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NYダウ459ドル高、米中景気の回復期待
【市況】NYダウ459ドル高、米中景気の回復期待
 
6日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、連休前の2日と比べ459ドル67セント(1.8%)高の2万6287ドル03セントと3週間ぶりの高値で終えた。
 
6日の中国本土市場の株価が大幅高となったことで、世界的にリスク選好ムードが広がり、米市場も寄り付きから買いが優勢となった。中国市場の代表的な指数である上海総合指数は5.7%上昇し、2年5カ月ぶりの高値で終了。中国国有メディアが「健全な強気市場を醸成することが非常に重要」との論説を掲載したことが好感されたとみられている。
これを受けてアジアや欧州の株式相場が軒並み大幅高となり、米市場にも買いが波及した。
好調な米経済指標も好感され、ハイテク株中心に幅広い銘柄に買いが広がった。
 
米サプライマネジメント協会(ISM)が6日発表した6月の非製造業景況感指数は57.1と前月より11.7ポイント上昇。過去最大の改善幅となり、好不況の境目となる50も3カ月ぶりに上回った。2日発表の雇用統計でも雇用者数が急増するなど、市場予想を上回る米経済指標が相次いでいる。米国の新型コロナウイルスの新規感染者数は過去最多水準が続いているが、景気への楽観論が勝り、買いを後押しした。
 
ゴールドマン・サックスが5%高となるなど銀行株が買われた。航空機のボーイング、クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)、化学のダウなど景気敏感株は総じて高い。
 
業績が新型コロナの影響を受けにくいハイテク株への買いも勢いを増した。ネット通販のアマゾン・ドット・コムは6%高、動画配信のネットフリックスは4%高で終えた。スマートフォンのアップルは3%高、ソフトウエアのマイクロソフトは2%高で終えた。4銘柄とも上場来高値を更新した。電気自動車のテスラは13%高と急騰し、4日連続で上場来高値を付けた。
 
ただ、米国の南部や西部を中心に新型コロナウイルスの新規感染者が急増しており、投資家の間では警戒感がくすぶっている。ロイター通信によれば、7月に入ってから16州で新規感染者が最多を更新。感染再拡大が早期の景気回復の妨げとなることが懸念されている。
 
セクター別では、小売り・テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、公益事業が下落した。
 
ナスダック総合株価指数は5日続伸し、前営業日比226.02ポイント(2.2%)高の1万0433.65と3日連続で過去最高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,287.03+459.67
S&P500種
3,179.72+49.71
ナスダック
10,433.650+226.021
NY金(ドル/トロイオンス)
1,793.50+3.50
NY原油(ドル/バレル)
40.56−0.07
円・ドル
107.36 - 107.37−0.23


 

【シカゴ日本株先物概況】


6日のシカゴ日経平均先物は続伸した。9月物は2日比325円高の2万2640円で引け、6日の大取終値を10円下回った。
中国当局が「健全な強い市場が重要」との見解を示し、上海総合指数が2年ぶり高値を更新するなど中国やアジアの株高を受けて買いが先行。その後に発表された6月ISM非製造業景況指数が予想以上の改善を示し、パンデミック危機前の水準を回復すると上げ幅を拡大し、終日堅調推移となった。
 
この日の9月物高値は2万2740円、安値は2万2115円。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
22640 ( -10 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
22680 ( +30 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

 
 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6285.94(+128.64)
6日のFTSE100種総合株価指数はリスク選好の戻りを受けて反発した。前週末の終値に比べ128.64ポイント高い6285.94で引けた。
 
中国景気の回復期待で上海や香港の株式相場が大きく上昇し、買いが欧州市場にも波及した。中国や香港の売上高比率が大きいHSBCホールディングスやスタンダードチャータード銀行、保険のプルデンシャルなどの値上がりが目立った。
 
個別銘柄では、バラット・ディベロップメンツやパーシモン、テイラー・ウィンピーなど建設株も買われた。6日に発表された6月の建設業の購買担当者景気指数(PMI)が前月から大きく改善し、買いを誘った。現地報道で、政府が一部の住宅購入にかかる印紙税を一時的に免除する案を検討していると伝わったのも追い風だった。
 
一方、英通信大手BTは1.7%安、英民放大手ITVは1.5%安とふるわなかった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12733.45(+205.27)
6日のドイツ株式指数(DAX)は反発した。終値は前週末と比べて205.27ポイント高の1万2733.45だった。
中国景気の回復期待などでアジアの株式相場が大きく上昇し、欧州市場でも運用リスクを取る動きが広がった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5081.51(+74.37)
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