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波乱含みの展開か。

波乱含みの展開か。
 
今週は堅調展開となった。前半の日経平均は、米国株安を受けても上昇する日があるなど、底堅く推移した。米国ではリセッション懸念が強まったことで長期金利の低下と株安が同時進行したことから、週半ばはこれらの動きを警戒して売りに押された。
しかし、節目の2万7500円を割り込んだところでは買いが入り、下値は限られた。9日には米国株の上昇に強い反応を示して300円を超える大幅高。この日の上昇が貢献して、週間ではプラスで終えた。日経平均は週間では約123円の上昇となり、週足では陽線を形成した。
 
 
来週は波乱含みの展開か。
13日から14日にかけてFOMCが開催され、開催中の13日に米11月消費者物価指数(CPI)が発表される。FOMCを通過した後には15日にECB理事会が控えている。これらに対する市場の反応は読みづらく、一気に楽観に傾く、一気に悲観に傾く、どちらもあり得るだけでなく、FOMCとECB理事会に対する反応が真逆となる展開も想定される。
これらのイベントが終われば2022年は店じまいの感も出てくるため、それぞれで大きな動きが出てきた場合でも、その反応が一時的にとどまる可能性もあるだろう。日経平均は火曜までは様子見で、水曜以降は振れ幅が大きくなると思われる。
 
なお、国内ではIPOラッシュがスタートする。これら海外のイベントとは距離を置いて、短期トレードは活況を呈することになるだろう。
 
スケジュール面では、米11月CPIとFOMCのほかに、15日に中国で11月の工業生産、小売売上高などの経済統計が発表される。同日はECB(欧州中央銀行)理事会も予定されている。国内では12日に11月工作機械受注(速報値)と10−12月期法人企業景気予測調査、14日に日銀短観(12月調査)と10月機械受注が出る。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
28634.36  ボリンジャー:+2σ(13週)
28444.83  ボリンジャー:+2σ(25日)
28383.09  新値三本足陽転値
28285.01  ボリンジャー:+1σ(26週)
28174.34  ボリンジャー:+1σ(25日)
28016.66  ボリンジャー:+1σ(13週)
27919.56  均衡表転換線(日足)
27903.85  25日移動平均線
 
27901.01  ★日経平均株価9日終値
 
27774.34  6日移動平均線
27767.16  均衡表基準線(日足)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27633.36  ボリンジャー:-1σ(25日)
27571.06  75日移動平均線
27452.27  26週移動平均線
27398.95  13週移動平均線
27386.38  均衡表雲上限(日足)
27371.50  均衡表基準線(週足)
27369.86  均衡表転換線(週足)
27362.87  ボリンジャー:-2σ(25日)
27219.13  200日移動平均線
 
ローソク足は下ヒゲのない「陽の寄り付き坊主」を描いて強い押し目買い意欲を窺わせた。終値は25日移動平均線を2.84円下回ったが、25日線自体は5日線とともに上向きに転換。一目均衡表の強気シグナル発生による三役好転復帰と併せて、上昇トレンドへの復帰を示唆することとなった。
 
 
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