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Eimei みちしるべ 2017年10月02日
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《Eimei「みちしるべ」》

(10月02日から10月06日の週)

荒れる2日新甫の10月。
衆院選、北朝鮮など不安定要因は多い。
ここで頼りにするのは企業業績。
通期13%増益が通期20%増益になるかどうかが見極めポイントだろう。
考えてみれば前期も通期20%増益だった。
そんなことはもう忘れているかも知れないがこれが現実。
ここを離れた空理空論を相場は望んでいない筈だ。

結局、株式市場は多くの雑音の不協和音の中で動いている。
刹那的にはその不協和和音の単音に反応していることが多いのだろう。
しかし底流にあるのは、ベースのように響く米金利動向と金融の状態。
地政学リスクで株価が歴史的急落することは滅多にない。
米国金融情勢にともなった下落が多い。
これが市場の法則だと決め打ちすれば、北朝鮮やカタルーニャ州などで騒ぐ必要もないのだろう。
「枝葉末節でなく本質を」というの格言はようやく陽の目を見るかも知れない。

日銀短観は大企業製造業DIはプラス22と市場予想のプラス18を上回って着地。
前回がプラス17だったから4期連続の改善となった。
3カ月後の先行きについては、大企業・製造業がプラス19と一段と改善する見通し。
市場予想の中央値はプラス16だった。

9月22日時点の信用売残は前週比965億円増加し1兆1077億円。
2008年8月以来9年ぶりの高水準となった。
信用買残は109億円減少し2兆5829億円。
信用倍率は2.3倍と低下した。
リーマンショック直前の水準まで増加した信用売残。
4月14日の半年期日10月14日を迎えるには踏み上げを想定した重い時間となろうか。
9月上昇→10月上昇(正相関)のアノマリーもある。
「今年2度目のゴールデンクロスに期待」という声も聞こえる。

4月以降のTOPIX上昇率が10%を超えた。
「過去の例では上半期の株価上昇率が半期末の時点で10%を超えることには意味がある。
その年度の下半期の相場堅調を示唆するサインとなっている」と大和のレポート。
1970年度以降でTOPIXが上半期に10%以上上昇した年度。
下半期の株価も9割以上の高確率(10勝1敗)で上昇した。
平均上昇率は13.0%。
上半期に株価上昇率が10%未満にとどまった年度、
上半期に株価が下落した年度の、下半期の平均上昇率4%程度とは大きな差。
このアノマリーは日経平均で観測しても同様の傾向。
日経平均が上半期に10%以上上昇した場合は、下半期の上昇確率は100%(10勝0敗)。


日経平均想定レンジ

2万円(心理的節目)〜20962円(2015年6月高値)

先のわからないこと、結論の出ないことは考えないというのが相場の鉄則だと思う。
ところが、市場は先のわからないこと、訳のわからにことを高級に考えるのが好きな場所。
北朝鮮、カタルーシャ、全人代、そして衆院選。
特に市場関係者は床屋政談が好きなようだ。
しかし、それが何かを生み出すことは稀。
だったら時間が無駄だろう。
しかも先を見ているようで、話すのは過去のこと。
過去から現在は類推できても、過去から未来はなかなか想像できない。
だから結論は滅多にない。
「Aかも知れないしBかも知れない」は得意中の得意なところだ。
例えば「日経平均は2万5000円になるかも知れないし18000円を割れるかも知れない」。
18000円を割れれば「ほら言ったでしょう」。
確かに50%は当たったのかも知れない。
しかし「25000円になるかも知れない」はハズレ。
それでも「当たったでしょう」はないだろう。
そんなレトリックには誤魔化されないことが重要だろう。
透徹した冷静な耳目を持って相場に接すれば、騙されることは少ない筈。
四季報と罫線だけで相場を判断するのではなく、足は使えなくても頭は使うべきだろう。

面白かったのは投資家さんから教えられた「日経平均・TOPIX数値麻雀牌置換、株価変動説」。
株価変動までは行かないが指数の数値を13個の数字に置き換えるのは興味深い。
ただ「0」は字牌とされる。
例えば9月21日。
日経平均は20347.48円、TOPIXは1668.74ポイント。
並び替えてみると【0123444667788】。
見事に「0」待ちの一盃口だ。
あるいは今年の大発会。
日経平均は19594.16円、TOPIXは1554.48ポイント。
並び替えてみると【1114445556899】。
「7」待ちの三暗刻だ。
四暗刻単騎待ちでも完成したら、相場はアガルかもしれない?

【過去の権利落ち日から1カ月後の日経平均株価】
権利取り最終日  配当落ち分 4週間後の株価上昇幅
17年9月26日 130円      ?
17年3月28日 130円    ▲124円
16年9月27日 114円      681円
16年3月28日 127円      305円
15年9月25日 110円      945円
15年3月26日 110円      717円


【10月】

2日(月)2日新甫、日銀短観
3日(火)家電・IT見本市「シーテックジャパン」(幕張メッセ)
4日(水)ECB理事会、上げの特異日
5日(木)変化日
6日(金)満月
9日(月)体育の日で休場、コロンブス・デーでNY為替休場
10日(火)マイクロソフトオフィス2007サポート終了、「みちびき4号」打ち上げ
11日(水)変化日、大幅高の特異日
12日(木)G20財務相・中央銀行総裁会議
15日(日)セーリングワールドカップ開催(蒲郡)
13日(金)オプションSQ、IMF世銀年次総会(ワシントン)
16日(月)上げの特異日
17日(火)変化日
18日(水)米ベージュブック、中国第19回全国代表大会
19日(木)EU首脳会議、ブラックマンデー30周年
20日(金)変化日
25日(水)東京モーターショー(一般公開27日)
27日(金)変化日
28日(土)プロ野球日本シリーズ開幕
29日(日)欧州サマータイム終了
30日(月)日銀金融政策決定会合
31日(火)米FOMC(〜1日)

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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