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値下がり優勢、欧州銀の経営不安で
【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、欧州銀の経営不安で

 
東証グロース市場は、欧米の信用不安の広がりを受け、軟調な展開となった。東証マザーズ指数は反落、グロースCoreは続落。東証マザーズ指数の終値は前日比5.75ポイント(0.77%)安い736.65となり、1月半ば以来の安値水準で終えた。スイス金融大手のクレディ・スイス・グループを巡る経営不安が投資家心理の重荷となり終日軟調に推移した。
 
朝方にマザーズ指数の下げ幅は2%を超える場面もあった。もっとも、クレディ・スイスがスイス国立銀行(中央銀行)からの資金調達策を発表したことで過度な懸念は後退し、マザーズ指数は下げ幅を縮小した。
 
東証グロース市場ではライフネット、TKPが下落した。一方、フリーは上昇したほか、15日発表の決算が良好だったエニーカラーは制限値幅の上限(ストップ高水準)で配分されて終えた。値上がり銘柄数118、値下がり銘柄数369と、値下がりが優勢だった。
 
市場関係者は「個人投資家は銀行株を持っている人が多かったようで、追い証がかかって銀行株を売らなければならない人もいたようだ」と指摘。「これら個人はリスクを取れなくなっている」と個人のリスク許容度が低下したことで資金が流出しているとの見解を示した。
 
個別では、スマレジ、インフォネット、ANYCOLORがストップ高。エーアイは一時ストップ高と値を飛ばした。サンクゼール、うるる、ヘッドウォータース、eWeLL、バーチャレクス・ホールディングスなど9銘柄は昨年来高値を更新。サイフューズ、ベストワンドットコム、pluszero、レナサイエンス、エクサウィザーズが買われた。
 
 一方、テクノロジーズがストップ安。INTLOOPは一時ストップ安と急落した。FRONTEO、総医研ホールディングス、アマナ、ジェネレーションパス、アクセルマークなど46銘柄は昨年来安値を更新。ラバブルマーケティンググループ、TORICO、リンカーズ、プレミアアンチエイジング、ELEMENTSが売られた。
 
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