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反落、一時230円超安 円高、中国株安が圧迫
東京株式(前引け)=反落、一時230円超安 円高、中国株安が圧迫
21日午前の日経平均株価は反落し、前日比180円91銭安の2万3902円60銭で前場を終えた。下げ幅が230円を超える場面もあった。
 
朝方は、20日の米国株式市場は休場で手掛かり材料が乏しいなか、売り物がちで始まった。やや下げ渋る場面もあったが、買い気は鈍く再び軟化した。
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大への警戒感から香港ハンセン指数などアジア株が大きく下げた流れで日本株の下押し圧力が強まった。日経平均は前日に昨年来高値を更新したが、上値の重さが目立つなかで海外の短期筋など利益確定売りに動く投資家が増えた。
 
新型コロナウイルスによる肺炎について、中国政府の専門家チームのトップは20日「人から人に感染していることは間違いない」と言明した。春節(旧正月)に伴う大型連休を目前に控え、日本国内でも感染が拡大すれば、中長期的に訪日外国人(インバウンド)消費や国内消費に影響が広がるとの見方が広がった。
インバウンド関連の資生堂が下げたほか、空運株などにも売りが目立った。外国為替市場では円が対米ドルで上昇するなどリスク回避の動きがほかの市場でも見られた。
 
市場からは「先物に仕掛け売りが入り、円高・ドル安に傾き、中国株や香港株の下げも投資家心理の後退につながった。トランプ米大統領のダボス会議に向けたツイートや新型コロナウイルスへの警戒も後からくっついてきたが、こんなに下げる理由にはならない」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で7752億円、売買高は4億6574万株と低調だった。東証1部の値下がり銘柄数は1026、値上がりは1027、変わらずは106銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は空運業、化学、非鉄金属などが下落し、上昇は建設業、輸送用機器、電気・ガス業。
 
個別では、東京エレクトロンが軟調、ファーストリテイリング、資生堂も売りに押された。安川電機、日本電産、ファナック、KDDI、信越化なども値を下げた。東芝機械が値下がり率トップに売り込まれ、大真空、エイチ・アイ・エスなども下値を探った。
 
半面、トヨタ自動車、SUBARUが堅調、ソフトバンクグループ(SBG)もしっかり。前田道路がストップ高、日本エアーテック、シンシアが値を飛ばし、シキボウも大幅高、明治HDが上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比59.63ポイント安の7353.83ポイントと続落した。
出来高5892万株。値上がり銘柄数は203、値下がり銘柄数は205となった。
 
個別では、リテールパートナーズ、日住サービスが昨年来安値を更新。アサヒ衛陶、JMACS、アドテック プラズマ テクノロジー、タカトリ、NCS&Aが売られた。
 
一方、オーミケンシ、アゼアス、マナックがストップ高。日本アビオニクスは一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、弘電社、アスモ、ブルドックソース、セントラル総合開発など18銘柄は昨年来高値を更新。ラオックス、アジア航測、Abalance、テクノマセマティカル、日本ピグメントが買われた。
 
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