みちしるべ 20年12月14日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(12月14日→12月18日の週)

Quick調査の12月4日時点の信用評価損率は▲12.37%。
(前週▲12.35%)。
2週ぶりの悪化。
12月4日時点の信用売り残は8億円減の9042億円。
2週ぶりに減少。
同信用買い残は1148億円増の2兆5023億円。
3週ぶりに大幅な増加。
2兆円台は30週連続。
金額ベースでの信用倍率は2.77倍(前週は2.64倍)。
12月4日時点の裁定売り残は746億円増の1兆6893億円。
(当限は1兆4367億円)
3週ぶりの増加。
同裁定買い残は828億円減の4808億円。
(当限は3927億円)。
2週ぶりに減少。

今年の曜日別勝敗(12月11日まで)

月曜24勝21敗
火曜25勝19敗
水曜25勝23敗
木曜19勝27敗
金曜22勝26敗

12月第1週の海外投資家は現物1599億円買い(5週連続買い越し)。
先物2137億円売り(2週連続売り越し)。
合計539億円の売り越し。
売り越しは5週間ぶり。


12月21日に木製と土星が大接近するという。
前回は397年前。
しかしこの時はあまり見えなかったという。
夜空でこれほど近くに並んで見えるのは1226年3月4日の夜明け前以来だという。
次回は60年後の2080年3月15日。
その次は2400年だという。
西暦紀元0年から3000年の間に、今回のような大接近が起きるのは7回のみ。
そのうちの2回は太陽に近すぎて望遠鏡がなければ観測できない。
そういう意味では長い時間軸の一端でもあろうか。

日経平均想定レンジ

下限26405円(11月30日安値)―上限28427円(月足のボリンジャーのプラス3σ水準)

日経ヴェリタスの特集は「世界同時リスクオン」。
結構妙味深い指摘があった。

日経平均トータルリターン・インデックス(日経平均TR)。
配当を加味した日経平均の値動きを表す。
日経平均の構成銘柄の配当を配当落ち日に再投資した場合のパフォーマンスを示している。。
日経平均と同様1989年の大納会につけた43200ポイントがこれまでの最高値。
11月25日にこれを上回り12月3日には44250ポイントまで上昇。
また日経500種平均株価も11月下旬に過去最高値を更新した。

「日経平均5」というのがある。
日経平均の構成比率が高いファーストリ。SBG、ダイキン、東エレ、エムスリー。
この5銘柄で構成される「日経平均5」なる指数を算出すると、年初来の上昇率は11月末時点で58%。
日経平均の同期間の上昇率(12%)を大きく上回っている。
225採用銘柄の他の220銘柄で算出した「日経平均220」は昨年末比5%安。
指摘は「日経平均採用銘柄の7割が昨年末の水準を上回っていない。
日本株全体で見ればまだ上がっていない銘柄は多い」。

今年の3月に「株は買ってはいけない」と言っていた市場関係者。
今は「どこまであがるかわからない」。
半年以上の時間軸があるのでそれは仕方のないものかも知れない。
しかし値動き追随型の相場観っていうのはいかがなものなのだろう。
「相場は動くもの。だから相場観も動くもの」。
「臨機応変、君子豹変、柔軟さ」。
そんな言葉で甘受されるものかどうかは疑問だ。

興味深いのはQuickの月次調査。
「日経平均はいつ頃までに3万円を回復するか」を証券会社や投資顧問会社にが質問。
「2022年3月末までに回復する」の回答が52%。
「その先には回復する」が40%。
全体の94%は「あと数年で日経平均は3万円台乗せ」と考えているということだ。
ただ「永遠に回復しない」が6%。
有効回答は127だから実数は7名。
頑なな相場観の人は結構いるということだろう。
もっとも「2021年3月末」も6%。
強弱ともに頑なな異端説は「6%」というころかも知れない。
ちなみに「2023年3月末」が17%。
「東京五輪の頃」が17%だった。

12月相場は「掉尾の一振り」という言葉もあるが第3週以降の商いは細りがちというのが経験則。
今年は「コロナ」の影響での「巣ごもり投資・おうち投資」が期待されるという見方もある。
クリスマスだからといってテレワークの日常と変わらないのなら、可能性はある。
そもそもボーナスをもらった後は海外で過ごすというのが勝ち組投資家の修正。
だから12月の商いは細ってきたのが歴史だ。
しかし今年は海外旅行は世界中でままならない状態。
南の島にも行けず、雪国でのホワイトクリスマスも能わず。
おうちに籠っているのなら「投資」は最大の時間消化法。
この見方が実現して欲しいものだ。
ということは・・・。
東証1部売買代金2兆円割れがいつやってきていつまで続くかがポイントということだ。
ちなみに昨年はすでに12月6日に1兆7909億円と2兆円を割れていた。


今月の日経「私の履歴書」は元通産次官の福川伸次氏。
毎朝フツーに読んでいたが、今朝は目が留まった。
「(1950→60年代は)日本の経済の底が浅かった。
神武景気、岩戸景気と言われた景気拡大の時期があったものの、
すぐに国際収支の天井にぶつかり、引き締め政策に転じざるを得なかった」。
思い起こされたのは有名なある業界の先達の言葉。
「当時は国際収支だけを見ていれば株の上下は予想できた」。
言ってみればそれだけ単純だったということもできようが、今やそんなことは起こらない。
「(設備)投資が設備投資を呼ぶ時代」など昔日の面影。
それでもそういう時代があったということは基本として覚えておきたいものである。
かといって今の日本経済の底が深くなったとも思えないのだが・・・。

昔、現場の営業をしていた頃思ったこと。
「追いかけられてのやっつけ仕事はろくなことにならない。
仕事は追っかけられるのではなく追うもの。
ゆったり構えて先の計画が立てば予算は終わる」。
当たり前のことだが、人間怠け者なので切羽詰まらないとやる気にならないというのも現実。
結構難しいことではある。
あるIT企業の創業会長の言葉は「目標の3倍の計画を立てる」。
失敗や不採算案件もあるからというのがその理由。
しかし実務として「3倍」の予定というのも結構難しい。
しかしその向こうには別の世界が広がっているに違いない。
相場も一緒。
目先だけのやっつけ仕事ではろくな結果にならない。
「計画を立てて投資する」。
学者さんやFAさんが好みそうな言葉だが実際はむずかしい。
しかしその乗り越えた向こう側にはきっと別の風景が広がっているに違いない。

金曜日経朝刊「スクランブル」では「リンク債、償還金の行方」。
観測では日経平均リンク債の残高は9000億円。
ただこれは公募分だろうから私募分を入れれば兆円単位だろう。
早期償還条件発効価格は)は概ね23000円→25000円だという。
参照時期がくれば当然償還されることになる。
「早期償還で戻る金額は数週間以内に2000億円。
さらに4500億円が条件を充たしそうだ」との声。
リーマンの頃はノックインで売りを呼んだリンク債。
今は上昇局面で買いを呼ぶものに逆転した格好。
こちらも「陽のスパイラル」だろう。

もっとも・・・。
日経平均リンク債はダウサイドリスクは大きいがアップサイトメリットはゼロ。
そんな商品設計だが年換算数%の分配金を求めたマネーが寄ってくるから不思議なもの。
基本的にはプットの売りのプレミアを取りに行っているだけ。
一番儲かるのは設定している業者と販売している金融機関。
この構図はあまり指摘されないのは不思議だ。


(兜町カタリスト 櫻井英明)



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