兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
40円安小幅反落、米株先物安が重荷
東証プライム市場(前引け)=40円安小幅反落、米株先物安が重荷
 
28日午前の日経平均株価は小幅に反落し、前引けは前日比40円58銭(0.15%)安の2万6830円69銭だった。
 
きょう前場は強弱観対立のなか、日経平均が前日終値を挟み方向感の定まらない動きをみせた。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調な動きだったことで、東京株式市場でもリスクを積極的に取りに行く動きはみられなかった。
朝方は売り物を吸収し日経平均はプラス圏で推移し2万7000円台に乗せる場面もあったが、前場後半に軟化。前週末と週明けの2営業日合計で700円の上昇をみせていたこともあり、目先筋の利益確定の動きが上値を押さえた。
 
米株価指数先物が日本時間28日午前の取引で下落に転じると、日経平均先物にも短期筋の売りが出て、指数を下押しした。半面、景気敏感株や内需関連に買いが入って、上げ幅が100円を超える場面もあった。
 
前日の米株式市場で米長期金利の上昇で、高PER(株価収益率)のハイテク株の下げが目立った。東京市場でも値がさの半導体関連が売られた。東エレクだけで指数を31円ほど押し下げた。高PERのグロース(成長)株の下げが目立った。
 
一方、連日で年初来高値を更新するファストリをはじめとする大型株の上昇が下値を支えた。市場では「米景気の先行きに不透明感があるなか、大型の優良株に資金が流れている」との見方があった。トヨタなど自動車株も軒並み上昇した。
 
買い一巡後は、戻り待ちや利益確定の売りが出やすかった。日経平均の25日移動平均(2万6971円、27日時点)や心理的節目となる2万7000円を上回る場面もあったが、短期的な達成感から主力銘柄に売りを出す動きがあった。
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸した。午前終値は前日比3.33ポイント(0.18%)高の1890.75だった。下げる場面もあった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3538億円、売買高は5億8363万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は723で、値上がりは1011銘柄、変わらずは104銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、空運業などが下落。上昇は鉱業、石油・石炭製品、不動産業、水産・農林業など。
 
個別では、川崎汽船が大商いで買い優勢の展開となったほか、ファーストリテイリングも堅調。東京電力ホールディングスも上値指向をみせている。三菱重工業も高い。KLabが急騰、ロードスターキャピタルの上げも目立つ。チェンジ、クミアイ化学工業なども大幅高。
KDDIや第一三共、INPEXが上昇した。T&Dやクレセゾンも高い。
 
半面、東京エレクトロンが下落、レーザーテックも売り物に押された。リクルート、エムスリー、TDK 、SUMCOが値を下げ、メルカリも安い。日本電産も軟調。SREホールディングスが大幅安、アイスタイルも下値を探った。


a