer技研も値を飛ばした。
 
東証2部株価指数は前日比31.12ポイント高の7200.41ポイントと反発した。
出来高は8796万株。値上がり銘柄数は215、値下がり銘柄数は140となった。
 
個別では、日本ハウズイングが昨年来高値を更新。川本産業、THE WHY HOW DO COMPANY、明治機械、ナガホリ、田岡化学工業が買われた。
 
一方、フルスピード、アップルインターナショナル、サイバーステップ、パス、マナック・ケミカル・パートナーズなど18銘柄が昨年来安値を更新。SDSホールディングス、ユニバンス、ムーンバット、三京化成、東京衡機が売られた。

 
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