兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
堅調展開か

堅調展開か
17日の日経平均株価は反発。323円18銭高の2万7333円79銭(出来高概算16億4000万株)で取引を終えた。欧米の金融システム不安への懸念が和らいだことを材料に上昇した前日の欧米市場の流れを引き継いで、金融セクターや値がさハイテク株などを中心に買いが先行した、後場に入ると、先物高を受けた買いに2万7356円15銭まで上げ幅を広げる場面もあった。ただし、来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、2万7300円台と日中の高値圏でのもみ合いが続いた。
 
今週は、軟調展開となった。米シリコンバレー銀行の経営破たんを受けて、米国では長期金利が急低下。リスクオフの様相が強まり、東京市場では週明けから金融株や自動車株が大きく崩れた。さらに、金融不安が欧州にも飛び火して、クレディ・スイスの信用不安が高まった。日経平均は14日まで3日連続で3桁の下落となり、16日には2万7000円を割り込んで2万6600円台まで水準を切り下げた。米国や欧州で対応策も出てきたことから週後半には押し目買いも入り、週末値では2万7300円台まで戻したものの、週間では大幅安。日経平均は週間では約810円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
 
来週は、堅調展開か。
21〜22日に米国でFOMCが開催される。来週は他に目立った材料が少ない上に、国内は火曜21日が春分の日により休場で、FOMCの結果を消化する木曜23日までは動きづらい。ただ、今回のFOMCに関しては、金融システムが不安定になった場合には流動性を供給するとのメッセージが市場に届けられれば、仮に利上げ幅が0.5%であった場合でも、グローバル市場は結果を冷静に消化するのではないかとみている。直近で米金融機関の破たんがあったことを踏まえれば0.25%の利上げが無難だろうし、据え置きなら株買いの材料となる。今回はFOMCに対する警戒はさほど高まらず、この近辺では売りを仕掛けづらい地合いが醸成されると想定。そのような中、直近で大きく崩れた日本株には押し目買いが入ると予想する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
 
28143.97  新値三本足陽転値
28056.43  ボリンジャー:+1σ(25日)
27929.43  ボリンジャー:+1σ(26週)
27802.54  ボリンジャー:+1σ(13週)
27730.24  均衡表雲上限(週足)
27683.86  均衡表転換線(日足)
27683.86  均衡表基準線(日足)
27646.99  25日移動平均線
27548.18  均衡表雲下限(週足)
27462.14  6日移動平均線
27361.71  200日移動平均線
 
27333.79  ★日経平均株価17日終値
 
27256.57  75日移動平均線
27241.45  均衡表転換線(週足)
27237.55  ボリンジャー:-1σ(25日)
27232.97  26週移動平均線
27178.38  均衡表基準線(週足)
27151.64  均衡表雲上限(日足)
27070.11  13週移動平均線
27042.68  均衡表雲下限(日足)
26828.11  ボリンジャー:-2σ(25日)
26536.51  ボリンジャー:-1σ(26週)
26418.67  ボリンジャー:-3σ(25日)
26337.69  ボリンジャー:-1σ(13週)
25840.05  ボリンジャー:-2σ(26週)
25605.27  ボリンジャー:-2σ(13週)
 
 
ローソク足は2日連続で長めの下ヒゲ付き陽線で本日はほぼ高値引け。反落した昨日の上マドと反発した本日の下マドとの組み合わせで「明けの明星」を示現して強気転換を示唆した。反面、昨日デッドクロスを形成した5日線と25日線は本日も下降を続けており、依然として下落圧力は強い模様で、強弱混在のまま週末大引けを迎えた。
 
 
 
a