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65円と小幅安、新型肺炎を警戒、買い手控え
東京株式(前引け)=65円と小幅安、新型肺炎を警戒、買い手控え
21日午前の日経平均株価は反落した。前引けは前日比65円34銭安い2万3413円81銭だった。
新型肺炎に対する警戒感が続き、積極的な買いは手控えられた。米国や欧州主要国の株価が下落したことも投資家心理を悪化させた。
国内景気や企業業績の減速懸念を映した売りが優勢だった。前場中ごろからは、韓国などアジアの主要株価指数が軒並み軟調に推移していることが重荷となり、午前の安値圏で取引を終えた。
 
朝方は外国為替市場で円相場が1ドル=112円台まで下落したことを受け、短期資金による株価指数先物への買い戻しなどで前日終値から100円あまり高い水準まで上昇する場面もあったが、買いの勢いは続かなかった。
 
市場では「新型肺炎を警戒し、様子見ムードが強い」状態が続いている。週末に3連休を控え、積極的な商いを手掛けにくいタイミングにある。方向感に乏しく、大引けまで「5〜75日の移動平均線が集まる2万3500円近辺で推移する」と予想する声も出ていた。
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸した。日経平均をTOPIXで割った「NT倍率」が前日、約28年ぶりの高水準となる14倍台まで上昇しており、TOPIXの相対的な割安感を修正する動きが出たとの見方があった。時価総額上位の自動車株や通信株が堅調だった点も上昇に寄与した。JPX日経インデックス400は反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆46億円、売買高は5億6724万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1048。値上がり銘柄数は986、変わらずは124銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では、パルプ・紙、精密機器、サービス業の下落が目立った。上昇は保険業、石油・石炭製品、情報・通信業など。
 
個別銘柄では、ファーストリテイリングや任天堂、ファナック、村田製作所、東京エレクトロンといった値がさ株が軟調。セブン&アイ・ホールディングスが安く、オリエンタルランドが続落。アドバンテストやリクルートホールディングス、テルモ、オリンパスも安い。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)やKDDI、SUMCO、楽天が上昇。為替の円安進行を受けトヨタ自動車やホンダなど自動車株が高い。新型肺炎によるテレワーク需要拡大への期待からブイキューブがストップ高に買われた。中外薬、ファミマや富士フイルム、信越化も高い。
 
東証2部株価指数は前日比36.79ポイント安の6851.35ポイントと続落した。
出来高3484万株。値上がり銘柄数は180、値下がり銘柄数は208となった。
 
個別では、ツヴァイ、ICDAホールディングス、児玉化学工業、小島鉄工所、野崎印刷紙業など8銘柄が昨年来安値を更新。ビットワングループ、リード、千代田化工建設、光陽社、ヨネックスが売られた。
 
一方、東京インキ、ヤマダコーポレーション、川澄化学工業、三谷商事が昨年来高値を更新。スガイ化学工業、フジマック、東京ボード工業、いい生活、日本アビオニクスが買われた。
 
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