みちしるべ 21年02月01日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(2月1日→2月5日の週)

Quick調査の1月22日時点の信用評価損率は▲10.05%。
(前週▲11.93%)。
2週ぶりの改善。
1月22日時点の信用売り残は84億円減の8371億円。
2週連続の減少。
同信用買い残は942億円増の2兆6105億円。
3週連続の増加。
2兆円台は37週連続。
金額ベースでの信用倍率は3.12倍(前週は2.98倍)。
3週間ぶりに3倍台。
1月22日時点の裁定売り残は617億円減の1兆3098億円。
(当限は1兆1087億円)
2週ぶりの減少。
裁定買い残は475億円増の4777億円。
(当限は4104億円)。
2週連続の増加。

今年の曜日別勝敗(1月29日まで)

月曜1勝2敗
火曜2勝2敗
水曜2勝2敗
木曜3勝1敗
金曜1勝3敗

1月第3週の海外投資家動向。
現物1340億円売り越し(3週間ぶり)。
先物2017億円の売り越し(3週連続)。
合計3357億円の売り越し(2週連続)。

「上がって強気。下がって弱気」。
曲がり屋タイプの典型的な相場観だろう。
目先のトレンドや数字だけを頼りにすると、この相場観になる。
一見、何でも観察しているようで実はそうでない相場観。
上がりきってからの強気、下がりきってからの弱気。
トレンドの最終局面でようやく確認し、それこそ「見極めて」から間違える。
踏んだり蹴ったりの相場観だが、おそらく慣れているので悩みも少ないのかも知れない。
下げ局面で底入れタイミングを探り、上昇局面で反落タイミグを推理する。
これが本来の姿勢だ。
自分に当てはめてみると、下落局面の反転タイミングは意外と間違えない。
しかし上昇局面での天井はほとんど当たったためしがない。
というか、言及したことがない。
ココが自分の弱点なのだが、やはり慣れているのであろう。
「次は」と思いつつ判断できないケースばかりだ。
「上がったものはさらに上がる」という三つ子の魂は百まで。
ただ「注意しましょう警戒しましょう」という免罪符付き結論レスよりはマシかも知れない。

日経平均想定レンジ

下限27624円(1月7日窓開け水準)ー上限28979円(1月14日高値)


市場でのレトリックもたくさんある。
たとえば条件を付けた予測。
「上昇基調が崩れないというのが前提。
移動平均線からの〇〇%以上のかい離をキープしていれば株は上昇」。
一般的には「なるほど」なのかも知れない。
ただ移動平均線からの上方かい離は株高が前提。
株高だからプラスかい離なのであり、だからプラスかい離ならば株高なのだ。
「上昇基調が崩れれば株は下落、株が下落するから上昇基調は崩れる」。
主客を入れ替えてみれば「当たり前のことをもったいぶっていえばそうなる」の典型。
この論理こそレトリックなのだが市場は気が付かない。
しかも条件付限定の予測は逃げ場を持ったもの。
間違っても「私」のせいではなく「相場のせい」。
条件を満たさなかったから予測通りにならなかった。
外れても「カエルの顔」みたいなものだろうか。


IMFの2021年の世界経済見通し。
世界経済はプラス5.5%。
昨年10月時点の前回見通しから0.3%上方修正。
20年の世界経済見通しはマイナス3.5%。
前回予想から0.9%引き上げ。
「一部の国で昨年12月に接種が始まったことで、
パンデミック(世界的大流行)終息への期待が高まった。
「世界経済は引き続き異例の不確実性にさらされている」と指摘した。
21年の米経済見通しはプラス5.1%。
前回見通しから2%ポイント上方修正。
20年はマイナス3.4%、22年の見通しはプラス2.5%。
日本は20年はマイナス5.1%、今年はプラス3.1%に回復。
中国は21年がプラス8.1%、22年がプラス5.6%と予想。
前回見通しはそれぞれ同8.2%、5.8%だった。


本社ビル売却の報道が相次いでいる。
今朝は日本通運(東京・汐留)が本社ビルの売却を検討しているとの報道。
日通本社は地上28階建て、高さ約136メートルの高層ビルで完成は2003年。
拠点集約を進めるため、東京都千代田区に新本社を建設。
9月以降に移転する予定だという。
先日は電通グループがやはり汐留の本社ビルを3000億円程度で売却する方針との報道。
理由は「財務基盤の強化を急ぐ」だろう。
そしてテレワークの普及で出社しない社員の増加。
日通のケースよりも、こちらの方が多いような気がする。
エンターテインメント大手のエイベックスは、東京・南青山の本社ビルを700億円以上で売却すると発表。
アパレル大手の三陽商会も昨年、東京・銀座のビルを売却した。
一昨年10月、JTは東京・虎ノ門のJTビルを住友不動産に売却すると正式発表した。
丸紅は5月にも移転する新本社で社員用の座席数を3割減らすという。
外資系ファンドなどの購入意欲が旺盛で、買い手が見つかりやすくなっている
一等地にある大規模なオフィスビルは従来「旧財閥系」を中心とした日本の大手資本が独占。
海外資本に売却されることはほぼなかった。
海外投資家には、コロナ禍で「千載一遇の取得機会」と捉える向きもあるようという。
アノマリー的には「立派な本社を建てたり、移ったりすると株価は下落する」。
本社というのはあまり稼がない部分だからそうなることも実際多いような気がする。
そうすると今回の本社売却林立はどうなのだろうか。

地方にいると、本社というのは遠い。
例えば支店長が領主だとすると地区担当役員は老中みたいなもの。
社長はそれこそ「公儀」の将軍みたいなものだ。
稼いでいるのは現場。
本社ではない。
でも不思議なことに本社は「偉い」。
この習慣は消えないのかも知れない。


NYでは空売り締め上げの声。
浮動株に対する空売り残高の比率が高い銘柄を調べると上位銘柄の株価上昇が顕著だとう。
空売り比率の上位30銘柄は26日に前日比で平均13.%上昇。
年初来の上昇率は87.1%。
この30銘柄は業績低迷企業のオンパレードだ。
ゲームのネット購入が広がりゲームストップは2021年1月期まで3期連続で最終赤字の見通し。
「不振企業の株価急上昇が続くのは個人投資家による典型的なバブル」とい指摘もある。
因みに・・・。
ゲームストップは26日は前日比71ドル(93%)高の147.98ドル。
年初来と比べ8倍の高値水準。
売買代金は10億ドル約1.7兆億円)超。
アップル(130億ドル強)を上回った。
東証1部の1日の売買代金(2兆円台)に迫る規模。
しかも・・・
取引終了後にはさらに買いが進み26日の終値比で65%高。
昨年末は18.84ドルだった。
映画館運営のAMCエンターテインメント・ホールディングスもコロナで経営不振。
しかし株価は前日比12%高。
年初来で2.3倍。

NYの主役に躍り出た感のあるゲームストップ。
オンライン証券のロビンフッドやインタラクティブ・ブローカーズなどが同銘柄の取引を制限。、
これで一時45%下落した。
もっとも同社株はこの2週間で1700%の上昇。
売買も東証1部の売買代金の半分以上に増加していた。
SNS「レディット」のチャットルームで個人投資家にゲームストップ株購入を促す呼び掛けが拡大。
一時非公開になったことも影響したという。
それでも「SNS主導相場は続く」との声。
ゲームストップ第2弾はアメリカン航空。
昨日一時20%超上昇した。
「空売り筋や空売りの好機を探っていた投資家の一角が株価を動かしている」。
そんな見方だ。
「大量のロビンフッダー(蟻)が集団となって空売りしている機関投資家(象)を倒した」。
市場関係者の指摘だ。
また「空売りした弱小ヘッジファンドを狙い撃ち。
強引に株価を持ち上げてショートスクイズ(踏み上げ)を迫るという手口。
かつての日本の仕手筋と一緒?」という声もある。
進歩しているはずのNYでの古典的手口。
もっともかつての仕手株は「秘め事大事」。
今は「SNSで公開」。
大衆を巻き込み最終的に迷惑をかけるという点では一緒だが・・・。


自分たちはエイリアンではないか、と思わされたのが昨日の株を知らない方との対話。
若い女性で資金の運用を考えたいという。
理由は「皆がやっているから」。
それは何となくわかる。
「何でですか」と聞いてみると考えこんで・・・。
「お金をふやしたいんでしょ」と言うとうなづく。
ここは間違っていない。
その次・・・。
「でもネットの画面を見ていると、多くは証券会社の選び方ばかりです。
だから結局堂々巡りになってしまって。
しかもいろいろなことが一度に出てくるし、なかなか資金の運用にまでたどり着きません」。
これhたぶん事実だろう。
証券会社のHPでもなんでも「うちは手数料が安い」とか「これらの書類が必要です。
入り口から、あたかも拒絶しているような姿勢だ。
「何も知らない素人が何でも相談できるところがあればいいのですが」と。
そして「日経平均ってなんですか。配当ってなんですか。どうして儲かるのですか。
買うのはわかりますけどいつ売ればいいのですか」。
日興リテール出身のOB二人で対話したが反応は「チンプンカンプン」。
NISAとか積み立てとかいう前に初歩の初歩を時間をかけて浸透させていくことがたぶん急務だろう。
「やさしく簡単に話す」という訓練をされていない人がFPとか言っているからわからないのだろう。
しかも我々は「相手がわからないことがわからない」という状態。
これで市場が拡大する訳はない。
たぶん業界関係者の言葉はカタカナとアルファベットの連発で、それこそ「この人たちエイリアン?」。
面倒くさくても「イロハのイ」を語ることは必要だろう。
大人に話すのではなく小学校低学年の子供たちが理解できるかどうか
これがキーポイントだ。
それこそクレヨンで説明できなければ通じない。
個別現物株の物色など先の先の話。
「どうして株価は動くのか」「いつ売ればよいのか」。
どれくらいの時間をかけるのか。
わからないことをわかってあげて、わかってもらうことが必要だ。
そういう意味では「どの証券会社を選ぶ」なんてひょっとするとどうでもいいことかも知れない。
「信用取引の手数料が無料」なんて関係ない人たちは間違いなく増えてくる。
不毛の競争はひょっとするとエイリアンを相手にしただけの競争なのかも知れない。

第55回スーパーボウルは2月7日に開催。
場所はフロリダ州タンパ・レイモンド・ジェームス・スタジアム。
対戦は2020年シーズンNFC王者のタンパベイ・バッカニアーズ。
AFC王者のカンザスシティ・チーフス。
バッカニアーズはNFLの歴史上で初めて自分たちのホームスタジアムでスーパーボウルを戦うチーム。
スーパーボウル開催地のチームは、過去54回で1度もスーパーボウルに進出できなかったのが歴史。

NFCのチームが勝てばその年のNYダウは高いというのがアノマリーだが・・・・
AFCならばダウ安のアノマリー。
最近このアノマリーは通用しなくなってきた。

2020年AFC(カンザスシティ・チーフス)
2019年AFC(ニューイングランド・ペイトリオッツ
2018年MFC(フィラデルフィア・イーグルス)
2017年AFC(ニューイングランド・ペイトリオッツ)
2016年AFC(デンバー・ブロンコス)
2015年AFC(ニューイングランド・ペイトリオッツ)
2014年NFC(シアトル・シーホークス)
2013年AFC(ボルチモア・レイブンズ)
2012年NFC(ニューヨーク・ジャイアンツ)
2011年NFC(グリーンべイ・パッカース)

(兜町カタリスト 櫻井英明)



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