みちしるべ 20年04月13日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(4月13日→4月17日の週)


Quick調査の4月3日時点の信用評価損率は▲30.51%(前週▲25.07%)と2週ぶりに悪化。
4月3日時点の信用売り残は3555億円減の7269億円。
5週ぶりの減少。
同信用買い残は475億円増の1兆8015億円。
4週ぶりの増加。
信用倍率は2.48倍(前週は1.62倍)。
4月3日時点の裁定売り残は134億円減の1兆6045億円。
3週連続の減少。
当限は213億円減の1兆4693億円。
翌限以降は79億増の1352億円。
同裁定買い残は541億円減の6466億円。
4週ぶりの減少。
当限は358億円減の5428億円。
翌限以降は183億円減の1038億円。

全米自営業者連盟(NFIB)が発表した3月の中小企業楽観度指数(1986年=100、季節調整済み)は96.4。
前月から8.1ポイント低下した。
86年の調査開始以来最大の下落幅となった。
特に「今後の売り上げ」が31ポイント低下し過去最大の下落幅。
「今後の事業環境見通し」が17ポイント、「雇用増の計画」も12ポイント低下した。
中小企業の92%が新型コロナの悪影響を受けていると回答。
このうち80%が売り上げの減少、31%が供給網の混乱をあげた結果。
回答企業の半数は「支援がなければ2カ月未満で事業を閉鎖せざるを得ない」。
NFIBは「中小企業は危機的状況にある」と指摘している。

一方国内。
値動きは上へ下への動き。
「緊急事態宣言で出社しているトレーダーの数も少ない。
中長期の機関投資家が動いていないようだ」との声が聞こえる。
市場からは「ポジションは持ちたくない。不要不急のショートはしても良いけど・・・」との指摘がある。
もう一つはSMBC日興証券のレポート。
緊急事態宣言による経済損失は5.2兆円程度と試算。
インバウンドやアウトバウンド、輸出入への影響を含めると「総合的な影響は7.5兆円程度」。
企業収益への影響は「上場企業の20年度純利益を24.1%程度押し下げる」。
ただし・・・。
「4月7日時点で、株価は1月のピークから20.4%下落。
市場の織り込みは進んでいる」という見方もある。

今年の曜日別勝敗(4月10日まで)

月曜4勝8敗
火曜7勝6敗
水曜8勝6敗
木曜5勝9敗
金曜7勝6敗


日経平均想定レンジ

下限17802円(4月6日安値)−上限20347円(3月9日高値)

木曜日経朝刊1面のコラムは「コロナと世界」。
登場したのはフランスの経済学者ジャック・アタリ氏。
「世界経済を立て直すための優先事項は、ワクチンと治療薬に極めて多額の資金を充てること」。
ココは明確だ。
「歴史上、大きな感染症は権力の変容を生んできた。
16世紀のペスト発生を機に教会から治安当局に権力が移った」。
これもコロナ後を考えれば社会の変革という形で登場するに違いない。
特に日本ではテレワークなどの浸透で「選別・淘汰」が起きてくるに違いない。
そして・・・。
「日本は危機対応に必要な要素、すなわち国の結束、知力、技術力、慎重さをすべて持った国だ。
島国で出入国を管理しやすく、対応も他国に比べると容易だ。
危機が終わった時に日本は国力を高めているだろう」。
外から言われると面映ゆい気がしないでもないが・・・。
しかしそう考えている人は少ないに違いない。


IMFのゲオルギエワ専務理事のコメント。
「新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年の世界経済成長率は大幅なマイナス。
1930年代の世界恐慌以来の大不況になる。
3カ月前、われわれは2020年の1人当たりの所得成長率が160カ国以上の加盟国でプラスになると予想していた。
今では今年の1人当たりの所得成長率が170カ国以上でマイナスになると予想。
今年下半期にパンデミックが終息に向かえば21年には部分的な経済回復が予想される。
しかし見通しに関しては途方もない不確実性がある。
パンデミックの期間を含め多くの変動要因次第で、一段と悪化する可能性もある」。
とうとうあの歴史的な出来事の世界大恐慌まで遡ってきた。
ま、市場では歴史的なスペイン風邪まで振り返られたのだから当然かも知れない。

大手銀行の定期預金の金利は0.002%。
三井住友が0.01%→0.002%に引き下げたのに他行が追随した格好だ。
定期預金金利の引き下げは2016年以来4年ぶり。
100万円預けても利息は年間20円。
手数料を取られないだけ良いと考えるしかないのだろう。
一方で普通預金の金利は0.001%。
定期預金の利率は普通預金の2倍ある。
しかし定期預金の半分もあるとも見られよう。
100万円を預けてその差は年間10円。
それでも定期預金をする意味っていうのがよくわからない。
大手銀行の総預金は3月末時点で391兆円。
行き場がなくほとんど金利がつかないお金があふれている。


人の姿が減った東京都心部でのインタビューを見ていると、いろいろな声がある。
「なぜ出勤しているのですか」。
「こんな状況でメールは結構くるのでチェックしないといけないし。
今までなら終わった後の一杯が楽しみだったんだけど、今はナシ」。
と初老の紳士氏。
間違ってはいない。
でも、わざわざメールのチェックだけに出社する意味ってどこにあるのだろう。
メールのチェックだけなら家のパソコンでも携帯でもできる。
業務になんら支障はない。
15年前なら「メールのチェック」というのは出社の理由になった。
しかし今でもそんな声が聞こえるというのは不可解だ。
企業に寄っては半分づつの輪番体制のところも多い。
突き詰めて考えるとそれで仕事の中身やサービスの質が低下しないなら、もともと半分は要らなかった。
と言えなくもない。
アフターコロナに待ち受けているものは、歴史的に生息している社畜の一掃なのかも知れない。
「会社に存在していることで給料をもらう」のではなく「何をどうしたか」でその成果物によって給料をもらう。
年功序列は消えてきたが実力主義がなかなか浸透しなかった日本。
その意味では節目を迎えているようだ。

日経朝刊のコラム「経営の視点」。
テーマは「ウィルスが引き裂く世界」そして「鎖国への誘惑を断てるか」だった。
興味深かったのは「新型ウィルスがあぶりだしたのは、つくる側が買う側に勝るというふじょうりな哲学だ」という一節。
「供給を絶たれる恐怖が世界中を覆えば、各国は備蓄と自給体制に向かって走り出す」。
従来の風景は一変することになるということ。
株式市場は別にして・・・。
ここ何十年も売り手の論理を脱却して買い手の論理を重要視してきたのが世界経済。
ところが、高度な技術や必要不可欠な製品は、この先どうも作り手の論理が優先されそうな気配。
そうなったときにこの国はどちらの陣営に組するのだろう。
作り手側なのか買い手側なのか。
もちろん原油などは永遠に買い手の立場。
食糧もそうかも知れない。
でもハイテク製品については、技術という意味では作り手側にいると思われる。
生産の国内回帰の動きは実は逃げではなく攻めという世界。
そうすると、ポストウィルスの世界のイニシアティブは少しは握れる可能性がありそうな気がする。
先週水曜からタバコを1日5本程度に減らし始めた。
いつもは1箱だったので4分の1への減少。
意外とすんなり減らすことはできるものだ。
気が付いたのは、その日に最初に吸うときの眩惑。
こんなにきついものを毎日吸っていたのかというくらいめまいがする。
ただそのあとは体中にタバコの成分がしみ込んでいくような気がしてコレは心地よい。
いつまで持つのか、あるいはすっきり止めてしまうのか。
その行方は自分でも見えない。
ただ、断ってはいないものの好きなタバコを減らしたのだから相場には微笑んで欲しいもの。

 みずほ証券と大和証券は7日付リポートで、今回の見直しに伴う売買インパクトを推計している。


TOPIXの浮動株比率(FFW)見直しと調整係数の適用対象見直し。
今回のFFW見直しは7?9月に本決算を迎える企業が対象。
リバランスは28日の引け後に発生する。

★TOPIX定期見直しによる売買インパクトの大きい銘柄(みずほ証券予想、一部抜粋)
・買いインパクト降順
銘柄略称 パッシブ需要(百万円 売買日数(日)
8108 ヤマエ久野 1792 45.2
1938 日リーテック 2613 33.1
2209 井村屋G 603 14.6
9872 北  恵 106 13.1
4025 多木化 853 12.8
3539 JMHD 1298 12.4
8127 ヤマトインタ 186 10.8
6654 不二電機 112 10.8
7590 タカショー 160 8.3
2139 中 広 33 8.2


・売りインパクト降順
銘柄略称 パッシブ需要(百万円 売買日数(日)
3258 ユニゾHD -16827 -6.6
8798 アドバンスク -103 -5.8
6037 ファーストロジ -47 -4.5
8522 名 銀 -338 -3.3
9869 加藤産業 -961 -3
7447 ナガイレーベ -707 -2.9
4282 EPS -397 -2.9
9880 イノテック -160 -2.9
8060 キヤノンMJ -1901 -2.5
4928 ノエビアHD -1342 -2.4


★TOPIX定期見直しによる売買インパクトの大きい銘柄(大和証券予想、一部抜粋)
・買いインパクト降順
銘柄略称 パッシブ需要(百万円 売買日数(日)
8108 ヤマエ久野 2005 52.4
1938 日リーテック 2792 49.8
8127 ヤマトインタ 203 19.2
2209 井村屋G 630 19.1
3539 JMHD 1375 17.1
4025 多木化 887 15.6
9872 北  恵 113 14.8
2139 中 広 36 14
3275 ハウスコム 119 12.3
7180 九州FG 5498 12

・売りインパクト降順 パッシブ需要(百万円 売買日数(日)
銘柄略称 パッシブ需要(百万円 売買日数(日)
3258 ユニゾHD -18283 -10.4
8798 アドバンスク -106 -7.2
6037 ファーストロジ -49 -6
9869 加藤産業 -1039 -5.6
8522 名 銀 -369 -5.5
7447 ナガイレーベ -741 -4.9
4282 EPS -428 -3.5
4928 ノエビアHD -1433 -3.4
9880 イノテック -161 -3.4
8060 キヤノンMJ -1983 -3.3



(兜町カタリスト 櫻井英明)


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