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買いが手控えられ上値の重い展開か

買いが手控えられ上値の重い展開か
14日の日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比441円安の2万1374円だった。前日まで急反発した反動やSQ通過、週末要因で手じまい売りが優勢に。押し目買いも少なく指数は終日下げ幅を広げる展開となった。中国の11月の鉱工業生産が低調だったことも先行き不透明感を強めた模様。日銀短観は悪くなかったがこの日は材料にならなかった。
東京株式市場は米株高にはほとんど反応せず、この日は短期的な手じまい売りに押される展開となった。中国の経済指標の弱さから上海株、香港株が下げ、日経平均は一段と下げ幅を広げてしまった。
 
メジャーSQ通過で先物関連の売り方の踏みが一巡したことも影響。夜間取引の米株先物が下げていたことで押し目買いも入りにくかった。
 
テクニカル的には上値25日移動平均線(2万1825円)がレジスタンスライン(抵抗線)となっており、短期トレンド上でもまだ下向きの流れから脱していない。
 
今週を振り返ると、荒い動きが続いた。
先週末の米国株の大幅安を受けて週初から日経平均は400円を超える大幅安となり、その後の下げでTOPIXは年初来安値を更新した。
しかし、米中貿易交渉の進展を期待させる材料もいくつか出てきたことから、押し目では強い買いが入り、日経平均は12日、13日と連日で大幅上昇した。
これで反転に向かうと思われたが、週末にかけてはリスク回避の売りに押されて大きく値を崩した。日経平均は週間では約303円の下落となったが、週初の発射台が低く、週足では陽線を形成した。
 
月足ベースで見ると、24カ月線が14日時点で2万1339円に位置しており、14日の終値(2万1374円)と近い。10月と11月は同水準にタッチしたところで切り返しており、しっかりサポートとなった。来週、ここを明確に割り込んでしまうと、12月最終週は長期のトレンド悪化と年またぎのリスクを警戒して売り圧力が強まる可能性があり要警戒。年末株高「掉尾の一振」への期待をつなぎとどめることができるかどうか、来週は正念場である。
 
来週はイベントが結構多く、中でもFOMCが大きな注目点となる。
12月の利上げは濃厚で、焦点は来年以降の利上げペースとなる。ただ、利上げペースが鈍化するであろうことは織り込み済みでもあり、ハト派色が強くなりすぎると、それはそれで景気後退懸念が強まる可能性もある。

FOMCの後には日銀会合結果発表および黒田日銀総裁会見が控えており、FOMC後にポジティブな流れとなればそれをサポートし、ネガティブな流れとなれば一定の下支え要因になると予想する。
注目のソフトバンクを含めてIPOはラッシュの週となる。波乱含みではあるものの、悲観一辺倒にはならないと考える。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
 
22173.36  ボリンジャー:+1σ(25日)
21965.67  均衡表転換線(週足)
21880.55  均衡表基準線(日足)
21825.85  25日移動平均線
21819.47  均衡表転換線(日足)
21763.97  ボリンジャー:-1σ(26週)
21684.43  均衡表雲下限(週足)
21483.11  ボリンジャー:-1σ(13週)
21478.34  ボリンジャー:-1σ(25日)
21473.33  6日移動平均線
 
21374.83  ★日経平均株価14日終値
 
21130.83  ボリンジャー:-2σ(25日)
21066.77  ボリンジャー:-2σ(26週)
20783.32  ボリンジャー:-3σ(25日)
20550.04  ボリンジャー:-2σ(13週)
20369.58  ボリンジャー:-3σ(26週)
19616.97  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
 
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