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NYダウ反落28ドル安、インテル急落が重荷
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【市況】NYダウ反落28ドル安、インテル急落が重荷 |
23日のNYダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前日比28ドル09セント安の2万8335ドル57セントで終えた。
前日引け後に減収減益の7～9月期決算を公表したインテルが急落。この日さえない同期決算を明らかにしたアメリカン・エキスプレスも売られ、ダウ平均の重しとなった。
米追加経済対策をめぐる与野党協議に引き続き関心が集まり、関係者の発言に相場が上下に動かされる場面もあった。ただ、米大統領選が近づく中で取引を手控える動きも目立ち始めているという。
トランプ米大統領も「民主党（が優勢な）州の救済のための合意はしたくない」と述べたと報じられた。合意には時間がかかるとの警戒感が強まった。
ダウ平均は上昇する場面もあった。米食品医薬品局（FDA）が22日、新型コロナウイルス治療薬として、バイオ製薬のギリアド・サイエンシズの「レムデシビル」を承認した。米国で初のコロナ治療薬の承認となり、コロナの感染拡大の阻止につながるとの期待が強まった。
インテルは22日夕に発表した2020年7～9月期決算を受け、目標株価を引き下げるアナリストが相次ぎ、株価は11%安と急落。20年7～9月期決算が減収減益となり1株利益が市場予想に届かなかったクレジットカードのアメリカン・エキスプレスは3%超下げた。一方、医療保険のユナイテッドヘルス・グループやドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが上げが目立った。
セクター別では、メディア・娯楽、小売りが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落。
ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比42.28ポイント高の1万1548.28で終えた。ネット検索大手グーグルの親会社アルファベットや交流サイト（SNS）のフェイスブックなど大型ハイテク株の一角が上昇した。中国で高級セダン「モデルS」など数万台をリコール（回収・無償修理）すると報じられた電気自動車（EV）のテスラは1%下げた。
NYダウ工業株30種（ドル）
28,335.57－28.09
S&P500種
3,465.39＋11.90
ナスダック
11,548.282＋42.276
NY金（ドル/トロイオンス）
1,905.20＋0.60
NY原油（ドル/バレル）
39.78－0.8623日 16:59
円・ドル
104.69 - 104.71＋0.15
【シカゴ日本株先物概況】23日のシカゴ日経平均先物は反落した。
12月物は前日比30円安の2万3550円で引け、23日の大取終値を60円上回った。
NYダウ平均は、追加経済対策の行方を睨んだ神経質な展開が続いた。インテル（-10.58％）の大幅安も相場の重しとなり、売りが優勢になった。
一方で週末を控えた持ち高調整の買いも入り、引けにかけては下げ幅を縮めた。この日の12月物安値は2万3450円。高値は2万3600円。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
23550 ( +60 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
23565 ( +75 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
23日のFTSE100種総合株価指数は大幅に続伸した。前日の終値に比べ74.63ポイント（1.3%）高の5860.28で引けた。構成銘柄の約8割が上昇した。日中を通して高値圏で推移した。
英国内で新型コロナウイルスの感染が急増しており、スコットランドに続き、イングランドでも一段と厳しい制限が導入される見通しとなった。ただ、イングランド銀行のベイリー総裁が追加の景気刺激策を示唆し、投資家はこれを好感した。
主な個別銘柄では、バークレイズは2020年7～9月期の利益が市場予想を大きく上回り、約7%上げた。同業のロイズ・バンキング・グループとHSBCホールディングスの上げ幅も目立った。航空機エンジンのロールス・ロイスは7%超上げた。
半面、教育事業のピアソンは売られた。インターコンチネンタル・ホテルズ・グループは、20年7～9月期のRevPAR（販売可能な1室あたりの収入）が減少したことが嫌気され下落した。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
23日のドイツ株式指数（DAX）は5営業日ぶりに反発した。終値は前日と比べて102.69ポイント高の1万2645.75だった。
個別では、自動車のダイムラーが買われた。中国販売の好調で2020年7～9月期が増益となり、12月期通期の利益見通しを引き上げたことが好感された。航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズは6%超の上昇と目立った。医薬・化学大手の独メルクも大幅高だった。半面、料理宅配大手のデリバリーヒーローは売られた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40（仏）4,909.64 +58.26