みちしるべ 22年02月21日号
兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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話題レポート
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《Eimei「みちしるべ」》




(2月21日→2月25日の週)


2月10日時点のQuick調査の信用評価損率は▲10.90%(前週▲12.18%)。
2週連続で好転。
2月10時点の信用売り残は558億円増の7563億円。
3週連続で増加。
同信用買い残は323億円減の3兆2874億円。
4週連続で減少。
信用倍率は4.35倍(前週4.74倍)。
2週連続で4倍台。
2月10時点の裁定売り残は1471億円増の1826億円。
2週連続の増加。
裁定買い残は583億円増の4106億円。
2週ぶりに増加。


今年の曜日別勝敗(2月18日まで)

月曜3勝2敗
火曜3勝4敗
水曜5勝2敗
木曜2勝5敗
金曜2勝4敗

2月第2週の週間海外投資家動向。
現物148億円売り越し(5週連続で売り越し)。
先物2335億円買い越し(5週ぶりに買い越し)。
合計2186億円買い越し(5週ぶりに買い越し)。

2月第1週の週間海外投資家動向。
現物1705億円売り越し(4週連続で売り越し)。
先物435億円売り越し(4週連続で売り越し)。
合計2140億円売り越し(4週連続で売り越し)。

1月第4週の週間海外投資家動向。
現物2009億円売り越し(3週連続で売り越し)。
先物3266億円売り越し(3週連続で売り越し)。
合計5276億円売り越し(3週連続で売り越し)。

理由づけに翻弄する市場。
空売り比率が高い。
外国人が買わなければ株は上がらない。
200日線が下向き。
それは結局詭弁のようなもの。
空売り比率が低下して200日線が上向いて外国人が日本株を買えば。
上がるのは自明。
自明を理由にして株安を説明したところで何の役に立つのか。
必要なのは、どうすればこれらのファクターがなくなるのかという理由。
米金利なのか、ウクライナなのか、あるいはコロナなのか。
業績なのか、経済対策なのか、需給なのか。
過去から導いた勝手な推論をありがたがったところで何の解決にもならない。
どうするべきなのかが課題。
それでも市場はこんな過去からの類推をありがたがるから不思議な場所だ。

因みに・・・。
「正しい投資法」とネットで探してみた。
結論は広告ばかり。
欲しいものは何も見つからなかった。
詭弁と修辞だけが市場分析だとしたら、悲しいものだ。

★日経平均想定レンジ

下限26425円(ボリンジャーのマイナス2σ)−上限27825円(ボリンジャーのプラス1σ水準)

伊藤忠テクノの興味深い動き。
2月からインターネット上の仮想空間「メタバース」内で生産ラインを構築するシステムの提供を開始。
建設前のラインでの生産量を確認することが可能。
実際のライン構築に必要な調整コストや時間削減出来るという。
メタが少し理解できた。

今日の延長戦でしか考えない思考法。
換言すれば「通りすがりの相場観」。
日替わりで長期思考は薄い。
これが大半の市場観測なのだろう。
あたかも先を見ているように聞こえることもある。
それでもその日の相場の強弱にされている。
高ければ強気、安ければ弱気。
昨日の弱気も相場の上昇を見れば、なぜか「買うしかない」。
昨日の強気も相場の下落を見れば「待つも相場、見るも相場。調整もある」。
この不思議な傾向は専門家も素人の域を出ないような気がする。
せいぜい「専門家は理路整然と間違える」傾向が強いだけだろう。
直観を軽視し、適当な数字を持ってきて説明するのが専門家であるにすぎないとも言える。
ということは、数字を持ち出す術に長けているのが専門家なのかもしれない。
重要なのは通りすがりの相場観ではない。
保存の効く相場観だろう。

文学の世界には芥川賞と直木賞がある。
芥川賞は芸術性を踏まえた一片の短編あるいは中編作品に与えられる文学賞。
直木賞は大衆性を押さえた長編小説作品あるいは短編集に与えられる文学賞。
言い換えれば。
芥川賞=純文学=「芸術性」「形式」を重んじる小説。主に文章の美しさや表現方法の多彩さが評価される。
大衆小説=「娯楽性」「商業性」を重んじる小説。「読んで楽しい」と感じるエンターテイメント作品。
芥川賞が形而上的、直木賞が形而下的。
と分類できるかも知れない。
これを踏まえて証券市場を見てみると、実態は直木賞的なのに芥川賞的雰囲気を重んじる傾向。
そもそも相場は欲望のぶつかり合いの世界。
それを隠して高級な学問性を重んじる世界。
そして過去の形式にとらわれがちな世界。
儲かれば楽しいというエンターテイメント性が本質なのに苦吟したような辛い相場観が好まれる。
「楽観は愚かで悲観が賢明」。
「本来上か下かの単純な世界なのに、単純は毛嫌いされ複雑怪奇が好まれる。
あまりよく理解できない能狂言よりは吉本新喜劇の方が好きなのだがそうは言えない世界。
相場は不可解な「本音と建て前」の世界だ。
ESGだ、SDGsだと高級ぶっても所詮丁半博打チックな世界。
証券市場は本来大衆心理学の分野だと思う。
高級クラブではなく、居酒屋の分野に他ならない。
だから掲示板などには罵詈雑言が散見されるのだろうか。
所詮企業の盛衰は人間の行動の結果ということ。
これを離れて指数という実態のない普遍チックな物事を論議するからわからなくなる。


相場は・・・。
仮説→実証→検証→仮説構築の世界。

5日移動平均線=感情線
25日移動平均線=人気線
75日移動平均線=需給線
200日移動平均線=景気線

★株価=材料×心理感応度

★相場=虚飾を廃して本質を求める世界

北京五輪のスキー競技を見ていて気が付いたのは解説者の視点の違い。
終始ネガな視点で「あそこが失敗。ここが失敗」との指摘。
これは見たり聞いたりする方が嫌になる。
解説者よりも現役のプレイヤーの方が技術は上。
それでも「あれがダメ。これがダメ。あそこはこうしないと」。
プレイヤー本人が一番よくわかっている傷に塩を塗るようなもの。
あれを聞いたら本人は腐ってしまいそうだった。
一方で別のメダリストの解説は優しいしポジティブ。
「ここが良い。あそこが良い。良かった。頑張った、もっとうまくなる」。
こう言われるとプレイヤーはさらに頑張るだろう。
株の解説だって似たようなものかも知れない。
「オオカミが来る」よりも「あそこに楽天地がある」の方がずっと心地よい。
「雪が降る」。
と言われて振らなければそれも良しだが、免罪符のような降雪予報ばかり聞かされると信頼感は薄くなる。
やはるネガよりはポジに軍配が上がるようだ。

1月30日までの1週間のインフルエンザの患者数は55人(1医療機関あたり0・01人)。
昨年同期の64人(同0・01人)と同水準。
2019年同期の28万3388人(同57・09人)と比較すると圧倒的に少ない。
数字的には新型コロナがインフルエンザに取って代わった印象。

(兜町カタリスト 櫻井英明)


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