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NYダウ反発155ドル高 ハイテク株買われる
【市況】NYダウ反発155ドル高 ハイテク株買われる
15日のNYダウ工業株30種平均は前日比155ドル75セント高の2万4065ドル59セントと3営業日ぶりに反発で終えた。
 
中国の国家発展改革委員会(NDRC)は声明で、追加の景気刺激策の実施を示唆した。これを好感してアジアや欧州株が上昇し、米国株も寄り付きから買いが先行した。
 
ネットフリックスが米国内の会員の月額料金引き上げを発表し買いが膨らみ、6%あまり上昇した。ユナイテッドヘルス・グループの好決算で買われ、1銘柄でダウ平均を57ドルあまり押し上げた。好調な業績を手掛かりとした買いも指数を支えた。
また、カンザスシティー連銀のジョージ総裁が講演で「利上げ停止が適切かもしれない」と発言。タカ派と目される同氏による利上げ打ち止め発言が、市場で好意的に受け止められた。
 
ただ、午前には小幅に下げる場面があった。JPモルガンのアナリストが目標株価を引き下げたスリーエム(3M)が売られ、指数の重荷となった。
 
米上院議員が前週の米中貿易協議では知的財産権の保護などを巡る問題で進展がみられなかったとの見解を示したと伝わったのが相場の重荷となる場面もあった。長期化している米政府機関の一部閉鎖の景気への影響が引き続き意識されたほか、英議会による欧州連合(EU)離脱案の否決を受けダウ平均がやや伸び悩む場面があったが米株式相場への影響は限定的だった。
 
セクター別では、ヘルスケア機器・サービスやメディアが上昇する一方で自動車・自動車部品や素材が下落した。
 
ナスダック総合株価指数は前日比117.919ポイント高の7023.834で終え、2018年12月中旬以来ほぼ1カ月ぶりに7000台を回復した。主力株が総じて上昇したほか、半導体やバイオ製薬への買いも優勢だった。
 
個別では、食材宅配サービスのブルーエプロン(APRN)は、1-3月期の収益性に自信を示し40%超大幅上昇した。大手行のJPモルガン・チェース(JPM)は、債券トレーディング収入の不振で下落したものの、引けにかけて買い戻された。
 
一方で、ウェルズファーゴ(WFC)は、減収決算となり下落した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
24,065.59+155.75
S&P500種
2,610.30+27.69
ナスダック
7,023.834+117.919
NY金(ドル/トロイオンス)
1,288.40−2.90   
NY原油(ドル/バレル)
51.99+1.48
円・ドル
108.67 - 108.68+0.03
 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は反発した。
3月物は前日比390円高の2万0485円で終え、大阪取引所の終値を25円下回った。中国政府が景気下支えに動くとの期待に加え、アップルなどハイテク株への買いで米株式相場が上昇し、つれ高した。チャック・グラスリー上院議員が、先週に開いた米中通商協議について「中国の知的財産侵害など構造問題で進展はなかった」と発言したと伝わり、売りが出る場面があった。
3月物の高値は2万0560円、安値は2万0110円だった。
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
20485 ( -25 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
20525 ( +15 )
( )は大阪取引所終値比
 


【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6895.02(+40.00)
FTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前日の終値に比べ40.0ポイント高の6895.02で引けた。
英国の欧州連合(EU)からの離脱合意案をめぐる議会採決を控え、様子見気分が強かった。それでも、外国為替相場のポンド大幅安が株価を押し上げた。
指数構成銘柄全体の約7割が上昇した。製造業が上げを主導した。
 
個別銘柄では、原油と銅の価格上昇も追い風となり、資源株が上がった。午前は下落していた医薬品株は午後に上昇に転じた。航空・防衛のBAEシステムズは、アナリストによる投資評価の引き上げが好感され1.9%高と買われた。航空機エンジン製造大手のロールス・ロイスは2.6%高と値上がりも目立った。
 
半面、バラット・ディベロップメンツなど住宅建設株は売られた。ギャンブル事業のGVCホールディングスの値下がりが大きくなった。米司法省がオンラインのギャンブルに対して規制を強化する可能性を示唆したことが響いた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 10891.79(+35.88)
ドイツ株式指数(DAX)は3営業日ぶりに反発した。終値は前日と比べて35.88ポイント高の10891.79だった。中国当局による景気下支え策が期待され、欧州各国の株式相場はそろって上がって始まった。
ただ、一部の国では午後に下落に転じた。ドイツも下げに転じる場面もあった。
 
個別では、ハイデルベルクセメントとオンライン決済サービスのワイヤーカード、医薬・化学大手の独メルクが上昇した。
一方で、午前に上がっていたドイツポストは午後に下落に転じた。アナリストが投資判断を引き下げた航空のルフトハンザも売られた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4786.17(+23.42)
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