みちしるべ 21年09月13日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》

(9月13日→9月17日の週)


Quick調査の9月3時点の信用評価損率は▲9.23%(前々週▲10.79%)。
2週連続で好転。
9月3日時点の信用売り残は467億円減の7965億円。
2週ぶりに減少。
同信用買い残は919億円減の3兆2766億円。
2週連続で減少。
金額ベースでの信用倍率は4.11倍(前週は3.99倍)。
2週ぶりに4倍台。
9月3日時点の裁定売り残は1594億円増の2503億円。
(当限は2222億円なので1313億円増)。
6週ぶりに増加。
裁定買い残は1482億円増6277億円。
(当限は4625億円なの170億円減)。
3週ぶりに増加。

今年の曜日別勝敗(9月10日まで)

月曜21勝13敗
火曜20勝14敗
水曜15勝21敗
木曜20勝13敗
金曜16勝19敗

9月第1週の海外投資家動向。
現物3669億円買い越し(2週間ぶりの買い越し)。
先物2955億円の買い越し(2週連続の買い越し)。
合計6625億円の買い越し(2週連続の買い越し)。

「今年日経平均の3万円などあり得ない」と指定した市場関係者。
そこから2000円以上上げた日経平均を目にして今度は「上がる理由」の羅列。
「見間違えた」とは一言もない。
「28000円の壁は抜けない」という言葉はどこへ消えたのだろう。
確かに菅退陣というイレギュラーはあった。
しかし「読み間違い」は拭えないのだが・・・。
無誤謬を恐れるあまりの強弁。
誤謬を無誤謬に擦りける話法は見事だ。
市場には不思議なコメントが多い。
というか・・・。
「上昇基調で強気。下落基調で弱気。
上がったときは上昇データ、下がったときは下落データ」。
「注意しましょう、警戒しましょう、見極めましょう」。
これってコロナの専門家の弱気と似たようなもの。
新規感染者は前週比3割も減少しているのにまだ「警戒」。
ピークアウトなんて言葉もない。
「8月末には新規感染者が1万人になる可能性もある。
大変だ。大変だ」。
現実にはそうならなかったが反省もなく、また「緊急事態宣言延長」なんていう方向。
傍流を歩んできて脚光を浴びたらそのステージはなかなか手放したくない。
そんな気持ちなのだろうか。
だとしたらあまりに迷惑な話だ。
専門家の会長さんが「ねえねえ」なんてツイッターを開始。
これこそコロナからの脱却のサインなのかも知れない。

重要なのは実務だろう。
データを駆使して、数字を挙げて分析しても所詮机上の空理空論が多い。
事件は、あるいは、変動は現場で起こっているもの。
そしていくら分析してもその遅行性は否めない。
必要なのは事態の把握と現場への的確な指示だ。
研究者にはこれば無理な話。
それでも実務家は肩書のある「専門家」に頼りたがる。
これが間違いだろう。
実務こそ多くの書物やデータに勝る存在なのである。
例えば・・・。
仕組み債を組成するときに、外資系アレンジャーは現物をある程度仕込む。
これは株券償還に備えてた動きでここに相場観など全くない。
それでも机上の研究者は「外資系の買いが増えてきたから外国人買い復活だ」と指摘する。
数字だけ見れば確かにそうだ。
でも実態は全く違う。
そんなことが多いのはマーケットもコロナの分析も一緒だろう。
必要なのは現場の把握と的確な対応。
これは間違いない。

古い諺があるという。
「ローシュ・ハッシャーナーで売って、ヨム・キプルで買え」。
ローシュ・ハッシャーナーはユダヤ暦の新年祭で今年は9月6日(月)から8日。
ヨム・キプル(贖罪の日)はユダヤ教の祭日で今年は9月15日から16日。
背景は「宗教的遵守や家族で忙しい多くのトレーダーや投資家がいるためポジションが閉じられる。
ボリュームが衰退して買いの空白が生じることによる影響が考えられる」。
興味深いのは以下の解釈、
「アルゴリズム、コンピューター、HFTの時代でも・・・。
人はマシンの電源を入れたり切ったりしてお金を入れたり出したりする必要がある。
だからこれらの季節的なパターンは存続する」。

★日経平均想定レンジ

下限29254円(ボリンジャーのプラス1σ)―上限31196円(ボリンジャーのプラス3σ)

東京証券取引所は現物株の取引時間を30分延長し午後3時半までとする方向で最終調整。
投資家の利便性を高めるのが狙いで2024年をメドに実現を目指すという。
背景はシステム障害が発生した際、復旧後の取引時間をできるだけ確保するため。
利便性を高めてより多くの投資を呼び込む狙いもある。
歴史的に・・・。
東証は1954年、取引の終了時間を午後2時から現在の午後3時に延長した。
今回実現すれば約70年ぶりとなる。
しかし・・・。
生まれる前とは言え、過去は14時半が大引だったというのは知らなかった。

因みに「小泉サプライズしのぐ上昇」という指摘もある。
日経平均は昨日まで7営業日で2400円以上上昇。
上昇率は8.7%に達した。
小泉純一郎元首相が総裁選への出馬方針を示した2001年3月が7.2%。
同じく小泉氏による05年8月の「郵政解散」時の4.7%。
12年11月の民主党の野田佳彦首相(当時)と安倍晋三・自民党総裁(同)との党首討論における解散時の8.1%を上回る。
「近年の政変相場としては最速だ」という見方だ。


自民党総裁候補関連銘柄。

■河野太郎氏関連、再生可能エネルギーや脱ハンコに注目
レノバ(9519) 太陽光発電など再生エネルギー
ウエストHD(1407) メガソーラー開発
弁護士COM(6027) 電子契約サービス「クラウドサイン」
GMO_GS(3788) 電子認証サービス
富士フイルム(4901) 過去に富士ゼロックス勤務
三栄建築(3228) 湘南ベルマーレ関連、河野氏は元会長

■石破茂氏関連、地元の鳥取関連が候補に
トミタ電機(6898) 電子材料、鳥取県に本社
寿スピリッツ(2222) 菓子製造、鳥取県に本社
鳥取銀(8383) 鳥取県の地銀

■高市早苗氏関連、月刊誌で日電子に言及
日電子(6951) 月刊誌インタビューで評価
関西電(9503) 電力、原発政策に前向きとの見方も
デジアーツ(2326) サイバーセキュリティー強化を訴える
石川製(6208) 防衛関連、靖国参拝継続の意向

■岸田文雄氏関連、医療・ワクチンに地方のデジタル化が候補
レオクラン(7681) 医療機器
キャリア(6198) 高齢社会型人材業
SERIOHD(6567) 人材サービスなど
パソナG(2168) 人材サービス関連
ITbook(1447) ワクチンパスポート関連
ベネ・ワン(2412) 健康経営など


医療体制の重視という方向は「ようやく」の感。
だったら・・・。
コロナを感染2類から下の類にすることも必要になってくるのかもしれない。
ゼロコロナは難しそうだから、ウィズコロナの発想も必要になってくるだろう。
感染症の専門家はゼロコロナを目指すのだろうが、スペイン風邪だった100年もの間消滅していない。
感染しでも完治する医療体制ならば従来のインフルエンザをそうは変わらなくなってくるだろう。
そこで指揮をとるのは感染の専門家でなく医療現場の専門家そして危機管理の専門家になることも必要だと思う。
日本版疾病対策センター(CDC)の設置も論議が始まろう。
コロナ対策もようやく「実務」が求められる時期になってきたようだ。

大和のレポ─トは「9月日経・TOPIX配当落ち推計」。
試算では日経平均で182円、TOPIXで16.2ポイント。
日経平均で最大1300億円、TOPIXで最大6500億円と程度の再投資の可能性。
日経平均で配当落ちによる下落寄与度が大きいのは東エレ(8035)、KDD)(6954)、
ファナック(6954)、京セラ(6971)、信越(4063)など。
加えると・・・。
今回の日経平均採用銘柄の入れ替え。
9月30日大引けのリバランスでは約4700億円の売り需要との試算。

大和のクオンツリポートは「東証プライム市場への上場基準をもとにした銘柄スクリーニング」。
東証一部以外の企業がプライム市場への上場申請を行う場合は新規上場基準が適用。
形式基準に加えコーポレート・ガバナンス、内部管理体制などの上場審査が行われる。
選択申請は9月1日→12月30日の間に行われ、結果は来年1月11日に東証が公表予定。
以下はその候補リスト。

コード 銘柄名
4385 メルカリ
4483 JMDC
7279 ハイレックス
9270 バリュエンスH
9467 アルファポリス
4478 フリー
6324 ハーモニック
7564 ワークマン
2782 セリア
6366 千代建
6890 フェローテック
7412 アトム
6960 フクダ電
4970 東洋合成
6670 MCJ
9436 沖縄セルラー
7287 日精機
2208 ブルボン
9873 日本KFC
3891 高度紙
6245 ヒラノテク
7749 メディキット
1723 日本電技
7092 FFJ
6957 芝浦電子
3491 GA TECH
4659 エイジス
7292 村上開明
4094 日化産
7803 ブシロード
3857 ラック
7315 IJTT
6279 瑞 光
2329 東北新社
8704 トレイダーズ
3435 サンコーテクノ


(兜町カタリスト 櫻井英明)


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