日経ジャスダック平均は続伸も上値の重い展開
【市況】ジャスダック市場(大引け)=日経ジャスダック平均は続伸も上値の重い展開
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前日の米株高や円高一服を受け、日経平均は続伸、ジャスダック市場でも投資家心理が改善し買い優勢の展開となった。
日経平均が伸び悩むなかで、好業績銘柄を中心に、個人投資家が値動きの軽い新興銘柄を物色した。
ただ、その後は利益確定売りに押され上値は重かった。
今週は21日から日米の閣僚級による通商協議が開催されるほか、23日には米経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されており、結果を見極めたいとして積極的な売買が手控えられた。
前週に発表された中国やドイツの経済指標の悪化などで世界経済の後退懸念も根強く、様子見ムードは継続している。
個別では大きく値を崩す銘柄も散見され、市場からは「売り急ぐ動きは出ている。株価の戻りが鈍く、個人はなかなか再出発を図れないようだ」との声が聞かれた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で255億円、売買高は5844万株。
値上がり銘柄数は337、値下がり銘柄数は237となった。
個別では、アイ・ピー・エスがストップ高となった。アーバネットコーポレーション、エムケイシステム、エフアンドエム、オリコン、チヨダウーテなど7銘柄は年初来高値を更新した。日本コンピュータ・ダイナミクス、Nuts、大和コンピューター、キタック、LCホールディングスが買われた。
一方、環境管理センターが一時ストップ安と急落した。翻訳センター、アプライド、FHTホールディングス、国際チャート、日本エマージェンシーアシスタンスなど16銘柄は年初来安値を更新した。ETSホールディングス、ホーブ、多摩川ホールディングス、山大、日本アンテナが売られた。