みちしるべ 20年08月03日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(8月3日→8月7日の週)

Quick調査の7月22日時点の信用評価損率は▲17.33%(前週▲18.14%)。
2週連続の改善。
7月22日時点の信用売り残は128億円減の8799億円。
2週ぶりに減少。
同信用買い残は257億円減の2兆1988億円。
2週連続減少。
2兆円台は11週連続。
ボトムは3月27日週の1兆7545億円。
ピークは1月31日週の2兆4637億円。
金額ベースでの信用倍率は2.50倍(前週は2.49倍)。
7月22日時点の裁定売り残は319億円増の1兆7726億円。
(当限は1兆5638億円)
2週ぶりの増加。
同裁定買い残は15億円増の3699億円。
(当限は2938億円)。
2週連続の増加。

今年の曜日別勝敗(7月31日まで)

月曜13勝14敗
火曜15勝13敗
水曜13勝15敗
木曜12勝17敗
金曜13勝15敗。

日経平均想定レンジ

下限21710円(7月31日終値)ー上限22486円(25日線)

30日発表の米4→6月GDP。
市場予想は▲34.8%。
結果は年率換算で前期比▲32.9%減。
統計の記録を開始した1947年以降で最も大きな落ち込みとなった。
前四半期の▲5%からは相当な悪化予想だ。
これを「やはり」と見るか「出尽くし」と見るかで夏相場への態度は変わる。
相場は「驚き」を求めている場所。
そしてその驚きは良くも悪くも、予想を裏切ることが求められている。
「サプライズ」は「ネガ」でも「ポジ」でも喜ばれるものなのだ。
そして市場に求められているもののもう一つは「見果てぬ夢の追求と実現」。
お金を通じて実人生で成し得ない、あるいは成し得なかった理想や欲望を投影。
そして成就させてくれそうなのがマーケット。
夢を現実化してくれるのは必ずしも株価の上昇だけの問題ではない。
未来へ対する希望は、バイオでもAIでもロボットでも何でもある。
それらが実用化され製品化されることも夢の成就。
小売りでもネット通販でもこれは同じだろう。
成しえなかった数字を現実化してくれればそれは成就。
肯定する人は少ないだろう。
結論は「予想通りに展開すること」が第一命題というか必須の命題。
命題は真も偽もあるのだが・・・。

28日付けの日本証券新聞の特集は「8月高値習性銘柄」。
昨年まで10年連続で外国人が売り越しの8月。
4年連続の円高トレンド。
そんな中で8月に強かった銘柄。
理想科学(6413)11勝1敗、レック(7874)11勝1敗、
スクエニ(9684)10勝2敗、アクシアル(8255)10勝2敗、
ヤマウラ(1780)9勝2敗1分、コモ(2224)9勝2敗1分。
他はカゴメ(2811)、キッセイ(4547)、グルメ杵屋(9850)、SRS(8163など。
ちなみに「7月高習性銘柄」は日電産(6594)が入っていた。


さほど話題にはならないが、市場に結構影響すると思われるのは東証の市場再編手続き再編の記事。
本来は7月の東証1部への上場・昇格基準の統一がされるはずだった。
これが伸びた結果11月1日に実施予定。
2022年4月には市場区分の区分が実施されることになる。
現在の4市場は「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編、
現在の1部上場企業は希望すればプライム市場に移行可能ではある。
しかし時価総額基準は250億円以上。
マザースから40億円で移行できた特例は消える。
そして「流通株式時価総額100億円以上」に基準を満たしていない銘柄が東証1部の約19%。
昨年4月には301社だったが今は410社。
時価総額そのものが100億円に達していないのも280社。
経過措置は不明だが、いずれにしてもいろいろな意味の「自助努力」は必要になってくる。
時価総額を増やすために必要なのは発行株式数の増加もさることながら株高効果が一番大きい。
全体高のシナリオも必要になってくるだろうが、それよりも「個別株の上昇」は必要不可欠。
その対象が約400社。
新興市場から1部へ早期移行した銘柄も多い。
発行体の論理はどうみても「株高礼賛」ということだ。
これは投資家サイドの利害とも一致することになる。
おそらく「このためのお手伝いをしましょう」なんて利に敏いブローカーやコンサルも百出するに違いない。
いつの時代荷も恥ずかしさを知らない銭ゲバというのは存在するものである。

もう一つ興味深いのは「パソナ。副業人材を紹介」の見出し。
確かに従業員の副業を容認する企業は増加。
本業の合間に他社で働きたい人も増加している。
2017年時点で副業を希望しているのは385万人というのも事実だ。
これって裏返せば「使える人材は限定的。その他の多くの使えない人材は不要」みたいな思考法にも映る。
そうではなくて本当に「人材不足」対策なのかどうかがポイントなのだろう。
それにしてもパソナの取締役会長は未来投資会議の民間議員。
国家戦略特区諮問会議の民間議員でもある。
その未来投資会議や経済財政会議が突如として標榜してきたのが「副業推進」。
お手盛りとは言わないまでも「何だかなあ」と思えなくもない。
このあたり「利益相反」という概念はないのだろうか。

「人はお金を前にするとその品性が一番現れる。
人の本性を見るには株式市場に携わること。
そして、株価は世相を反映するもの。
だから証券会社を志望した」。
一つ上の先輩に「ノルマだから」と言われて41年前の秋に初めて訪問した丸の内の証券会社の本社。
裾の長い学ランでいきなりの役員面接。
そもそも義理で行ったのだから適当に思いついた言葉だった。
21歳の大学4年生にしては生意気な言葉だが、その役員氏。
「わかった。内定だから上の階に行って健康診断をしてください」。
よほど当時は証券業界を志望する学生が少なかったのだろう。
これだけで人生が決まってしまった。
もっとも、大卒同期はたった137名。
翌年は250名、その翌年は500名。
数年後のバブル期には1000名を超えたからこの変化率は大きかった。
そもそも大学の就職課では「行ってはいけない業種」のベスト3だったのだから・・・。



(兜町カタリスト 櫻井英明)


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