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小幅続伸、利益確定売り
東京株式(前引け)=小幅続伸、利益確定売り

 
3日午前の日経平均株価は小幅に続伸した。午前終値は前日比5円39銭高の2万6806円37銭だった。新型コロナウイルス向けワクチンの普及で経済が正常化に向かうとの期待が相場を支えた。
英政府が2日、米製薬大手ファイザーなどが開発する新型コロナウイルスのワクチンの使用を承認した。ワクチン実用化の広がりを見越し、経済の正常化を期待した買いが優勢だった。前日の米国市場でS&P500指数が史上最高値で終了。東京株式市場でも米国株の高値追いを背景に先高期待が強まった。
 
しかし、日経平均は2日大引け時点で10月末終値を約3800円上回って過熱感が増していたため、売り物が出やすかった。
 
中国メディアの財新と英調査会社IHSマークイットが午前、中国の11月非製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表した。前月比1.0ポイント上昇の57.8と6月以来の高水準だったものの、政府版の11月非製造業PMIと小幅上昇の方向感は同じで、株式相場への影響は限られた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも続伸した。
 
市場関係者は「日経平均がバブル後の最高値圏にある割に売り注文は少なく、相場の基調は強い」と指摘していた。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1947億円、売買高は5億8021万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1349、値下がりは735、変わらずは90だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、輸送用機器、電気機器が上昇し、その他製品、医薬品、サービス業は下落した。
 
川崎汽や商船三井、JR西日本やJR東海など海運・陸運株の上げが目立った。デンソーや日産自動車、ヤマハ発も高い。半面、
 
個別ではソフトバンクGが買いを集めた。JR西日本やJR東海、JR東日本など鉄道株が高い。フジクラや三井金など非鉄金属も堅調だ。トヨタ、SUBARU、デンソーが高く、ソニー、東エレク、SUMCOが上げた。
 
半面、ダイキンやオークマ、アマダなど機械が下落したほか、安川電やシャープの電気機器も軟調だった。任天堂、ファーストリテ、神戸物産が安く、良品計画は大幅に下落。武田、第一三共、リクルートHD、エムスリー、メドピアも下げた。
 
 
東証2部株価指数は前日比7.07ポイント高の6618.54ポイントと5日続伸した。
出来高1億6101万株。値上がり銘柄数は188、値下がり銘柄数は186となった。
 
個別では、天昇電気工業が一時ストップ高と値を飛ばした。アップルインターナショナル、野村マイクロ・サイエンス、サンセイ、FDK、黒田精工は年初来高値を更新。ウエスコホールディングス、那須電機鉄工、デュアルタップ、恵和、日本パワーファスニングが買われた。
 
一方、ラピーヌが年初来安値を更新。宮入バルブ製作所、Abalance、アートスパークホールディングス、ストリーム、アサヒ衛陶が売られた。
 
 
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