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2020年、学校教育が激変!?
2020年、学校教育が激変!?
2020年、「日本の教育」が大きく変わることはご存知だろうか?
21世紀のグローバル社会に向けて、日本の教育は大きな転換期を迎えている。

20年度からは大学入試の際にセンター試験に代わる大学入学共通テスト(仮称)で、テストにコンピューター端末が導入されるのをはじめ、20年度をメドに全国の小・中・高等学校でタブレット端末などを活用した「デジタル教科書」の使用が認められる予定であることや、小学校でのプログラミング教育が必修となることなど、大きな制度変更が目白押しとなっている。
教育改革の大きな目玉が、「ICT教育」だろう。
文部科学省は現在、教育現場のICT化を積極的に進めている。
その背景には、国全体としてICT活用を推し進めていこうという政府の大きな方針があるからだ。

ICT教育とは、情報通信技術(ICT)利用・活用方法を教育の一環として取り入れた教育や、ICTを駆使した教育のこと。

IT(Information Technology:情報技術)。
ICT(Information & Communication Technology:情報通信技術)はITとほぼ同じ意味と捉えても大きな問題はありません。

ICTは簡単に言えばインターネットやタブレット、デジタルコンテンツなどのデジタル技術のことです。

2015年度の教育用ICT市場は、電子黒板、教育用タブレット、デジタル教科書、教育用ソリューションの4分野合計の「教育用ICT市場」は2015年度186億円。2020年度には2015年度比約8.3倍の1,547億円が見込まれる。また、そのうち4割強が教育用タブレットの市場となり、2020年の出荷台数は160万台と予測しています。

2020年度以降に学習指導要領の改訂も控えていることから、指導者の育成や支援を可能とするシステムやサービスの需要も期待され、市場は一気に広がりつつある。

注目の教育用ICT関連の代表的な銘柄では、

チエル <3933>
ICTを活用した学習システムの企画、開発、販売を手掛ける。
学校などの教育機関へネットインフラの導入をサポートするだけでなく、デジタル教科書などのデジタル教材の販売も行っており、デジタル教育分野の事業を一貫して行っている。
17年3月期に札幌市の小中学校100校へ学校向けアプライアンスサーバーを納入したほか、無線LAN最適化ソリューション「Tbridge」の受注を伸ばしている。語学学修プラットフォーム「CaLabo Language」が 東京都立高校50校の発音教育に採用されている。

チャート出典:ストックウエザー株式会社

ブイキューブ <3681>
Web会議といったインターネットを利用したコミュニケーションサービスを提供。
子会社パイオニアVCが電子黒板の大手で、静岡県三島市では小中学校21校の全普通教室に電子黒板 「xSync(バイシンク)Board」を導入。今年4月には電子黒板とタブレット端末などを組み合わせた協働・一斉学習ソリューションを発売している。

チャート出典:ストックウエザー株式会社

アイスタディ <2345>
同じくブイキューブ子会社でIT関連技術者向け学習支援ソフトを開発・販売。eラーニングや企業向け学習管理システム「istudy」を手掛けていることから、デジタル教科書の導入・普及で需要拡大が期待されている。

チャート出典:ストックウエザー株式会社

LITALICO<6187>
就労支援、児童発達支援、学習教室など障害者向けの支援事業を展開。
学習支援サービスのLeafでは幼児から高校生までを対象に、生きる土台となる力の獲得を目指し、生活スキルやソーシャルスキル、基礎学習について、一人ひとりにあった方法で、楽しく学べる教育を提供している。

チャート出典:ストックウエザー株式会社

最後に、生徒が使う教科書やノートを電子化する試みも進んでいる。
代表的な例が「デジタル教科書」で、これは従来の紙の教科書をデジタル化し、タブレット端末を使って読むというものだ。

タブレット端末は、生徒が自らノートをとったり、資料を作成するためのデバイスとしても使うことができる。タブレット端末の導入に伴い、よりハイエンドな無線LANシステムの整備が進むとみられるほか、前述のデジタル教科書や教育コンテンツ配信などの分野で市場拡大が見込まれている。こういった関連銘柄も注目されるだろう。

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