不安定な相場展開か
不安定な相場展開か |
6日の日経平均株価は続伸し、2万7885円(前日比65円高)引けとなった。朝方は、米金融引き締めの長期化が警戒され、5日の米国株式が下落した流れを受け、寄り付き直後に下げ幅は120円を超えた。売り一巡後は先物買いを交えて上げに転じ、後場早々には130円超上昇する場面もあった。円高一服や、中国・上海総合指数が朝安後に一時プラス圏に切り返し、支えとして意識された。ただ、買いは続かず、引けにかけてやや上値が重くなった。チャート上では、25日移動平均線(2万7894円)に上値を抑えられた格好となり、とりあえず目先の上値抵抗線を回復できるかが注目される。
あす7日の日経平均株価は不安定な相場展開か。
手掛かり材料に乏しいなか、米中株式や為替動向にらみの展開が予想される。ただし、週末9日に株価指数先物・オプション12月限のメジャーSQ(特別清算指数)算出を控え、SQ週の中日となる水曜日は機関投資家の持ち高調整の売買が膨らみ、相場が荒れる可能性がある。市場では、「日経平均型、TOPIX(東証株価指数)型ともにポジション(持ち高)的にショート(売り)に傾いており、SQ値は下で決まってほしい動きではないか」との声が聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
28717.17 ボリンジャー:+3σ(25日)
28631.33 ボリンジャー:+2σ(13週)
28442.97 ボリンジャー:+2σ(25日)
28284.12 ボリンジャー:+1σ(26週)
28168.77 ボリンジャー:+1σ(25日)
28082.21 均衡表転換線(日足)
28014.56 ボリンジャー:+1σ(13週)
27951.18 6日移動平均線
27894.57 25日移動平均線
27885.87 ★日経平均株価6日終値
27741.69 均衡表基準線(日足)
27738.76 均衡表雲上限(週足)
27623.50 75日移動平均線
27620.37 ボリンジャー:-1σ(25日)
27587.46 新値三本足陰転値
27451.69 26週移動平均線
27422.37 均衡表雲上限(日足)
27397.79 13週移動平均線
27371.50 均衡表基準線(週足)
27369.86 均衡表転換線(週足)
27346.17 ボリンジャー:-2σ(25日)
27211.53 200日移動平均線
27071.97 ボリンジャー:-3σ(25日)
27036.94 均衡表雲下限(週足)
26911.86 均衡表雲下限(日足)
終値は3営業日連続で25日移動平均線を下回ったが、ローソク足の上ヒゲは25日線を突破。本日陽線の胴体部分が昨日陽線の胴体部分を覆う「陽の陽包み」を示現して買い圧力の高まりを窺わせた。パラボリックは売りサイン点灯中だが、25日線は上向きをキープしており、短期的な調整リスクの後退を窺わせている。