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大幅反発、買い戻し優勢
東京株式(前引け)=大幅反発、買い戻し優勢
 
1日午前の日経平均株価は大幅に反発し、前日比390円84銭高の2万6824円46銭で前場を終えた。
新型コロナウイルスのワクチンの利用が早期に始まるとの期待感を背景に、リスク許容度を高めた投資家による買いが集まった。
 
朝方から広範囲に買い注文が入り、日経平均は急反発に転じた。前引けは390円あまりの上昇で前場のほぼ高値近辺で着地している。前日の欧米株市場が総じて安かったことで、きょうは利益確定の売り圧力が継続するとみられたが、景気敏感株など中心に海外投資家などの買いが高水準に流入し、日経平均は先物を絡め大きく水準を切り上げた。
NYダウ工業株30種平均の先物相場が日本時間1日朝に堅調に推移したことで買い安心感が次第に優勢になり、蓋を開けてみれば取引開始直後から買いが先行した。非鉄金属や金属製品など景気に敏感な業種の一角が買われた。
 
市場では意外高との声が相次ぐ一方、需給要因による上昇も指摘されている。「一部の年金基金がリバランス(資産配分の再調整)による買いを入れたことで大きく上昇している」と、ある国内運用会社のマネジャーは指摘する。「11月の急伸の過程で買い損ねた投資家が多い」といい、大口の機関投資家に追随する買いが膨らんだとの見方もあった。
 
中国の民間調査の製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月比1.3ポイント上昇し54.9と改善したことも安心材料となった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3430億円、売買高は6億3810万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1491と、全体の約7割を占めた。値下がりは604、変わらずは78銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、金属製品、証券・商品先物取引業が上昇し、下落は鉱業、電気・ガス業、石油・石炭製品など。
 
個別銘柄では、古河電、住友鉱が大幅高。東エレクやアドテスト、SUMCOなど半導体関連が買われた。ファーストリテ、ファナック、ソフトバンクグループなど値がさ株が高かった。
野村、SBI、エムスリーも買われた。
 
半面、東ガスや富士電機が大きく下げた。国際帝石、出光興産、リクルートは売られた。中部電、任天堂、リクルートHDは下押した。

東証2部株価指数は前日比27.25ポイント高の6529.48ポイントと3日続伸した。
出来高1億0958万株。値上がり銘柄数は237、値下がり銘柄数は146となった。
 
個別では、ストリーム、リスクモンスター、野村マイクロ・サイエンス、宮入バルブ製作所、FDKなど8銘柄が年初来高値を更新。セキド、タクミナ、省電舎ホールディングス、三社電機製作所、アートスパークホールディングスが買われた。
 
一方、バリオセキュア、SECカーボン、梅の花、ムーンバット、ラピーヌが年初来安値を更新。アサヒ衛陶、川本産業、新内外綿、北日本紡績、黒田精工が売られた。
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