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マザーズ市場展望
マザーズ市場展望
先週のマザーズ指数は800pt台後半でのもみ合いが続いた。週半ばまでは日経平均が2万1000円台前半でこう着感を強め、短期の値幅取りを狙う個人投資家の物色がバイオ関連などのマザーズ銘柄に向かう場面も見られた。
しかし、週末にかけて米中摩擦激化の懸念から新興市場でも投資家心理が悪化した。マザーズ時価総額上位銘柄は軟調な展開が続き、物色の矛先が小型株に向かったことも指数の上値の重さにつながった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-0.6%であったのに対して、マザーズ指数は-0.9%、日経ジャスダック平均は-0.3%だった。
 
個別では、売買代金上位ではオンコリスバイオファーマやアンジェスといったバイオ関連の一角が売り優勢。
一方、導出薬の試験結果が好感されたそーせいグループは同21.5%高、月次売上の好調が続いたラクスは同14.3%高となり、イーエムネットジャパンが上昇率トップとなった。
 
ジャスダック主力ではワークマンが同1.0%高となったものの、ハーモニック・ドライブ・システムズが同5.4%安、セリアが同10.3%安と軟調だった。
売買代金上位ではUTグループやメイコーが売られ、新株予約権発行による資金調達を発表した日本一ソフトウェアが週間のジャスダック下落率トップとなった。
反面、シンクレイヤや地域新聞社が活況を見せ、主力事業売却を発表したオンキヨーが上昇率トップだった。
 
今週の新興市場では、マザーズ指数は上値の重い展開が続きそうだ。
米政権による中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)排除の動きなどから、米中対立の影響がハイテク企業に及び始め、個人投資家も慎重姿勢を強めている。短期物色は比較的活発だが、株式相場全体の地合いの影響を受けやすい銘柄や、潜在的な売り需要の大きい銘柄は敬遠されやすいだろう。
値動きの強い銘柄や上値の重しがない直近IPO銘柄に物色が集中するだろう。
 
 
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