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347円高と4日ぶり反発、半導体関連が牽引
東京株式(前引け)=347円高と4日ぶり反発、半導体関連が牽引
19日前引けの日経平均株価は4日ぶり反発した。前日比347円99銭高の2万1394円23銭で取引を終了した。

前日422円安と令和最大の下げ幅を見せた日経平均も、米国株の底堅い動きを受けて本日は100円高からスタート。
台湾積体電路製造(TSMC)が業績の先行きに前向きな見方を示したことから、東京株式市場でも東エレクやアドテスト、太陽誘電といった半導体関連株が買われ、相場をけん引した。寄り付き後の日経平均は上げ幅を広げる展開となった。

海外ヘッジファンドなど短期筋が株価指数先物に買いを入れたことも相場を押し下げた。
日経平均は前日に420円強下落したが、売る理由としての決定打に欠ける中で、株価指数先物への需給要因を背景に急落した形。このため、現物株には値頃感が高まる格好となり、押し目買いが入りやすい環境となった。

ただ、市場関係者は為替相場は米国での根強い大幅利下げ観測を受けた円高基調に変化は見られない。企業業績の先行き警戒感がぬぐえない状況では、「買い戻し以上の積極的な投資は期待しにくい」のが現状と言える。日経平均は、半値戻し水準からの上値は重そうな雰囲気だとの指摘があった。

東証株価指数(TOPIX)は5日ぶり反発した。27.59ポイント高の1561.86だった。JPX日経インデックス400も反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9329億円、売買高は5億4738万株だった。値上がり銘柄数は2024銘柄、値下がり97銘柄、変わらず29銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、水産・農林業、非鉄金属、食料品など全業種が上昇した。
 
個別では、ソフトバンクグループやトヨタ自動車、スズキ、パナソニック、三菱電、日本電産やキヤノンが高い。三菱UFJフィナンシャルグループや三井住友フィナンシャルグループなど大手銀行株も買われた。SCREENホールディングス、SUMCO、ディスコ、ユニチャーム、関西電も値を上げた。経営再建への期待が高まっている曙ブレーキや業績上方修正のレッグスが急伸した。
 
半面、売買代金上位ではファーストリテイリングが利益確定売りに押され逆行安。日本郵政は連日で上場来安値を更新した。Genkyは朝方に発表した決算を受けて売りが先行し、東証1部下落率上位に顔を出している。島津製作所、ディーエヌエ、OKI、東芝も売られた。


東証2部株価指数は6日ぶり反発した。前日比23.44ポイント高の6558.93ポイントだった。
出来高は6203万株。値上がり銘柄数は267、値下がり銘柄数は118となった。
 
個別では、三井住建道路、ブルドックソース、リスクモンスター、東邦化学工業、川上塗料が年初来高値を更新した。インスペック、FRACTALE、エスビー食品、ケミプロ化成、田岡化学工業が買われた。
 
一方、古林紙工、上村工業、黒田精工が年初来安値を更新した。日本アビオニクス、アサガミ、ヤギ、アゼアス、天昇電気工業が売られた。
 
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