みちしるべ 21年03月01日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(3月1日→3月5日の週)

QUICK調査の2月19日時点の信用評価損率は▲9.69%(前週▲8.01%)。
3週ぶりに悪化。
2月19日時点の信用売り残は227億円増の9106億円。
3週連続の増加。
同信用買い残は919億円増の2兆8183億円。
3週ぶりの増加。
2年2か月ぶりに高水準。
2兆円台は41週連続。
金額ベースでの信用倍率は3.09倍(前週は3.07倍)。
5週連続の3倍台。
2月12日時点の裁定売り残は164億円増の1兆2168億円。
(当限は1兆0040億円)
3週ぶりに増加。
裁定買い残は1750億円増の7613億円。
(当限は7082億円)。
3週ぶりの大幅増。

今年の曜日別勝敗(2月26日まで)

月曜5勝2敗
火曜5勝2敗
水曜4勝4敗
木曜4勝3敗
金曜2勝6敗


2月第3週の海外投資家動向。
現物382億円売り越し(3週ぶり)。
先物1465億円売り越し(3週ぶり)。
合計1848億円売り越し(3週ぶり)。

最近話題になる「景気敏感セクター」。
曖昧に使われる場合も多い。
「景気動向によって、業績が大きく変動する銘柄のこと」。
あるいは要は景気の波によって受注が大きく左右され、業績に直結する銘柄群のこと。
すべてが当てはまりそうですが・・・。
鉄鋼、化学、紙パルプなどの素材産業や工作機械などの設備投資関連などの銘柄をいう。
製造業では「化学、鉄鋼、ガラス土石、非鉄金属、繊維、石油石炭、ゴム、鉱業、紙パルプ」。
そして卸売と陸・海・空運。
というのが一般的な定義となる。
でも・・・。
相場が景気に左右される以上、すべて景気敏感であることに変わりはなかろう。

もう一つよく登場するのがバリュー株とグロース株。
バリュー株は企業の実態価値に比べて現在の株価が割安である株。
低PBRや低PERと指標で抽出されることは多い。
もっとも
PERもPBRも低くのだから客観的には「ダメ夫君銘柄」の集合。
割安には割安の理由があるのだが、「割安」だけがクローズアップされる。
一方でグロース株。
「更なる成長が期待できる株」。
人気が集中し当然株価は上昇している。
株価が上昇すればするほどPERやPBRは高くなるから「割高」。
しかし成長後の将来価値が「割高」をかき消してくることも多い。
特に尺度がある訳ではなく「人気者銘柄群」と言えようか。


日経平均想定レンジ

下限28966円(2月26日安値)―上限30767円(週足のプラス2σ水準)

「日本版金融ビッグバン」が提唱されたのは橋本龍太郎内閣の1997年。
当時の個人金融資産は1200兆円。
昨年9月が1900兆円。
間違いなく増加してきたが、ビッグバンの趣旨は完成したのだろうか。
(1)フリー=市場原理が働く自由な市場
(2)フェア=透明で信頼できる市場
(3)グローバル=国際的で時代を先取りする市場

フリー:さまざまな商品や業者が登場してきた
フェア:道半ばの感
グローバル:海外投信や株式など国際的にはなった
時代を先取りするは道半ばの感
この趣旨はまだ生きているのだろうか。

朝のワイドショー。
特集は「30年ぶりの株高」。
儲かっている人がいるとする一方で出演者は「株は慎重に」。
そして「株などに手を出すべきではない」。
挙句の果てには「儲かっているのならそこに課税したら?」。
どうしてそうなるのだろう。
儲かるためのリスクはどう取り扱うのだろう。
結果論的に儲かったところへの課税。
それを富の再分配というならどこかおかしい。
議論はほとんど自由経済ではなく社会主義的だ。
一方で年金の運用資産の25%が株ということは全く語られない。
株が上がらず運用が悪かった時にも「富の再分配」なんてことは登場するのだろうか。
株価上昇時に儲かった人を羨み、株価下落時に運用の下手さを謗る姿勢。
これだけはバブルの時もバブル崩壊の時も変わらない。

業界には「タネ玉(ぎょく)」という言葉があった。
かつては仕手筋相場などでよく使われたことがあった。
相場の初動期にかった株を持ち続けて評価益と実現益を増やすことを狙う事につながろうか。
逆にいうと、タネ玉がなければ相場になりにくいということもある。
また、タネ玉を増やすには株価の下落がなければならない。
株価の上昇基調では回転が激しくなりタネ玉など増える訳はない。
そういう意味で相場は反復を繰り返す。
あるいは「別れと出会い」を繰り返すことになる。
大きな流れで眺めて、格好良く言えば「リスクオン」とか「リスク回避」の表現。
上げ続ける相場では株を買いにくいし、回転せざるを得ない。
下げ続ける相場では株を売りにくいが、じっくりと貯めることが出来る。
この貯めた株を塩漬けと呼ぶには語弊があろう。
明日の利益の貯めの肥料が「タネ玉」。
塩漬けという「タネ玉」はたくさんあるぜ、という声も聞こえてくるが・・・。
タネ玉は「戦略的に核となる一群の玉。根の玉」。
コレってなかなか理解しにくいだろうか。

3月の過去を遡れば・・・。
2日(火)は09年にNYダウが終値で7000ドル割れ。
5日(金)は1953年にスターリン暴落で日経平均は10%下落。
19日(金)は90年に日経平均が1353円下落。
20日(土)は95年に地下鉄サリン事件。
26日(金)は90年に日経平均が1468円高。
29日(月)は99年にNYダウが市場初の1万ドル突破。
因みに2万ドルは2017年1月25日。
3万ドルは昨年11月25日だった。
4万ドルはどこかで「末尾5日」だろうか。

(兜町カタリスト 櫻井英明)



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