兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「悩ましい」
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NY株式市場は下落。
NYダウは4日、S&P500は5日続落。
「来年から民主党が下院の過半数を握ることで規制が強化される可能性がある」との懸念から金融セクターが足を引っ張った。
またアップルは依然下落しており5日続落。
過去最高値からの下落率は20%を越え調整相場入りとの声もある。
カリフォルニアの山火事で過失の可能性が指摘されたP&Gは20%超の下落となった。
債券利回りは低下(価格は上昇)。
株式の下落を背景としたリスク回避安全資産志向という解釈だ。
10年国債利回りは3.1%台。
もっとも10月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇。
9ヶ月ぶりの大幅な伸びとなったが市場予想の範囲内。
FRBが来月と来年に数回の利上げを行う観測は変わっていない。
英国のメイ首相がEU離脱合意草案に閣僚らの承認を取り付けたことを受けユーロとポンドは上昇。
ただ「本当の難関は議会。この先、難しい作業が待ち構えている」という見方もある。
イタリアの予算案は変更なしで提出したのも火種。
ドル円は113円台半ばでの推移。
 
 
日経平均は寄り付き41円高。
一時マイナスに沈んだものの売買交錯で結局小幅高。
7〜9月期実質GDPは前期比年率1.2%のマイナス。
市場予想よりもやや落ち込み幅が大きかったが影響薄。
中国の経済指標の悪化も材料視されなかった。
「原油が下げ止まって米国株が大きく上昇すれば、直近の下げ分を一気に戻すような展開もあり得る」という楽観論も聞かれる。
それにしても先週末のSQ値22469円に対しては4連敗。
株価は数日でワープが定着してしまった。
値上がり756銘柄、値下がり1292銘柄。
新高値9銘柄、新安値102銘柄。
騰落レシオは82.24%だ。
NT倍率は13.31倍。
25日線からは1.2%、200日線からは2.2%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.336%。買い方▲13.629%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△8.20%。 (10月29日が△10.13%)。
買い方▲22.83%(10月29日が▲30.29%)。
Quick調査の11月9日時点の信用評価損率は▲9.73%。
空売り比率は45.4%と32日連続の40%超。
前回は33日連続で止まったのが今年のレコードだ。
裁定買い残は770億円増の1兆1569億円。
裁定売り残は505億円減の4512億円。
日経HVは25.0、日経VIは22.31。
日経平均採用銘柄のPERは12.31倍で今年最低水準。
EPSは1774円。
シカゴ225先物終値は大証日中比155円安の21665円。
大証夜間終値は日中比10円高の21830円だったから引け前30分で差ができた。
高値は21985円、安値は21550円。
勝手雲の下限21870円を下抜けての戻り。
上限の22280円は遠い。
ボリンジャのマイナス1σが21628円で支えになるかどうかが課題。
マイナス2σは21155円。
1日約60円ずつ下落している25日線(22102円)を上回るのは数日で可能だ。
気学では「一方に偏傾して動く日」。
そして変化日。
 
 
日経朝刊1面では「遺伝子治療薬、日本でも」の見出し。
サブタイトルは「高価格、普及の壁」。
「スイスのノバルティスが神経難病薬の薬を2019年にも発売。
アンジェスは、国内第1号の遺伝子治療薬を19年前半に売り出す。
欧米に遅れていたが、効果の高い新薬の登場や政府の後押しを受け、国内での利用に道筋が見えてきた」。
そして「アンジェスが発売するのは、足の血管が詰まる病気の治療薬。
1月に承認申請した。
国内の患者数は約2万人と見られる」とある。
いよいよ製造承認がおりたのかと目が覚める思いで会社のHPを見たらIRはなかった。
昨日段階で出ていたのは「VEGFの特異的エピトープを含むDNAワクチンに関する特許を取得」だけ。
これは「本特許は、癌の治療又は予防を目的としたDNAワクチンに関する用途特許です。
生体の免疫には一般に、抗体産生による液性免疫と免疫細胞が直接に対象細胞を攻撃する細胞性免疫の2種類がありますが、
VEGFような液性因子の特異的エピトープを挿入することで、細胞性免疫による正常な血管への悪影響を避けながら、
腫瘍の血管新生を効果的に抑制し、癌を治療又は予防する効果が期待されます」。
これはこれで楽しみなのだが、「売り出す」という記載はどこにもない。
そかし、きっぱりと断言調で記事が出るというのも面白い。
一方では「薬価、来年10月下げへ」の見出しもある。
整合性がなかなか取れない紙面だった。
それにしても、社会保障費の抑制を叫びながら外国人労働者の受け入れは拡大方向。
年金も健康保険もこれでは未来が脅かされそうな気がする。
「米自動車関税先送り、日欧と関係悪化懸念」なんて悪くない報道はかき消されそうだ。
 
全体の99.9%が通過した4〜9月期決算集計状況。
4〜9月期売上高は7.4%増、経常利益は12.2%増、純利益は19.6%増。
3月通期売上高は3.6%増、経常利益は6.2%増、純利益は1.2%増。
第1四半期通過時点では・・・
4〜6月期売上高は7.9%増、経常利益は16.5%増、純利益は27.9%増。
3月通期売上高は3.1%増、経常利益は2.1%増、純利益は▲0.3%増。
前期決算発表時点では・・・。
2018年3月期売上高は8.0%増、経常利益は17.%増、純利益は34.7%増。
3月通期売上高は2.7%増、経常利益は1.0%増、純利益は▲2.1%増。
進歩は見える。
 
 
 
NYダウは205ドル安の25080ドルと4日続落。
NASDAQは64ポイント安の7136ポイントと反落。
S&P500は20ポイント安の2701ポイントと5日続落。
ダウ輸送株指数は23ポイント高の10456ポイント。
SOX指数は0.38%の上昇。
3市場の売買高は85.3億株。
CME円建ては大証比155円安の21665円。
ドル建ては大証比145ポイント安の21675ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比10円高の21830円。
ドル円は113.48円。
10年国債利回りは3.123%。
 
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
ラクオリア(4579)・・・動兆。
 
ラクオリア製薬に注目する。
同社はファイザー日本法人の中央研究所が前身。
創薬ベンチャーの草分けだ。
(1)胃食道逆流症(10月に中国におけるマイルストン達成に伴う一時金受領)、(実施地域・日米)。
(2)胃不全マヒ、機能性胃腸症、慢性便秘(英国)。
(3)下痢型過敏性腸症候群(英国)はフェーズ1完了。
(4)胃不全マヒ機能性胃腸症術後イレウス(日本)は前臨床完了。
(5)がんに伴う食欲不振悪液質症候群(日本)。
(6)神経障害性疼痛(日本)は前臨床準備。
アミド誘導体に関する欧州特許査定を11月5日に取得。
犬の痛み止めから人間の薬への進化に期待感。
 
 
(兜町カタリスト櫻井)

 
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