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【暴走】セブン&アイのカリスマ 人事混乱で引責
【暴走】セブン&アイのカリスマ 人事混乱で引責
セブンイレブン社長を降板させる人事プランを強引に推し進めようとした鈴木会長の人事騒動がありました。

セブン&アイ・ホールディングス(HD)は7日、取締役会を開き、コンビニエンスストア事業を担うセブン―イレブン・ジャパンの井阪隆一社長(58)を退任させる人事案を否決しました。

鈴木会長が社外委員の反対を押し切る形で井阪社長の退任案を提出したが、反対意見が大勢を占めた結果でした。
取締役15人の採決は賛成7票、反対6票、棄権2票で可決に必要な過半数に満たなかった。
「鉄の結束」を誇る鈴木会長体制の崩壊でした。


更迭する人事を強行したため、大株主の伊藤家や金融機関、米ヘッジファンドが一斉に鈴木会長降ろしに動いたのでしょう。その結果の鈴木会長は退任されたのでしょう。

鈴木会長と、創業家の伊藤雅俊名誉会長との間に生まれた「溝」があったとみられます。
権力を過度に集中させてきた鈴木会長が社内の権力闘争に敗れた。
また、背景に世襲問題もささやかれています。


鈴木会長は記者会見で、「友好的だった(伊藤氏との)関係が急きょ変わった」と驚きを隠さなかった。
グループの全役職から退く考えで、自身の後任は「みんなで相談してもらう。私が指名することは考えていない」と語っている。

大流通グループに成長させた鈴木氏の時代が終焉、「けじめ」をつけたのでしょう。

ご存知の通り、新聞と週刊誌にとって、コンビニは、最大の販売チャネルになっています。そのため、紙媒体ではセブンイレブン批判は一切タブーになっているようです。
テレビやラジオも同様、巨大広告主のため、批判報道は完全NGだそうです。

今回の鈴木会長退任についても、マスコミは、ドロドロした内情を表に出すことは一切ないでしょう。そして、鈴木会長の独裁が終わったとしても、この状況は変わらないのでしょう。

セブン&アイ・ホールディングス [3382]
セブン&アイ・ホールディングス(HD)の株価は7日、同社の人事を巡り神経質な値動きとなった。
7日に鈴木会長が退任し、24年ぶり体制刷新となった。これを受けて7日は大きく急落する場面もみられたが、8日の株価は3月末から前日にかけての大幅な調整で値ごろ感が生じており、足もとは買い戻しが優勢だった。
株価  :4,655.0円(4月8日終値)
市場  :東証1部
単元株数:100株
会社概要:国内2位の流通コングロマリット。セブン‐イレブンを核に複数事業を展開。

チャート出典:ストックウエザー株式会社



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