みちしるべ 21年03月08日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(3月8日→3月12日の週)

QUICK調査の2月26日時点の信用評価損率は▲10.02%(前週▲9.69%)。
2週連続で悪化。
2月26日時点の信用売り残は1371億円減の7734億円。
4週ぶりに減少。
同信用買い残は1559億円増の2兆9743億円。
2週連続の増加で2018年以来の高水準。
2兆円台は42週連続。
金額ベースでの信用倍率は3.85倍(前週は3.09)。
6週連続の3倍台。
2月26日時点の裁定売り残は285億円増の1兆2453億円。
(当限は1兆0195億円)
2週連続で増加。
裁定買い残は799億円増の8413億円。
(当限は7477億円)。
2週連続で増加。

今年の曜日別勝敗(3月5日まで)

月曜6勝2敗
火曜5勝3敗
水曜5勝4敗
木曜4勝4敗
金曜2勝7敗

2月第4週の海外投資家動向。
現物3811億円の売り越し(2週連続売り越し)。
先物3194億円の売り越し(2週連続売り越し)。
合計7006億円の売り越し(2週連続の売り越し)。
売り越し合計額は10月第4週の6293億円以来の大きさだ。

金利上昇でグロースセクターやハイテクセクターが売られるという論調。
まとめられたのがこんな声だ。
「足元の利益水準が低くても、短期間で急成長するだろうと期待されている企業は人気が高い。
従って投資マネーが集まりやスク株価は上昇しやすい。
株価が上昇すると、益回りは当然低くなりがちだ。
債券利回りが上昇すると益周りの低いグロースセクターの魅力は相対的に低下する。
むしろ株価が低調なので益回りが高いバリューセクターに乗り変える動きも出てくる」。
活字でしか株式市場を学ばない非実務者にとっては「なるほど」なのかも知れない。
頭だけで理解しようとすると、これは正しい理論になる。
しか実務的にはどうだろうか。
低PERかつ低PBRで益回りの高い銘柄はピカピカだろうか。
魅力的だろうか。
決してはそうは映らないはずだ。
ほとんど魅力のない過去の遺物みたいな存在かも知れない。
それでも金利が少し上がっただけで色褪せることは実務的にはないだろう。
相場を学問に置換すると変な理論が妙に正しく見えるから面白いものだ。
相場がPERや益回りだけで動くものなら、誰も苦労はしない。
本や活字の知識だけを頼りにすると思わぬ陥穽にはまることがある。

3月の満月の日を『自然界の3月15日(シーザー暗殺日)』と呼ぶ人もいるという。
しかし・・・。
星が相場を左右するとは真剣には信じられない。
むしろシーザーの言の方が正しそう。
「罪は運勢の星にあるのではなく、我々自身にある」。

日経平均想定レンジ

下限28966円(2月26日安値)―上限30941円(月足のプラス2σ水準)

月初高の歴史(5勝3敗1分け)。
3月697円高。
2月427円高。
1月185円安。
12月353円高。
11月318円高
10月変わらず(売買停止)
9月1円安。
8月485円高。
7月166円安。
6月184円高。

月末安の歴史(2勝7敗、6カ月連続安)。

2月末1202円安(→697円高)
1月末534円安(→427円高)
12月末123円安(→185円安)
11月末211円安(→353円高)
10月末354円安(→318円高)
9月末353円安(→売買停止)
8月末257円高(→1円安)
7月末629円安(→485円高)
6月末293円高(→166円安)

2021年度予算が衆院を通過した。
一般会計総額は当初予算で106兆6097億円、
9年連測で過去最高を更新した。
ということはアベノミクスが始まった2013年度予算から更新継続ということ。
結果的に国が潤沢にお金を使えば株価も上昇するということ。
そして「株高はある程度すべての課題を解決する」。
ココにいち早く気が付いたのはNY市場。
遅ればせながら東京も気が付いてきたようだがまだキャッチアップへは道半ばの感。
それにしても・・・。
国家予算の審議の過程で記憶に残るのは、天下国家の行く末ではなく残念ながら俗人的な問題。
もっとも今年に限ったことではない。
過去もそうだったが国会の論戦というのは個人の行動に起因したことが多いような印象。
予算の中身についての論議が少ないから、無駄も発生するのかも知れない。
その他の法案では「脱炭素・デジタル化」が目玉なのだろう。
オンラインでの株主総会も俎上だ。
各論に陥って総論が見えなくなることには警戒したいところ。
とはいえ、野党の枝葉末節好みに変化はないのだろう。
もっとも・・・。
株式市場も同様で重箱の隅を穿る傾向が持て囃される傾向。
必要なのは「大局観」なのだが、それは少数。
多数は「目先」だから、コロコロと相場観が変わるのだろう。

少し前まで東京市場の株価は前日のNY株式の値段を参考にしていた。
最近はどうも東京市場の株価がNY市場の株価の先駆けとなっているような印象。
日付変更線を跨いで昨日の株価を参考にする後追いチックな姿ではなくなったような気がする。
その日のファーストプライスを着けるのは東京株式市場。
つまりフィナーレではなくオープニングの役割を持ってきたと言えるだろうか。
これはシカゴの夜間取引などの先物価格が昼間の東京でリアルに反映するからかも知れない。
とはいえ、シカゴの夜中にトレードする米国人投資家もそう多くはなかろう。
日本からのオーダーで左右されることも多いに違いない。
だとすると、従来の「昨日のロンドンは、NYは」という発想は消した方がよさそうだ。
夜間取引の先物動向に支えられてとはいえ一応「自立」した格好は評価されるべきだろう。

先週日曜の日経朝刊「私の履歴書」はホロプロの堀会長の最終回。
登場したのは井上ひさし氏の言葉。
「むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく」。
音楽のプロデュースとの関連はよくわからないが、いわゆる専門家に一番必要なことだろう。
最近の証券市場だと「アルファベット3文字を避け横文字を使わず、専門用語に頼らない」。
こんなことも付け加えられる。
ともかく専門家の話は眠いことが多い。
その多くは一般の人にとって「意味不明の言語」を話すことに起因する。
誰でもわかるように話すというのは実は難しい。
ERPでもDXでもわかったようでわかっていないことは多い。
だからこそ「やさしく」そして「深く」勝つ「面白く」だ。
そもそも今日の日経平均の終値のレンジが500円も幅を持っているようでは聞かなくても一緒。
むしろ・・・。
今日の日経平均の終値を1円単位まで追求することが専門家には求められているのが現実だ。
そして・・・。
恐怖に彩られた専門家の言葉に一喜一憂することの無駄さ加減。
専門家が寄ってたかって議論しても明解な回答が得られないのは株もコロナも一緒の世界。
他山の石としての戒めでもある。

10月高→2月高のアノマリーは最近崩れている。
ここ数年指摘されているのは「10月高→3月高のアノマリー」。
日経平均の3月相場の騰落は、前年10月の騰落と方向が一致することが多い。
過去24年間では16回で方向が一致している。
通常は外国人投資家の売りが出やすく季節性があまり良くない10月。
株価がプラスとなることは、主に国内勢の強気スタンスを示唆していると考えられる。
国内勢にとって下半期最初の月でもある10月の株価がプラスの場合、
年度末となる3月にも再び強気スタンスが表れやすいのだろうか。
因みに昨年10月はマイナスだった。

首都圏の新型コロナ関連の緊急事態宣言は2週間延長。
言われるのは「具体論がない」。
これ以上、いったいどうすれば良いのだろう。
専門家の分析に疑問はたくさんある。
「一体どこで感染しているのか。
昨年亡くなられた方は減少した。
普通のインフルとどこが違うのか。
そもそもインフルエンザは今シーズン週50人程度の感染者。
昨年は週3万人くらいいたが・・・」。
具体論のない「注意しましょう、警戒しましょう」というのはいずこの世界でも専門家の特異な言葉だ。
もっともそう言われると気に掛けるからそれなりの効用はあるのかも知れない。

大和証券のリポートは「東証1部昇格予想銘柄のアップデート」。
直近過去5年では、例年3月は1部昇格が多いという。

・東証1部昇格期待銘柄
銘柄略称 売買日数(日)
4483 JMDC 4.9
6366 千代建 6
7749 メディキット 587
7803 ブシロード 4
6254 野村マイクロ 1.3
7071 アンビス 37.1
3540 Ciメディカル 22.2
3482 ロードスター 3.6
3449 テクノフレックス 9.4
5690 リバーHD 6
2185 シイエム・シイ 317.5
8914 エリアリンク 28.5
7683 ダブルエー 11.1
7686 カクヤスG 25.8
4691 ワシントンホテル 38
6231 木村工機 45.3
5368 日インシュレ 41.6
7081 レンティア 28.4
7533 グリーンクロス 312.6
8931 和田興産 16
3440 日創プロ 1.3
2974 大英産業 1248.9
7675 セントフォレスト 3113.2
7084 キッズスマイル 11.4

※売買日数は直近3カ月間の日次平均売買代金を基に算出

(兜町カタリスト 櫻井英明)



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