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神経質な展開か

神経質な展開か
 
今週は、軟調となった。
アフリカでのコロナ変異型が「オミクロン型」と命名され、これに対する警戒から急速にリスクオフの様相が強まった。前週末にダウ平均が900ドルを超える下落となったことから、日経平均は11月29日、30日と連日で400円を超える下落。節目の2万8000円を割り込んだ。一方、12月に入ると、直近の急落に対して押し目を拾う動きも出てきた。1日は前日の米国株が大幅安となったにもかかわらず3桁の上昇。3日には幅広い銘柄が上昇して2万8000円台を回復した。週間では大幅安となったが、後半の上昇で底打ちへの期待も高まった。日経平均は週間では722円の下落となり、週足では4週連続で陰線を形成した。
 
 
来週も神経質な展開か。
翌週(12/14〜15)にはFOMCが控えている。今週、議会証言でパウエルFRB議長がテーパリングの加速を示唆したことから、無風通過と思われた12月FOMCは大きく注目を集めるイベントとなった。「オミクロン型」の世界各国の感染状況にも注意を払う必要がある。米国株も荒い値動きが続いており、日々の指数の振れ幅は大きくなりそう。
ただ、今は高いところでのやれやれ売り、安いところでの押し目買い、どちらも入りやすい局面だろう。派手な動きが続いても、行き過ぎた分は修正され、週を通して水準は大きく変化しないと予想する。
 
テクニカル面では2日時点の騰落レシオ(25日移動平均)が69.23%の水準となっていた。騰落レシオは80%割れが売られ過ぎの水準と言われており、69%というのは「陰の極」との見方もある。この日、東証マザーズ指数が8日ぶりに反発したことも安心感を呼んでいる。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(3日現在)
 
28917.47  均衡表雲上限(日足)
28875.30  均衡表雲下限(日足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28774.77  均衡表基準線(日足)
28751.62  新値三本足陽転値
28714.71  26週移動平均線
28697.55  均衡表転換線(日足)
28627.28  均衡表転換線(週足)
28589.58  均衡表雲上限(週足)
28486.69  ボリンジャー:-1σ(25日)
28476.62  ボリンジャー:-1σ(13週)
28095.98  6日移動平均線
 
28029.57  ★日経平均株価3日終値
 
27819.64  ボリンジャー:-2σ(25日)
27786.63  ボリンジャー:-1σ(26週)
27686.66  ボリンジャー:-2σ(13週)
27152.59  ボリンジャー:-3σ(25日)
26896.71  ボリンジャー:-3σ(13週)
26858.54  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
ローソク足は上ヒゲのない「陽の大引け坊主」から長い下ヒゲを出したほか、終値は5日移動平均線上方に復帰し、短期的な底打ちの可能性を示唆している。しかし、一目均衡表では基準線とその下を走る転換線がわずかに下降。5日線や25日線も下向きで引け、根強い売り圧力を意識させている。
週足では13週線が上向きから下向きに転換し、26週線と52週線のデッドクロスも迫っており、本日の2万8000円回復がダマシに終わるリスクにも留意したい。
 
 
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