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小幅続落、コロナ変異型に警戒も米株先物高が下支え
東京株式(前引け)=小幅続落、コロナ変異型に警戒も米株先物高が下支え

29日午前の日経平均株価は小幅に続落し、前引けは前週末比5円13銭安の2万8746円49銭だった。
 
朝方はリスク回避の売りに押され日経平均は大幅続落でスタートした。南アフリカなどで見つかった新型コロナの変異ウイルス「オミクロン型」の感染拡大への警戒から売りが先行し、朝方に下げ幅は400円を超えた。ただ、売り一巡後は空売り買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが入り、急速に下げ渋る展開となった。
取引時間中は一時プラス圏に切り返す場面もあったが、前引け時点ではわずかに前週末終値を下回って着地している。
 
オミクロン型の出現により、世界的にリスク回避の動きが広がっている。外国為替市場では、これまでの円安・ドル高の流れが一服し、自動車株など輸出関連の売り材料となった。再度の感染拡大で需要が落ち込むとの警戒から鉄道株にも売りが出た。
 
米国株も前週末は急落していたが、日本時間29日の米株価指数先物は上げ幅を広げる展開となった。29日の米株式相場が急反発するとの見方が広がり、東京市場でも主力株や日経平均先物への買い戻しを誘った。
 
JPX日経インデックス400とTOPIXは下落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆5884億円、売買高は7億505万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1443、値上がりは643、変わらずは92銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)はゴム製品、輸送用機器、繊維製品などが下落。上昇は海運業、その他製品、電気機器など。
 
個別では、売買代金トップのレーザーテックが朝安から大きく切り返し1500円超の上昇をみせたほか、東京エレクトロンも切り返し急となった。エムスリー、任天堂も上げた。日本郵船、川崎汽、商船三井など海運株も買われた。シンプレクス・ホールディングスが急騰、ブイキューブも値を飛ばした。日本電子も高い。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが軟調、オリエンタルランドも売られた。JR東海なども安い。ジャステックが急落、中越パルプ工業も大幅安。テルモ、オリンパス、中外薬、トヨタ、KDDIが下げた。
 
 
東証2部株価指数は前週末比34.96ポイント安の7479.33ポイントと4日続落した。
出来高は1億8303万株。値上がり銘柄数は97、値下がり銘柄数は294となった。
 
個別ではJESCOホールディングス、技研ホールディングス、大盛工業、日和産業、クシムなど64銘柄が年初来安値を更新。川上塗料、アヲハタ、東京ソワール、光陽社、TONEはが売られた。
 
一方、川本産業が一時ストップ高と値を飛ばした。ナガホリ、ビーイングホールディングスは年初来高値を更新。バイク王&カンパニー、タカトリ、SDSホールディングス、リスクモンスター、テラプローブが買われた。

 
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