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上値の重い展開か

上値の重い展開か
 
28日の日経平均株価は4営業日続伸し、2万7049円(前日比178円高)引けとなった。朝方は、27日の米国株安を受けて売りが先行したが、時間外取引での米株価指数先物高もあって、すかさず切り返し、いったん上げに転じた。
その後、米株先物のマイナス圏入りをにらみ、先物にまとまった売りが出て再度下げに転じる場面もあったが、一巡後は物色範囲を広げて再びプラス浮上した。フシ目となる2万7000円を超え、目前の26週移動平均線(2万7055円)を突破すると次のフシ目となる2万7500円が意識されるが、終値ベースで20日安値2万5771円から合計1278円の上昇を演じ、「これだけ上がれば、下値で買った投資家は売ってくる」との声も聞かれた。
 
 
あす29日の日経平均株価は、主要株価指数は上値の重い展開か。
28日の米6月CB消費者信頼感指数などの発表を受けた米国株式動向が注目されるが、6月末の配当権利落ち日にあたり、限定的ながら押し下げ要因になるだろう。また、足元の指数連騰で急ピッチな戻り相場に対する警戒感もあり、外部要因に変調があれば、利益確定売りが出やすいとみられる。
 
ただ、チャートの好転が株高を一段と後押ししそうでもある。6月9日に2万8389円まで上昇した後、短期間で値幅を伴った下げが続いた。ただその分、戻すときもあっさりとなる可能性はある。日本株が突出して強いという状況がそう長く続くわけではないだろうが、短期的には上に勢いがついても驚きはない。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
 
28875.30  均衡表雲上限(週足)
28825.03  均衡表雲下限(週足)
28521.61  ボリンジャー:+2σ(26週)
28410.56  ボリンジャー:+2σ(25日)
28373.77  ボリンジャー:+3σ(13週)
27892.11  ボリンジャー:+2σ(13週)
27869.27  200日移動平均線
27788.56  ボリンジャー:+1σ(26週)
27697.29  ボリンジャー:+1σ(25日)
27410.45  ボリンジャー:+1σ(13週)
27055.50  26週移動平均線
 
27049.47  ★日経平均株価28日終値
 
27034.95  均衡表基準線(週足)
26984.02  25日移動平均線
26954.99  均衡表転換線(週足)
26954.99  均衡表基準線(日足)
26928.80  13週移動平均線
26882.83  75日移動平均線
26510.28  均衡表雲上限(日足)
26502.51  均衡表雲下限(日足)
26496.64  6日移動平均線
 
ローソク足は上下のヒゲが短い陽線で終了。上向きに転じた25日移動平均線や節目の27000円を終値で超えたほか、一目均衡表は遅行線の強気シグナル発生で三役好転を示現し、チャート形状は買い手優勢を示唆している。25日線との上方乖離率は0.24%と小さく、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は108.33%と中立圏にとどまっている。
このため、本日は4日続伸となったが過熱感は乏しく、上値余地を残す株価水準となっている。
 
 
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