【為替】【今週の為替市場】米中通商協議の合意期待は根強く、米ドル円上昇となるか。

[概況]


今週の外国為替市場における米ドル円は米中通商協議の合意期待などから上値を伸ばせるか注目したい。8日、トランプ米大統領は中国との貿易協議において、合意に達しておらず対中関税を完全に撤回することはないとの発言をし、リスク回避的な動きから先週末の米ドル円は109円台半ば付近から109円台前半付近へと上値が抑えられた。また、9日には同大統領は中国との貿易協議は非常に良好に進展しており、中国側は私よりもはるかに合意を望んでいるとのコメントを残している。米ドル円は米中が最終的には合意するとの見方などから上値を伸ばす可能性も考えられそうだ。その他、今週の主な予定としては13日、14日にパウエル米FRB議長の議会証言が予定されている。
 
また、米経済指標では10月消費者物価指数（予想:前年比1.7%　前回:前年比1.7%）や10月生産者物価指数（予想:前年比0.9%　前回:前年比1.4%）　、10月小売売上高（予想:前月比0.2%　前回:前月比-0.3%）などが発表予定だ。テクニカル的には米ドル円は下値付近に控える200日移動平均線（109.033）付近がサポートとして意識されるか注目したい。


[提供：カネツFX証券株式会社]