みちしるべ 21年08月16日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(8月16日→8月20日の週)

Quick調査の8月6日時点の信用評価損率は▲11.01%(前々週▲10.03%)。
3週連続の悪化。
1月29日時点以来の▲11%台。
8月6日時点の信用売り残は68億円増の6829億円。
3週ぶりに増加。
同信用買い残は1138億円減の3兆4381億円。
2週連続で減少。
金額ベースでの信用倍率は5.03倍(前週は5.42倍)。
5週連続で5倍台。
8月6日時点の裁定売り残は516億円減の4672億円。
(当限は4265億円なので524億円減)。
2週連続で減少。
裁定買い残は35億円減の6204億円。
(当限は5038億円なので58億円減)。
3週連続で減少。


今年の曜日別勝敗(8月13日まで)

月曜18勝12敗
火曜17勝13敗
水曜12勝20敗
木曜18勝11敗
金曜14勝17敗

8月第1週の海外投資家動向
現物710億円買い越し(2週間ぶり)
先物3271億円買い越し(2週連続)
合計3981億円買い越し(2週連続)


ようやく数十年にも及ぶ「IPO躁騒曲」に終止符が打たれる予兆。
公正取引員会はIPO時に企業が適切に資金調達できているかの調査を始めたとの報道。
背景は事前に証券会社などと決める公開価格と、最初に売買が成立した初値の差が欧米より大きいこと。
企業が調達する額が低いとの指摘が多いのだという。
だから「日本は世界に比べスタートアップが育たない」という成長戦略からの視点だ。
IPOで上場した日本企業の初値は平均で公開価格の1.5倍。
一方欧米では平均1.1ー1.2倍。
昨年の資金調達額は1件あたり0.36億ドル。
応酬の4分の1にしか過ぎない。
だから、本来IPO企業が受け取るべき資金が通りすがりの投資家のIPO投資で奪われているという面はある。
そもそも、初値が公開価格の何倍にもなる「値付け」っていうのはどう考えても間違っている。
というか相場観や分析力の欠如の裏返しだ。
しかし、引き受け簿残を避けるために証券会社は低い公開価格が金科玉条だった歴史。
これは否定できないだろう。
大昔の時価発行増資にしたって似たようなものだった。
重工やKDDのCBなど上場時に2倍だったのだから、それこそ貰えれば宝物だった。
それにしても成長戦略の視点でIPOにメスを入れ、それも金融庁ではなく公正取引委員会という姿勢は上手い。
歴史の積み重ねの上で、金融庁の発想だって証券村の思想が蔓延っていないとは言えない。
むしろ先入観のない公取の方が「証券の常識・世間の非常識」をあぶりだしてくれるかも知れない。
そして、公開価格と初値のかい離が少しでも狭くなれば、忌まわしいIPO騒ぎも静まるだろう。
「市場の公正価格で登場し市場が決める株価こそ正しい」に一歩近づける可能性が出てきた。
「投資家保護のためにgumiのような事例はないように」という低価格設定の大義名分はある。
「公開以降の株価の軟調も多い」という指摘もある。
それでもIPO騒ぎが鎮まることの方が大切なように思われる。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の動き、
トレーディングフロアに出入りする全ての人に対し9月13日までにワクチンの接種を完全に済ませるよう要請。
入場前に新型コロナ検査の陰性証明を提示するほか、常時マスクを着用する必要があるという。
米国では多くの企業がワクチン必須になってきている。
おそらく日本もこの動きに同調してくることだろう。

「夢」についての疑問。
どうして下に落ちる夢が多いのか。
どうして追いかけられる夢ばかりで追いかける夢はないのか。
人それぞれ夢の中身は異なるのだろうが・・・。
あるいはネガティブな夢ばかり覚えているからなのだろうか。
人は恐怖と欲望に左右されるという傍証かも知れない。

木曜日経朝刊の指摘は「株売買、現物が活況」。
11日の東証1部売買代金は2兆6453億円。
一方で先物売買代金(想定元本ベース)は2兆5531億円。
現物の方が先物よりも多かった。
5日移動平均でも広津は1。
通常は「尾が胴体を動かす」というのが日本株の状況。
先物売買の減少は日本市場の魅力のなさという思考も可能だが、そうではあるまい。
現物の個別銘柄を選別した物色動向と理解したいところだ。
オイルマネーの新年ポジション組み入れとすると考えすぎかもしれないが・・・。

「スクランブル」での指摘は「株価もワクチンで免疫力」。
デルタ型が急激に広がる期間は約1か月半。
日本は少なくとも9月には新規感染者数がマイナスに転じるだろう。
市場は新規感染者は増加は問題にしていない。
投資家が重視しているのは致死率だ。
昨年は一時20%を超えた日本のコロナの致死率は足元0.2%台まで低下。
欧米も0.2?0,6%程度に低下した。
インフルエンザの致死率が約0.1%。
「ロックダウンは繰り返さないだろうというのが市場の安心感」という見方だ。

★日経平均想定レンジ

下限27565円(ボリンジャーのマイナス1σ水準)―上限28495円(75日線水準)

それにしても・・・。
昨今、コロナの専門家ではないのにコロナを語る株式市場関係者は多い。
あるいは、政治評論家でもないのに、株を語らす政局を語る市場関係者も多い。
政策は語ってしかるべきだろうが、政局は部門外のこと。
東日本大震災のころはにわかに原発のコメントをする市場関係者が増えた。
他人の芝生でお茶を濁すのではなく自分の芝を養生することの方が大切に思える。
「株式市場の専門家として語りたいことはないのか?」という疑問さえ生じてくる。


コロナの分科会とかけて罫線屋さんと解く。
そのココロは「過去のデータしか見ていないから遅れる」。
「注意しましょう、警戒しましょう」も得意の言葉だ。
「現場感覚の欠如」というのもアリかも知れない。

イスラムのヒジュラ暦では新年。
「その後10日間は株高」というのがアノマリー。
過去の経緯。

2020年8月20日 日経平均株価△2.3% NYダウ△4.9%
2019年9月1日 日経平均株価△6.2% NYダウ△3.7%
2018年9月12日 日経平均株価△6.7% NYダウ△1.4%
2017年9月21日 日経平均株価△1.4%、 NYダウ△1.1%
2016年10月2日 日経平均株価△1.1%、 NYダウ▲0.9%
2015年10月15日 日経平均株価△3.0%、 NYダウ△3.0%
2014年10月25日 日経平均株価△10.3%、NYダウ△4.5%
2013年10月5日 日経平均株価△6.6%、 NYダウ△2.3%
2012年11月15日 日経平均株価△5.4%、 NYダウ△3.5%
2011年11月27日 日経平均株価△6.2%、 NYダウ△6.8%
2010年12月8日 日経平均株価△1.4%、 NYダウ△1.4%
2009年12月18日 日経平均株価△5.1%、 NYダウ△2.5%

「JPX日経インデックス400」の構成銘柄の定期入れ替え。
新たに41銘柄が採用され、40銘柄が除外となった。
リバランスは30日の引けで発生する。
みずほ証券のレポートでの個別銘柄の想定パッシブ需要推計。

・新規採用
銘柄略称 パッシブ需要(百万円) 売買日数
9143 SGHD 13858.2 5.92
4901 富士フイルム 35524.3 3.07
3254 プレサンス 680.6 3.48
8919 カチタス 2112.7 5.29
9101 郵 船 15728.1 0.37
9519 レノバ 1996 0.17
6361 荏 原 6079.5 2.17
8194 ライフコーポ 932.4 2.33
1417 ミライトHD 2550.1 3.27
9104 商船三井 9893.2 0.38
8892 日本エスコン 360.5 3.58
8425 ミズホリース 1473.8 7.28
4553 東和薬品 1071.8 3.8
9418 USENNEXT 596.5 0.49
3941 レンゴー 2439.2 3.49
4205 ゼオン 3571.5 3.1
9787 イオンディライ 1069.7 5.11
7516 コーナン商事 1424 0.84
3923 ラクス 3342 1.24
9090 丸和運輸 732.9 2.36
6235 オプトラン 656.4 1.08
5706 三井金 2104 1.31
6727 ワコム 1395.1 1.47
9517 イーレックス 1177.1 0.28
4587 ペプチド 5411.8 2.37
7177 GMOFHD 375.7 1.05
2281 プリマハム 1063.8 3.88
9069 センコーGHD 1436.6 3.91
1973 NESIC 1638.2 2.06
6055 Jマテリアル 980.8 3.4
6183 ベル24HD 688.4 2.95
3880 大王紙 2431.1 8.21
4552 JCRファーマ 2097.8 1.33
7947 エフピコ 1954.2 4.72
8595 ジャフコ G 2003.2 1.53
4812 ISID 1435.6 2.12
4848 フルキャストHD 451.2 2.86
6544 JESHD 1803.4 5.07
1942 関電工 1165.1 4.14
3244 サムティ 766.9 2.03
9375 近鉄エクス 1154.1 1.59


・除外
銘柄略称 パッシブ需要(百万円) 売買日数
9603 エイチ・アイエス -1171.3 -0.28
4666 パーク24 -2560.9 -1.63
9024 西武HD -3458.5 -2.1
9706 空港ビル -3828.7 -2.28
9041 近鉄GHD -8351 -4.07
4185 JSR -8606.9 -2.98
5411 JFEHD -9553 -1.22
9201 JAL -12139.3 -0.97
4324 電通G -9481.8 -1.89
9021 JR西日本 -12241.3 -1.91
9202 ANA -15443 -1.6
5401 日本製鉄 -24113.5 -1.61
4755 楽天G -15755.4 -1.59
8267 イオン -27483.9 -5.1
9020 JR東日本 -29796.2 -2.71
3197 すかいHD -4318.2 -1.71
7458 第一興商 -1745.3 -4.12
7731 ニコン -4216.3 -1.46
9003 相鉄HD -2284.5 -4.91
9009 京 成 -5793 -4.38
9008 京 王 -8085.2 -4.7
6770 アルプスアル -2281.4 -0.74
3086 Jフロント -2647.8 -1.79
9048 名 鉄 -4549.4 -2.7
9044 南海電 -3243.1 -5.18
9045 京阪HD -4081.4 -3.62
9007 小田急 -9874.3 -5.24
6588 東芝テック -1211.1 -5.65
1333 マルハニチロ -1249.6 -3.53
2222 寿スピリッツ -1491.5 -2.34
6481 THK -3912.9 -1.15
4530 久光薬 -3179.3 -3.85
6877 OBARA_G -440.4 -3.47
7261 マツダ -7551.3 -1.64
9001 東 武 -7095.1 -4.94
5801 古河電 -1901.8 -1.29
9005 東 急 -9029.1 -5.13
7751 キヤノン -31456.1 -2.5
6753 シャープ -5069.7 -1.37
4189 KHネオケム -1084 -2.8



(兜町カタリスト 櫻井英明)


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