みちしるべ 20年12月07日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(12月7日→12月11日の週)

Quick調査の11月27日時点の信用評価損率は▲12.35%。
(前週▲12.85%)。
2週ぶりの好転。
11月27日時点の信用売り残は527億円増の9051億円。
2週ぶりに増加。
同信用買い残は408億円減の2兆3873億円。
2週連続の減少。
2兆円台は29週連続。
金額ベースでの信用倍率は2.64倍(前週は2.85倍)。
11月27日時点の裁定売り残は159億円減の1兆6146億円。
(当限は1兆2976億円)
2週連続の減少。
同裁定買い残は562億円増の5636億円。
(当限は5383億円)。
2週ぶりに増加。

今年の曜日別勝敗(12月4日まで)

月曜24勝20敗
火曜25勝18敗
水曜24勝23敗
木曜19勝26敗
金曜22勝25敗

11月第4週の海外投資家は現物4366億円買い越し。
先物875億円売り越し。
合計3490億円の買い越し。
先物がマイナスとはいえ買い越しは4週連続。

大和のレポートの指摘は「11月最終日を含む週の株高」。
2000年以降過去21回で20勝1敗。
(1敗は2015年だけ)。
2008年も2011年も上昇していたのが歴史。
勿論リズムもあるだろうが、配当の再投資の面も大きいような気がする。

こんなことを言うと叱責されそうだが・・・。
この時期よく頼まれるのが「来年の日経平均予想」。
毎年思うが、「そんな物。わかるかくらいなら苦労はしない」。
難の疑問も持たずもしも本当に見通せると考えるのならば、それは傲慢。
あるいははなから「そんなものわかる訳がない」というのは正直だが、敵前逃亡チック。
事は本当に難しい。
一番悪いのは「外れてはいけない」とむやみに抵抗して自己正当化に走る輩。
自己陶酔の極致なのか、あるいは外れて後ろ指をさされることは以上に怖いのか、
いろんな市場関係者がいる。

日経平均想定レンジ

下限26405円(11月30日安値)―上限28427円(月足のボリンジャーのプラス3σ水準)

日経朝刊のスポーツ欄のコラム「逆風順風」。
頭に残った話は「沢村栄治。
沢村賞の基準は15勝以上、防御率2.50以下。
200投球回、150奪三振。
投手の分業が進んだ今はこの全基準をクリアするのは難しいという。
そして・・・。
「今の価値観で過去を見てはいけないし、過去の常識を今に当てはめるのも無理がある。
歴史との向き合い方としては、基準は保持しつつも運用面で柔軟に対応する」。
この思考法が市場も同じ。
「バブルの頃の数字を今に当てはめるのは難しい。
だから尊重しつつも実際の運用面は柔軟に対応する」。
時は黙っていても進む。
相場も勝手に明日を迎える。
いつまでも十年一日では、勝てない。
必要なのは回顧の数字ではなく、未踏の数字という理解で良いだろう。

野村のレポート。
「11月25日時点の日銀のETF保有額は45.1兆円。
評価益は約10兆円に拡大。
時価総額に遅滞する日銀の保有率が10%以上の銘柄は73銘柄と推定」。
そしてそのランキング。
アドバンテスト(6857)保有比率24.8%。
ファーストリテ(9983)同20.5%。
TDK(6762)同20.2%。
太陽誘電(6976)同19.7%。
東邦亜鉛(5707)同19.0%。

「また座敷で戦争をしておる」。
司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」に出てくる日露戦争の時の満州軍総参謀長の児玉源太郎の言葉である。
「そういう暇があれば現場に行け」。
明治の時代も令和の市場も事は同じような気がする。
座敷にいて相場を戦えないことはない。
しかしやはり重要なのは「現場」。
最近よく聞くのは「うちの会社は正確に理解されていない」という言葉。
理解されないIRも良くないのかも知れないが、ここでも「この指とまれ」の世界。
誰かが言うとそのまま。
しかも経済紙などでも修正はしないことは多いから、実態とかけ離れる。
これを防ぐには現場で見て聞いてみるということが必要だろう。
一方で、昨日お会いしたあるトップの言葉
「マネができるなら真似してみたら」。
強烈な自負だ。
GO TOトラベルにいそしむ高齢者も多いらしいが、この世代の未来に期待したいもの。


《2021年水星逆行スケジュール》

1回目は1月31日?2月21日。
2回目は5月30日?6月23日。
3回目は9月27日?10月19日。

★相場八策(PART6)★

(1)百の講釈よりも一つの成果
(2)難しい言葉はやさしく置き換える
(3)狷介な小手先に拘ると未来を見失う
(4)指数は「合成の誤謬」の代表格
(5)「過去に饒舌、未来に寡黙」の結論は「見極めたい」
(6)相場は「陰と陽、光と影、明と暗」の反復
(7)混沌を厭わず、明確な未来を自分で創造する
(8)「この指止まれ」の真似の連鎖に止まらない

木曜のラジオNIKKEI「マネープラン研究所」。
先週の注目株とした「ショーケース(3909)」。
1週間で758円→1500円までが上昇し「〇」。
底値圏からの2日連続ストップ高で昨日も東証1部値上がりトップ。
まさに「小さなささやき大きなうねり」となった。
その他の注目銘柄も上昇し結局5つの「〇」。
言い方を変えれば5連勝ともいえるだろう。
先々週のJTOWER(4485)は8710円→1万円台。
アステリア(3853)は970円→1200円台。
記憶に残る値動きとなった。
記録でいえば「10連勝」だが、相場の上昇時に多くの銘柄を注目株にすれば記録更新は結構簡単だ。
誰もがわかる上昇局面で50銘柄を列挙すれば50連勝だって不可能ではないだろう。
これが記録のレトリックだ。
それよりも毎週1銘柄づつ注目して20連勝することの方はよほど難しい。
「勝ち続ける」ことこそ職人芸なのだと思う。
課題は瞠目すべき上昇率ということだろう。
高性能のコンピュータの年間勝率は頑張って63%と言われたのが約10年前。
今では70%に乗ったかどうか。
勝ちの7割を求めることは重要。
しかしそれよりも重要なのは負けの3割をどうやり過ごすか。
まさに「百の講釈よりも一つの成果」。
レトリックに騙されてはいけない。
「男は黙ってサッポロビール」というコピーがあった。
「人は黙って株式投資」というコピーはアリかも知れない。
たぶん、当たって儲けている人ほど寡黙な筈だ。
本当に当たっている人は「私はこんなに当たっている」とは言わないものだ。
やはり「寡黙は金」。
「だったらショーケースの話みたいな自慢は余計だろう」という声も聞こえないではない。

北アルプスに登りたいかという課題。
寒さと強風と雪に見舞われながら、それでも登りたいかという思考。
相場も一緒。
頂上への挑戦はつらく苦しい。
やはり強靭な肉体と精神に加え我慢も必要ということだ。
市場が求めてやまない「利益と驚き」のテッペンへの入場券は「覚悟」とも言える。

(兜町カタリスト 櫻井英明)



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