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小反発、長期金利低下が支援
【市況】小反発、長期金利低下が支援


7日のNYダウ工業株30種平均は横ばい。前日比1ドル58セント高の3万3597ドル92セントで終えた。

前日までの2日間で830ドルあまり下落したことから値ごろ感の買いが相場を支えた。半面、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが米景気を冷やすとの見方から上値は重かった。

朝方発表されたインフレ指標の一つ、米単位労働コストの7〜9月期の伸びが市場予想を下回り、米長期金利が低下。これを好感し、午前のダウは強含みに推移した。中国政府は7日、新型コロナウイルス感染拡大を厳しく抑制する「ゼロコロナ」政策を一段と緩和する方針を発表。中国経済への楽観的な見方が浮上し、地合いを支える要因となった。

市場の関心はFRBが13〜14日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表する委員らの政策金利見通しに集まる。9日発表の11月の米卸売物価指数(PPI)など物価指標がそのヒントになるため、内容を見極めようと積極的な買いが手控えられた。

米長期金利が一時3.40%と9月以来の低水準を付けたものの、株式の相対的な割高感が薄れたとみる買いは強まらなかった。「長期金利の低下は景気不安を映している」と受け止められた。

個別では、顧客情報管理のセールスフォースやスマートフォンのアップルなどハイテク株が下げた。半面、ディフェンシブ株である製薬のメルクと医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンは上昇した。

ナスダック総合株価指数は4日続落した。前日比56.337ポイント(0.5%)安の1万958.553で終えた。アナリストが需要の低下を指摘した電気自動車のテスラの下げが目立った。




【シカゴ日本株先物概況】


7日のシカゴ日経平均先物は続落した。12月物は前日比75円安の2万7585円で引けた。米長期金利低下が下支え要因となる中、小反発した。同日の米株式市場でダウ工業株30種平均はほぼ横ばいで終えたが下げる場面も多く、日経平均先物の重荷となった。
 

シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
27585 ( -75 )

シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
27580 ( -80 )

( )は大阪取引所終値比







【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7489.19(−32.20)

7日のFTSE100種総合株価指数は続落した。前日に比べ32.20ポイント(0.43%)安の7489.19で引けた。欧米中銀による金融引き締めが長期化するとの観測から世界的な景気の先行き懸念が高まり、エネルギー株や銀行株などに売りが出た。
個別では、建機レンタルのアシュテッド・グループが3.5%安と下落率トップ。資源大手グレンコア(2.8%安)や石油大手BP(2.2%安)も下げた。



■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 14261.19(−82.00)

7日のドイツ株価指数(DAX)は3日続落し、前日に比べ82.00ポイント(0.57%)安の1万4261.19で終えた。欧米中銀による金融引き締めの長期化への警戒感が根強く、自動車株や資本財株など幅広い銘柄に売りが出た。
個別では、ポルシェ(2.3%安)やエアバス(2.2%安)、フォルクスワーゲン(1.6%安)などが売られた。



■フランス・パリ株価指数
CAC40 6660.59(−27.20)

フランスCAC40種指数は0.41%安だった。
11月の中国貿易統計で輸出入ともに弱い内容になったこと嫌気し、売りが先行した。


 
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