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底堅い展開か

底堅い展開か
30日の日経平均は4日続伸。終値は94円高の3万1328円。米国が休場で材料難の中、小安く始まった後はプラス圏とマイナス圏を行き来した。
プライム市場は下値を探る雰囲気は乏しいとの見方が大半で、相場の先高感を強く意識している表れのようだ。
チャート面では昨日の窓空けの部分(3万1101円〜3万1164円)を本日に埋めて超短期の調整をほぼ完了。足元には10日移動平均線(3万848円)が急接近しておりここもサポート役になろうとしている。ここ数日は心理的な節目3万1000円を含めてこの辺りが短期の押し目買いポイントとなりそうだ。
 
 
あす31日の日経平均株価は底堅い展開か。
今後の焦点は、「米国の追加利上げの有無と人工知能(AI)関連を中心としたハイテク関連株の耐性へと移っていく」との見方がされている。休み明けの米国市場がどのような反応を示すのか注目だろう。なお、今夜発表される5月のコンファレンスボードによる消費者信頼感指数で、インフレの落ち着きが鮮明になるかもポイントとなりそうだ。
 
連日の上昇で、引き続き利益確定売りが出やすいとみられるが、海外投資家の継続買いがそれを吸収する構図に変わりはなさそうだ。外部要因に変調がなければ、なお上昇基調が続く可能性がある。当面は、海外投資家の根強い買いが意識され、売り込みにくい状況にあるほか、弱含んだ場面では買い遅れた投資家の押し目買いも入るとみられ、好需給が相場をサポートしよう。
あすは5月最終日となるが、5月の日経平均はここまで約2471円(4月末比+8.6%)上昇している。まれにみる上昇月となっているだけに、あすもプラスで終えて、良い流れを崩すことなく6月に引き継ぐ展開に期待したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
 
32834.02  ボリンジャー:+3σ(13週)
32684.26  ボリンジャー:+3σ(25日)
32197.60  ボリンジャー:+3σ(26週)
31703.79  ボリンジャー:+2σ(25日)
31528.73  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
31328.16  ★日経平均株価30日終値
 
30986.60  6日移動平均線
30971.17  均衡表転換線(日足)
30808.35   新値三本足陰転値
30795.81  ボリンジャー:+2σ(26週)
30723.32  ボリンジャー:+1σ(25日)
30223.45  ボリンジャー:+1σ(13週)
29901.05  均衡表基準線(日足)
29742.85  25日移動平均線
29494.05  均衡表転換線(週足)
29394.02  ボリンジャー:+1σ(26週)
28918.17  13週移動平均線
28762.38  ボリンジャー:-1σ(25日)
28611.16  均衡表基準線(週足)
28424.87  75日移動平均線
27992.23  26週移動平均線
27906.64  均衡表雲上限(日足)
27801.31  200日移動平均線
27781.91  ボリンジャー:-2σ(25日)
27683.86  均衡表雲下限(日足)
27612.88  ボリンジャー:-1σ(13週)
27370.68  均衡表雲上限(週足)
 
 
ローソク足は陽線を描く一方で上ヒゲと下ヒゲはともに前日水準を下回った。TOPIXが小反落したこともあり、上値はやや重かった。NT倍率が本日14.50と昨年8月以来の水準に上昇して全体相場に対する日経平均の割高状態を示唆しているため、スピード調整圧力への留意が必要となろう。もっとも、5日や25日の移動平均線は株価下方で上向きをキープして上昇トレンド継続を示唆しており、下値は堅いとみられる。
 
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