兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
NYダウ続落545ドル安、リスク回避姿勢強まる
【市況】NYダウ続落545ドル安、リスク回避姿勢強まる

11日のNYダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比545ドル91セント安の2万5052ドル83セントと7月23日以来ほぼ2カ月半ぶりの安値で終えた。
 
米長期金利の上昇による企業業績の悪化懸念を背景にした前日の米株相場の急落を受け、この日はアジアや欧州でも軒並み株価が下落。世界的な株安連鎖となる中、ダウも軟調地合いを引き継ぎ、前日に続き全面安となった。
 
朝方発表された9月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%上昇と市場予想を下回ると、インフレ高進や金利高に対する過度の懸念が後退した。前日に売り込まれたハイテク株などに買い戻しが入り、ダウは序盤にプラス圏に浮上した。しかし、原油先物価格の下落を眺めた売りなどに圧迫され、間もなくマイナス圏に沈んだ。
シェブロンやエクソンモービルなど石油株が大幅に下げたのも相場の重荷だった。午後にダウ平均は長期の基調を示す200日移動平均を下回った。一段の下げを見込む売りが出て、一時は698ドル安の2万4899ドルと3カ月ぶりの安値まで下げた。
 
また、トランプ米政権が、大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が11月末に会談する方向で検討中だと報じられた。米中摩擦が和らぐとの期待から、建機のキャタピラーや航空機のボーイングなど「中国関連」とされる銘柄が買われる場面があった。だが、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が「確証はない」と述べると中国関連銘柄も下げに転じた。
 
米株の予想変動率を示す変動性指数(VIX)は前日比8.8%上昇し24.98で終えた。2月中旬以来の高さ。20を上回ると市場の不安心理が高まった状態とされる。相場の値動きが荒くなり、投資家のリスク回避姿勢が強まっている。
 
ナスダック総合株価指数は続落し、92.989ポイント安の7329.061と5月8日以来ほぼ5カ月ぶりの安値で終えた。アマゾン・ドット・コムや動画配信のネットフリックス、半導体のエヌビディアなど今年の上昇率が大きかった銘柄の下げが目立った。
 
セクター別では全面安となり、特に保険や医薬品・バイオテクノロジーの下落が目立った。
 
個別では、OPEC(石油輸出機構)による19年度の需要見通し引き下げを受けて原油相場が下落し、サウスウエスタン・エナジー(SWN)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が軟調推移した。金利の低下を受け、JPモルガンチェース(JPM)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)など大手行が売られた。また、バイオ医薬品のブリストル・マイヤーズ(BMY)は、遺伝子治療開発を手掛けるイスラエルのコンピュジェン(CGEN)に1200万ドル出資することを明らかにし下落した。
 
一方で、航空大手のデルタ航空(DAL)は、決算内容が好感され、上昇した。プライバシー問題で株価が低迷していた交流サイトのフェイスブック(FB)も反発した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
25,052.83−545.91
S&P500種
2,728.37−57.31
ナスダック
7,329.061−92.989
 
米10年債利回り(%)
3.1517 -0.073
米2年債利回り(%)
2.8525 -0.028
 
NY金(ドル/トロイオンス)
1,227.60+34.20
NY原油(ドル/バレル)
71.05+0.08
円・ドル
112.10 - 112.11−0.12


 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は続落した。
12月物は前日比315円安の2万2485円で引け、中心限月物終値ベースで約1カ月ぶりの安値を連日更新した。10日の大取終値を95円下回った。
米中貿易摩擦への警戒感が根強く、米株とともに投資家のリスク回避の売りが続いた。
この日の12月物安値は2万2240円、高値は2万2905円。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
22485 ( -95 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
22525 ( -55 )
( )は大阪取引所終値比
 



【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7006.93(−138.81)
FTSE100種総合株価指数は世界的な株安連鎖を受けて大幅に続落した。前日10日の終値に比べ138.81ポイント安の7006.93と、終値ベースで3月下旬以来、6カ月半ぶりの安値で引けた。構成銘柄の約8割が下落した。
 
10日の米国株の急落から始まった世界同時株安に連動した。この日の米国株の下げが広がるとともに、英国株も下げ幅が大きくなった。石油株と金融株の値下がりが株価指数の下落に大きく影響した。
 
個別銘柄では、石油のBPとロイヤル・ダッチ・シェルがともに大幅安。金融株も下がり、保険のプルーデンシャルの下げが目立った。金融サービスのハーグリーブス・ランズダウンは5%下がった。第1四半期の資金流入が3%増加したものの、緩やかな伸びにとどまったと判断されたほか、世界的な株安も響いた。鉱業関連株は、午後に銅価格が上昇に転じたことから下げ幅が縮まった。
配当権利落ちでそれぞれ住宅建設のバラット・ディベロップメンツは9%超、ガス供給・販売のセントリカは3%超、銀行のHSBCホールディングスも3%超下落した。
 
半面、金価格の上げ幅が広がるとともに、関連のフレスニージョとランドゴールド・リソーシズも上げが大きくなり、ともに8%超上昇した。前日大きく値を下げた高級衣料バーバリーも0.7%高と反発した。ネット専業スーパーのオカド・グループの値上がりも目立った。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 11539.35(−173.15)
ドイツ株式指数(DAX)は続落した。終値は前日10日と比べて173.15ポイント安の11539.35と、終値ベースで2017年2月上旬以来、1年8カ月ぶりの安値で引けた。
10日の米国とこの日のアジア株の大幅安を受けて、欧州各国の株式相場が下落した。DAXでは4銘柄を除くすべての銘柄が下落した。
 
個別では、医薬・化学大手の独メルクと保険のアリアンツ、鉄鋼のティッセン・クルップの下げが目立った。
半面、医薬・農薬大手のバイエルは3%高。傘下の米モンサントの農薬に対する訴訟で賠償金を命じられたが、これに対する再審の申し立てが聞き入れられたことが好感された。オンライン決済サービスのワイヤーカードと電力のRWE、医療機器のフレゼニウスも買われた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5106.37(−99.85)
フランスの株価指数CAC40の終値が前日に比べて2%近く下落した。
 
 
a