不安定な展開か
不安定な展開か |
4月新年度最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比851円安の1万8065円だった。取引時間中は1万8000円の大台を一時割り込むなど再び荒れ模様となった。国内で新型肺炎の感染拡大が続いていることに加え、時間外取引で米株先物が大幅安となったことがきっかけだ。首都圏のロックダウンの可能性もじわじわと織り込み始めている。
2日の日経平均株価は、模様眺めムードのなか、不安定な展開となりそう。
新型コロナウイルスによる肺炎拡大が続くなか「東京の都市封鎖(ロックダウン)を警戒し、様子見気分が広がる可能性もありそう」との見方があった。
新型コロナウイルスの日本での感染拡大への警戒が日増しに強まっており、週の半ばでこのような崩れ方をしてしまうと、後半にかけて買いは期待できない。
きょう大きく下げたといっても1万8000円を一時割り込んだ程度で、直近安値の1万6358円(3/19)まではまだ距離がある。
また、今晩の米国株の大幅安は織り込んだ可能性が高い。ただ、きょうは東証1部の売買代金が3月6日以来、約1カ月ぶりに3兆円を下回る中で値幅を伴った下げとなっており、買い手不在の中でリスクは高まっている
ドル・円相場が1ドル=107円50銭台で推移し、3月日銀短観では、大企業製造業の事業計画の前提となる想定為替レートの1ドル=107円98銭よりも円高・ドル安に振れている。円高の進行が一段と進むようなら、相場の重しとして意識されそうだ。
■テクニカル・ポイント(1日現在)
22341.94 26週移動平均線
22175.34 75日移動平均線
21947.87 200日移動平均線
21473.69 13週移動平均線
21268.98 均衡表雲上限(週足)
21225.75 均衡表雲下限(週足)
21021.35 ボリンジャー:+1σ(25日)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20228.43 ボリンジャー:-1σ(26週)
20176.78 均衡表転換線(週足)
19654.21 均衡表基準線(日足)
19281.47 25日移動平均線
18944.68 6日移動平均線
18812.94 ボリンジャー:-1σ(13週)
18114.92 ボリンジャー:-2σ(26週)
18065.41 ★日経平均株価1日終値
17961.29 均衡表転換線(日足)
17541.60 ボリンジャー:-1σ(25日)
16552.83 新値三本足陰転値
16152.19 ボリンジャー:-2σ(13週)
16001.41 ボリンジャー:-3σ(26週)
15801.72 ボリンジャー:-2σ(25日)
14061.85 ボリンジャー:-3σ(25日)
13491.44 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は長い陰線を引いて終了。3月24日高値を下端とするマドを埋めたが、上ヒゲは下向きに転じた5日線に届かなかった。一目均衡表の基準線が2日連続で下降したこともあり、明日4月2日も強い売り圧力の継続が予想される。
ボリンジャーバンドでは、中心線と-1σの中間より下側で終了。3月13日の一時-3σ接近をボトムとする中心線側への回復トレンド終了を示唆した。25日線とのマイナス乖離率は-6.31%に拡大したが、直近では5%ラインが売られ過ぎ圏入りの目安として機能していない。
RSI(14日ベース)が39.98%と再び中立圏下限の40%を下回ったこともあり、2番底形成に向かう下値リスクに留意したい。