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54円高と反発、戻り待ちの売りに押され伸び悩む
東京株式(前引け)=54円高と反発、戻り待ちの売りに押され伸び悩む
3日の日経平均株価は前日比54円63銭高の1万7873円35銭、東証株価指数(TOPIX)は6.54ポイント高の1336.41と、ともに小反発した。
現地2日の米国株式が大幅に反発したことなどから、買い先行でスタート。午前9時11分に、日経平均の上げ幅は一時240円程度まで拡大した。買い一巡後は、手掛かり材料に乏しいなか、戻り待ちの売りに押される格好となり、伸び悩んだ。
 
トランプ氏は2日、ツイッター上で「彼らは約1000万バレルの減産をするだろう」と投稿した。原油の需給が改善するとの期待から原油先物相場が急伸した。3月にかけての原油安が世界的な株安の一因となっていたこともあり、投資家心理が改善した。
半面、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出手控えによる国内景気の下押し懸念は根強く、上値は重かった。
 
市場関係者は「投稿内容からは日量か月量かを読み取れず、前日の米株高を支えた原油高の持続性が疑問視されている」と指摘した。日本時間3日の時間外取引で米株価指数先物は下落し、日本株相場の重荷となった。安倍晋三首相が同日午前に新型コロナの感染拡大状況について「ぎりぎり持ちこたえている状況」との見解を改めて示すなど、国内景気の不透明感は続き、投資家の様子見姿勢も強かった。
 
JPX日経インデックス400も反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆741億円、売買高は6億7396万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1090と、全体の約5割を占めた。値下がりは1002銘柄、変わらずは76銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は鉱業、パルプ・紙、石油・石炭製品が上昇し、下落は鉄鋼、ゴム製品、海運業など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループや任天堂、ファーストリテイリングが高く、富士フイルムホールディングスやデンカが値を上げた。武田薬品工業やKDDIも高い。大ガスや東ガスが上昇。国際石油開発帝石や石油資源開発が急伸した。東芝、東急、ヤマトHDも高い。
 
半面、ブイキューブが安く、TDK、アルプスアルや太陽誘電が値を下げた。SUBARUやテルモ、横浜ゴムも売られた。Jフロントや高島屋も安い。
 
 
東証2部株価指数は前日比55.54ポイント高の5145.97ポイントと5日ぶり反発した。
出来高2537万株。値上がり銘柄数は156、値下がり銘柄数は219となった。
 
個別では、レオクランがストップ高。新内外綿、クロスプラスは一時ストップ高と値を飛ばした。大都魚類は年初来高値を更新。コーア商事ホールディングス、エヌリンクス、Abalance、ウイルテック、築地魚市場が買われた。
 
一方、KHC、フジ日本精糖、コメ兵、ブルドックソース、関門海など23銘柄が年初来安値を更新。大和重工、日本アビオニクス、金下建設、アイスタディ、川口化学工業が売られた。
 
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