みちしるべ 21年02月15日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(2月15日→2月19日の週)

Quick調査の2月5日時点の信用評価損率は▲8.33%。
(前週▲11.61%)。
2週ぶりの好転。
2月5日時点の信用売り残は667億円増の8404億円。
4週ぶりの増加。
同信用買い残は313億円減の2兆7381億円。
5週ぶりに減少。
2兆円台は39週連続。
金額ベースでの信用倍率は3.26倍(前週は3.58倍)。
3週連続の3倍台。
2月5日時点の裁定売り残は167億円減の1兆3127億円。
(当限は1兆1106億円)
2週ぶりの減少。
裁定買い残は1369億円増の5895億円。
(当限は515億円)。
2週ぶりの増加。

今年の曜日別勝敗(2月12日まで)

月曜3勝2敗
火曜4勝2敗
水曜4勝2敗
木曜3勝2敗
金曜2勝4敗

2月第1週の海外投資家動向。
現物4215億円の買い越し(3週ぶり)。
先物4347億円の買い越し(5週ぶり)。
合計8563億円の買い越し(4週ぶり)。
11月第2週の1兆582億円以来の高水準。

日経平均想定レンジ

下限27624円(1月7日窓開け水準)―上限28979円(1月14日高値)

GPIFの10?12月の運用収益は10兆3528億円。
運用利回りは6.29%。
運用資産は177兆7030億円。
市場運用を開始した01年からの累積収益額は85兆3011億円。
背景は「国内外の株式市場の上昇」。
悪くない。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2020年12月末の基本ポートフォリオ構成割。
国内株式が45.2兆円で25.28%。
外国株式が45.4兆円で25.36%。
国内債券が42.3兆円で23.64%。
外国債券が46兆円で2.71%だった。
国内株式の構成割合は20年9月末の24.06%(41.5兆円)から1.22ポイント。
外国株式の構成割合は1.9ポイント上昇した。
20年12月末時点の国内外株の資産額は90.6兆円。
20年9月末の86.1兆円から4,5兆円(5.2%)増加した。
この間TOPIXは11.11%高、S&P50011.7%高だった。
因みに・・・。
20年10?12月に世界で約5.4兆円の株式を売却したとの推計。
また、スイス国立銀行(SNB、中央銀行)も同期間に約120億ドルの株式を売却したとの試算。

日経平均は29000円台。
日経朝刊では「市場の見方。好需給で上昇に拍車」。
登場したコメント。
「日経平均3万円が現実味を帯びている」。
「3万円の到達は期待しないでいる」。
「買戻しの域を出ていない」。
3万円まであと600円というか2%程度の上昇で到達する。
この期に及んで「現実味」とか「期待しない」とかいうコメントは興味深い。
しかも「市場関係者に今後数カ月の目標値を聞く」という企画は消えた。
元旦の朝刊の経営者アンケートでは「2割が3万円目標」だった。
とすると、この先の水準は想定外なのでつじつま合わせに苦労する人も多くなることだろう。
「分母が大きくなっているのだから値幅は当然大きくなる」。
日経平均8000円の時代と3万円の時代では同じ1%の変動が80円と300円。
この違いは大きい。
海外投資家動向や業績動向などを持ち出すと話題は複雑になる。
そうではなくて、図式を単純にすれば・・・。
「EPS1168円と時価総額719兆円の戦い」。
闘いなのか相克なのか同舟なのかは不明だが、ここがポイントだろう。

市場からは「上方修正ラッシュ」の声。
減益とはいえ経営マインドと市場心理は暖かくなってきた印象。
日経平均採用銘柄のEPSは1191円と最低水準から約100円戻してきた。
過去最高水準1795円まであと600円。
そして東証1部の時価総額は720兆円。
過去最高水準の孤高の道を歩んでいる。
騰落レシオの124%はココからは楽しみと読みたいところ。
相場が未曾有の転換をしているのだから、過去を分析した書物の中に正解はたぶんない。
それでも活字を求める人はいる。
真実の未来は相場の中と現場にあると気が付くことは大切だ。

仕組み債の早期償還条項での償還。
29000円というのは適度なトリガー価格だろう。
仕組み債はもともとプットの売りが債券に変身したもの。
プットの売りだからオプション料金をもらい、それが利金の原資となる。
一方でアレンジャーは顧客のプットの売りの反対ポジションだからヘッジとして225先物を売っておく。
ポジションはこれでニュートラルだ。
ただ早期償還でプットも買いポジションが解消されれば225の先物売りは反対売買で買い戻される。
だから株価は上がる。
単純な構図だ。
下落の時は顧客の損失、上昇の時は顧客に損得なし。
そしてアレンジャーはアレンジャーフィーをいずれにしても懐に入れる。
これが実態だろう。
ここに触れずに外国人の現物買いなんて古典的相場観で見ると間違える。
「上がって強気、下がって強気」の古典的でディレイな相場勘はそれこそ相場の邪魔だ。

(兜町カタリスト 櫻井英明)



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